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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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15/96

黄泉比良坂の詐欺師

武士は目を見開くと

「おおお」

と両手を組んで窓に向かって涙を浮かべた。


巳湖斗はそれを横で見て

「…それ、チケットを用意した俺に向けない?」

と告げた。


武士はアハハと笑うと

「悪い悪い」

感動し過ぎた

「俺行く」

けど今夜は難しいから明日のサンライズでいく

「それなら親も許してくれるから」

と告げた。

「叔父さんに宜しく言っておいてくれ」


巳湖斗は頷いた。

「じゃあ、東京着いたらLINEで連絡くれる?」

叔父さんと迎えに行くから


武士は頷いた。

「わかった」


巳湖斗は帰宅すると美玖にLINEを入れた。

『今夜のサンライズ出雲で行くので明日の朝7時頃に着きます』


美玖は撮影の控室で見るとぱぁと笑顔になり

「本当に…来てくれるんだ」

良かった

と言い

『ついたら銀の鈴で連絡ください。チケット持って行きます』

と送った。

「昼からは全く時間取れなかったから良かった」

チケット2枚だよね~ワクワク


巳湖斗は直ぐに出発準備をしてパソコンを最後に覗いた。

すると結婚詐欺だと告げていた人物からダイレクトメッセージが再び届いていた。

『もう会わない方が良いです』

『明日の夜は尋ねないでください』


巳湖斗はそれを見ると

「ん?」

と首を傾げた。

「取り敢えず印刷して持って行っておこう」

そう言って慌てて印刷すると荷物を纏めて火無威と共に家を出た。


サンライズ出雲は出雲市と東京を結ぶ寝台特急である。

夜の7時前に出発し朝の7時に到着する。


巳湖斗は列車の中で火無威に先程印刷した紙を渡し

「もしかして、この人…中川まゆりって人の居場所を見つけたのかも」

と告げた。

「明日の夜に話しに行くから来るなって言ってるよな」

恐らく


火無威はそれを見て

「恐らくな」

と言い

「だとしたら、この時に何かあるかもしれないな」

と告げた。


巳湖斗は頷いた。

「だよね」

でも止めるにしても結婚詐欺のこと

「特に名古屋で何があったかを知った方が良い気がするんだよな」

きっと何かあったんだと思う

「本人が騙されたか」

身内が騙されたか

「本当は名古屋で下車してこの住所の場所の近隣を調べたいと思ってはいるんだけど」

時間がない


火無威は腕を組み

「そうだな」

と答え

「名古屋市北区清水コンフォートアパート清水か」

と呟いて携帯を取り出すと

「しょうがない…嫌だけど一回だけ付き合ってやるか」

とぼやきつつ電話を入れた。


巳湖斗は首を傾げて

「ん?」

と火無威を見た。


火無威は呼び出し音の後に出てきた応答に

「あー、悪い」

先の件なんだが

「名古屋市北区清水で暮らしていたって報告書にあったけど」

結婚詐欺の訴えとか出てなかったか調べて欲しい

と告げた。


受話器の向こうでは

「了解」

じゃあ先の件と合わせて貸しレベルが上がるけど…な

と返っているのが巳湖斗の耳に届いた。


悪友と言うので仲が悪いのかと思うと向こうの声は意外とはずんでいる。

「…仲が良いんじゃないのかな?叔父さん」

そう心でぼやきつつ火無威の顔を見た。


火無威は微妙な表情で

「…弁護士事務所が舞台の恋愛モノ描こうか?」

お前が主役

と告げた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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