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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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12/96

黄泉比良坂の詐欺師

名前と年齢が分かっているので戸籍や住民票などで調べられたら一番良いのだ。

そう言う伝手もない。


リビングダイニングのテーブルに座り火無威は

「黄泉比良坂で歩いていたので死ぬかもしれない…なんて言っても信じる人はないだろうから」

知り合いに聞くかネットだな

と呟いた。


巳湖斗は頷いて

「取り敢えず最初はWEBで検索をかけて調べてみる」

ダメだったら他の方法を考える

と告げた。

「とにかく時間が無いから」

と告げた。

「今から調べてくる」


火無威は「わかった」というと

「どうしてもダメだったら声を掛けてくれ」

伝手を探してみる

と告げた。


巳湖斗は笑顔で

「ありがとう」

と答え、部屋に入りパソコンを立ち上げると検索画面に

『川中まゆり』

と入れた。

が、全く関係のない

『川中島』

『川中正夫』

など有名な監督や地名などがヒットした。


巳湖斗はその画面を見つめ

「いや、違うし」

と思わず心で突っ込んだ。


巳湖斗はムーと顔を顰め

「川中はきっと先のヒットと重なるから」

『まゆり』で行くか

と『まゆり』で検索を掛けた。


しかし、先と同じで全く関係のない『まゆり』さんがヒットした。


仕事などでサイトを開設していなければヒットはないだろう。

巳湖斗は腕を組み

「顔や体つきは分かっているんだ」

と呟いた。


巳湖斗は紙を出すと鉛筆で坂の途中で見た女性の姿を描いた。

「…俺、叔父さんのような絵の才能ない」

と机に額をつけて突っ伏した。


だが、方法がない。


巳湖斗は紙を持って立ち上がると叔父の作業部屋へと向かった。

そして、火無威に紙を渡して

「俺、絵の才能なかったから…叔父さん、この絵でどんな女性か分かる?」

と聞いた。


火無威は目を点にして

「あ、正直に言っていいか?」

と告げた。


巳湖斗は「うん」と答えた。


火無威は「すまない」と言い

「少し待ってろ」

というと紙を置いてパソコンの画面を見ながらペンタブレットの上でペンを走らせた。


下絵レイヤに薄く下書きをして線画レイヤに濃い黒の線で女性の絵を描き始めた。


巳湖斗は「おおお」と声を零しながら仕上がった女性を見て

「この人」

叔父さん凄い!

と笑顔みせた。


火無威はハハッと笑って

「まあ、一応漫画描いているからな」

と言い

「お前の携帯に送るから使え」

SNSに投げるつもりだろ?

と告げた。


巳湖斗は頷いて

「そう、知っている人か本人から反応あるかもと思って」

と告げた。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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