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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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14/96

黄泉比良坂の詐欺師

巳湖斗は火無威から渡された履歴を見て

「…本当に結婚詐欺かどうかは別にしても」

この人おかしいことだけはわかる

と告げた。


火無威は不思議そうに

「なんでだ?」

と聞いた。


巳湖斗はパソコン台に紙を置いて長い履歴部分を指差した。

「だって、この人」

転居が多いし

「その度に仕事変わってる」

だから転勤族って訳でもないよな

「しかも…場所が凄く離れてる」


火無威は目を細めると

「確かに…千葉に暮らしていて突然大阪に移転して、そのあと九州に名古屋に東京か」

1年から2年ごとに移動しているな

「いま27歳だから確かに転居回数は多いか」

と呟いた。

「結婚詐欺をしていたとしたら詐欺にあった人間より被害者の傍の人間の方が彼女を襲う可能性があるな」


巳湖斗は頷き

「俺、取り敢えず話する」

と告げた。


火無威は息を吐き出すと

「俺も一緒に行く」

そう言う疑惑のある女性のところへお前一人行かせるわけにはいかないからな

と告げた。


巳湖斗は心配そうに

「えー、けど叔父さん引っ掛かったら大変だろ?」

と告げた。


…。

…。


火無威はさっぱりと

「心配無用だ」

と告げた。

「取り敢えず明後日の20日に東京へ行くか」

あー、出るのは明日の夜にする

「サンライズでいく」


巳湖斗は頷いて

「わかった」

名古屋にも行きたいけど

「仕方ないか」

と言い

「取り敢えず武士に言って…学校あるからどうするか聞いてみる」

と告げた。


火無威は頷いた。


翌日、巳湖斗は武士に声をかけた。

21日の映画祭のことである。


巳湖斗は授業が終わると

「あのさ、俺、今夜から叔父さんと東京へ行くんだけど武士はどうする?」

映画祭行きたいって言ってただろ?

と聞いた。


武士は驚きながら

「え?行くのか?」

と聞いた。


巳湖斗は頷いて

「うん、チケットも知り合いから手に入るから」

一応武士の分も頼んでおいたけど

と告げた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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