9/22 4:17 素直にアイムソーリ―(週ぼち懺悔室ファイナル?)
【リープ】※1
「――はっ。なにここ?」
【神父】
「罪深き、迷える子羊よ、入りなさい」
【リープ】
「いや、もう入ってますけど?」
【神父】
「それでは心ゆくまで懺悔をなさい」
【リープ】
「いやいや、勝手に進めないでくださいよ!」
ここは神聖な「週ぼち教会」。
厳かな雰囲気がそこはかとなく漂っています。(曖昧表現)
今日も迷える子羊が教会へ懺悔しにやってきました。
【リープ】
「ナレーションで説明されても困るんですけど? なんでここに? 反省することなんてないですよ。更新だってできるだけやってるじゃないですか」
【神父】
「更新のことでここに連れてこられたわけではないです」
【リープ】
「じゃあ、なぜ?」
【神父】
「アナタ、先々週、珍しく平日更新しましたね?」
【リープ】
「ええ。たまにはいいでしょう」
【神父】
「大問題ですよ」
【リープ】
「なにが?」
【神父】
「わからないと?」
【リープ】
「わかんないです」
【神父】
「はぁ……(クソデカため息)」
【リープ】
「うわぁ。あからさまなため息……」
あきれ顔のリープに神父様はグッと顔を近づける。思わずのけぞるリープ。
【神父】
「羊文学とテレビ大陸音頭に謝りなさい!」※2
【リープ】
「なんで!?」」
【神父】
「『なんで!?』じゃない! 平日更新で貴方、書きましたよね? オシャレ=羊文学、オシャレじゃない=テレビ大陸音頭ってレッテル貼ったでしょ! ファンに謝れ!」
【リープ】
「オシャレなんて言ってません。『センスあるって思われたい』って書いたんです」
【神父】
「余計に悪いだろ。オシャレって書いて笑いの方向へ持っていこうとした神父の心遣いを無にしましたね? こんなレッテル針をして……貴方、いつまで昭和気分でいるんですか? 今は令和ですよ。炎上案件ですよ? いや。『週ぼち』は誰も読んでないから炎上しませんけど」
【リープ】
「なんだろう。胸が痛い……泣きそうになってきた」
【神父】
「貴方の虚しさなんて知りません。さぁ、羊文学とテレビ大陸音頭に謝ってください」
【リープ】
「神父様、ちょっとおかしくありません?」
【神父】
「なにがです?」
【リープ】
「羊文学とテレビ大陸音頭に謝るんだったら、『LV2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ』にも謝らないといけないですよね?」
【神父】
「あ。それは大丈夫です」
【リープ】
「だいじょばないでしょ!」
【神父】
「あれは事実だから。なにヴァイオレットエヴァ―ガーデンと肩並べようとしてるんですか?」※3
【リープ】
「事実ってなんだよ! お前こそ釘宮に謝れ! リープはあの作品大層お気に入りだよ? 一時期はOP・ED共に一日に何度も聴いてたぐらいだよ!?」
【神父】
「私はEDが特に好きです。斉唱っていいですよね?」
【リープ】
「あっ、僕はOPのイントロの語りが好きです。だけど、運転中、赤信号で停止中にこのOPイントロが流れてくると自然に音量下げちゃいます」※4
【神父】
「はい、それが答え! 謝らなくてもいい理由です! 誇らしければ、赤信号で停止中こそ大音量でくぎゅうを普及すべきではないですか?」
【リープ】
「うぐっ。なんか正論ぽいからグサッと心に突き刺さる!」
【神父】
「わかりましたか? だから羊文学とテレビ大陸音頭だけに謝ればいいんです」
【リープ】
「いや、ぜんぜん理屈は分からないんですけど。そんな気がしてきました」
【神父】
「さぁ、さっさと謝って」
【リープ】
「でもな~」
【神父】
「リープ……謝っちゃお」※5
【リープ】
「いや、かぼちゃ5個持ちながら言われても……」
【神父】
「謝っちゃお」
【リープ】
「いや、だから……」
【神父】
「謝っちゃお」
【リープ】
「うっ……」
【神父】
「謝っちゃお」
【リープ】
「うう……」
リープは何度か逡巡した後、神父から視線を逸らした。
【リープ】
「どぅもすぃやせぇんでぃした」(口を尖らせながら)※6
【神父】
「はい、ドーン!」※7
【リープ】
「痛いっ!」
神父の手刀がリープの頭に直撃した。
あまりに瞬間的な出来事に、リープは困惑の表情を浮かべている。
【リープ】
「なんで殴られた!? 暴力反対!」
【神父】
「はい、ドーーン!」
【リープ】
「痛いって! そもそも、イエス像の審判はどうなったのですか!?」
【神父】
「はい、ドドーーン!!」
【リープ】
「痛ったーい! 痛さが増してる! どうして叩くんですか!」
【神父】
「神様の審判以前の問題です。私が腹立ったのです」
【リープ】
「は? なにそ――」
【神父】
「はい、ドドドーーーン!!!」
【リープ】
「めっちゃ殴ってくるやん!」
【神父】
「関西訛り、ドドドドーーーーン!!!」
