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黄泉比良坂の名探偵  作者: 如月いさみ


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黄泉比良坂の詐欺師

美玖は「あー」というと少し考えて

「その前日、来てる?」

と聞いた。


巳湖斗は少し考えて

「ちょっと待って」

って大丈夫?

と聞いた。


その時、美玖の待合室にノックが響いた。

「あ、ごめん」


巳湖斗は慌てて

「後で何時頃行けるか留守電に入れておくから」

それとLINEしてたら友達招待ショートで送っておくから

「有栖川さんが良かったら友達になって」

それで連絡取り合おう

と告げた。


美玖は慌てながらも

「うん!」

ありがとう

と笑顔で応えて

「じゃあ、行ってくる」

と切った。


そして、笑みを深めると

「やったぁ」

と小声で言って戸を開けた。


巳湖斗は大きく息を吐き出すと

「はぁ~緊張した」

と机に突っ伏した。

「でも電話喜んでくれるなんて…なんか」

そう言って小さく笑みを浮かべた。


その後、掛け直し

「あの、その…神蔵、巳湖斗です」

友達も、誘えたら…行きたいので…無理でなかったら…お願いします

「叔父さんも行くかもなので…その…その時は宜しくお願いします」

と入れて、ショートメールでLINEの友達招待を送った。


ドキドキを収めて部屋を出ると2階へと上がって漫画を描いている叔父の元へと向かった。


火無威は部屋に入ってきた巳湖斗を見ると

「お、その顔はちゃんと連絡が取れたようだな」

と告げた。


巳湖斗は頷き

「それで、21日の映画祭に来て欲しいって言われたから招待券を頼んだ」

叔父さんの分も頼もうと思うけど

というと、火無威は苦笑しつつ

「俺はいらん」

と答えた。

「行くなら穴川さんが用意するだろうし」

週末だから結果も分かってるから先に大学教授と会っておく

そう告げた。

「武士君と行くなら楽しんでこい」


巳湖斗は頷いて

「わかった、今回は色々ごめん」

と告げた。


火無威は首を振ると

「気にするな」

俺も助かってる

と微笑んだ。


親友を失った。

それからずっと自分は一人で生きていくと思っていた。


不安定で。

寂しくて。


でも、兄と義姉が喧嘩をして二人ともが引き取りたくないって言っている中でじっと座っていた巳湖斗に手を伸ばした時に強く握られた手が酷く温かくて失った親友を思い出した。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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