【リープ】
「言葉遣い関係ないじゃん!」
【神父】
「『じゃん』、ドドーーン!」
【リープ】
「痛いっ! 痛いけど、関西弁に比べて少し力が弱まってる……」
リープが頭をさすっていると、神父は思い出したように「あっ」と声を挙げた。
【神父】
「そうだ。くぎゅうに謝れ、ドドドドドーーーーーン!!!!」
【リープ】
「今日イチで怒ってるやん! こんなに叩いて、そっちが昭和ですやん! 昭和気分で殴ってきてますやん! 昭和気分でロッケンロールですやん!」
【神父】
「最後のはサングラスつけて言えドーン!」※8
【リープ】
「痛いっ! 完全に若者を置いていこうとしてるよね? 令和ですよ?」
【神父】
「煩いドン」
【リープ】
「痛い!」
【神父】
「もう一回殴れるドン」※9
【リープ】
「痛いっ! 僕は太鼓じゃない!」
【神父】
「いや、太鼓だよ、あんた」
【リープ】
「は?」
【神父】
「♪太鼓かな? 太鼓じゃないよ、太鼓だよ、ドン♪」
【リープ】
「痛っ! そこは葉っぱとカエルだろ……痛いし」
【神父】
「さぁ、神様! この者の審判を!」
【リープ】
「やっぱり、いつもの審判ってあるんだ……」
教会上部に備え付けられた神様の腕がゆっくりと動く。
祈りを捧げながら、行方を見守るリープ。
【リープ】
「あれ? この神様、なんか変じゃありませんか?」
【神父】
「神様はいつもと同じです」
【リープ】
「いやいや。この神様、ヘルメットかぶってるし、金髪パーマのサングラスしてるし……法被も着てるし……ヘルメットに何か書いてある。なになに……」
神様がかぶっているヘルメットには「火薬田ドン」と書かれてあった。※10
【リープ】
「この神様、まさか……」
【神父】
「さぁ、神様、この三尺玉でこの者に審判を!」
【リープ】
「なんで、神父が三尺玉を? 火が点いてるし! わわわっ、こっち来るな!」
神父が神様、もとい、火薬田ドンの元へ三尺玉を届けようとしたところ、ちょうど手前で足を滑らせた。
三尺玉が神様、もとい、火薬田ドンの前にゴロゴロと転がっていく。
【リープ】
「火薬田~~~~っ!!!」
三尺玉が爆発し、すさまじい爆風と様々な火花が教会中に飛び散る。
リープの眼前が火花によって光に包まれ、やがて彼自身も光に飲み込まれていった。
ド―――――――――――――――ーン!!!!(わかりやすい表現)
教会が三尺玉によって破壊される。
僅かな壁が残るのみで、後はすべて残骸となっていた。
多くの瓦礫の中、一つの塊が動き出し、リープが顔を出した。
【リープ】
「爆発オチなのか……教会ごと吹き飛んだけど」
リープがつぶやいた時、目の前の残骸が動いた。
残骸が吹き飛ぶと、すすで黒くなった神様、もとい、火薬田ドンが顔を出す。
口から白い煙を吐き出しながら、神様、もとい、火薬田ドンが叫ぶ。
【神様】
「どうなってるんだよこんちくしょう!」
【リープ】
「神様がしゃべった……いや、火薬田ドンなのか……」
【神様】
「絶対、今回で辞めてやる。こんなのやってられるか!」
【リープ】
「おおっ、これで懺悔室シリーズも終わりなのか!」
すると、どこからか、蒲田行進曲が流れてくる。
【リープ】
「誰が流してるんだよ……」
曲と共に神様、もとい、火薬田ドンの背後に残っていた教会の壁が剥がれ落ちて木造部分が露出した。
【リープ】
「壁に何か書いてある……」
木造部分の壁には『また次回!』と書かれてあった。
【リープ】
「終わってなかった!」
リープの懺悔は続く……のか?
(ところで神父はどうした?)
おわりー!
※1
これを書き終わった後に、話主と台詞の書き方がいつもと違うことに気付いた……
まぁ、そんなの気づく人はいないと思うけど。自分で白状してみた。
※2
ごめんなさい!(素直)
※3
個人的にはヴァイオレットエヴァ―ガーデンよりLV2勇者の方が好きですよ。
繰り返し観てるのはL2勇者ですし、おすし。
※4
これは事実だから困る……自意識との闘い!
※5
唐突な「北の国から」ネタ。
どうしてもこのネタを入れたくなった……
※6
一瞬、お笑いコンビ「響」の「ミツコ」ネタに思われがちだけど、事実としてはライムスターの宇多丸さんがネタとしてしばしば使われる「亀田兄弟の父親の記者会見での謝り方のマネ」だったりする。
※7
キャシー塚本ですけど、何か?
※8
トムキャットですけど、何か?
(分からない人は、「トムキャット ふられ気分でロックンロール」で検索しよう!
※9
太鼓の達人の「もう一回遊べるドン」からですけど、何か?
(またこのパターン)
※10
火薬田ドンはビートたけしのキャラです。
僕が観てたのは主に27時間テレビで出てきた火薬田ドンです。
さんまとの掛け合いが面白かったなぁ……
ここからの流れはすべて火薬田ドンの流れです。
また来年!までがワンセットです。
わからないひとは検索してみよう!