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10/9 4:49 たまに少し、ほんの少しだけ

エンディング雑談です。

今回はちょっとおセンチな話なので、苦手な人は読み飛ばしてください。


********************************

おセンチ文章跡地

********************************


ってことで、おセンチ文章は削除してしまいましたが、僕が初めて書いた短編を載せておきます。

ここぐらいしかもう載せる場がないなと思ったので。

これ書いたの二十年ぐらい前かなぁ……(古すぎる)


『信号待ち』


 夜、それも真夜中、僕と彼女は歩いていた。しばらくすると横断歩道が見えてきた。しかし、目の前の信号は赤なので僕は立ち止まった。

 止まっている僕に構わず、彼女は横断歩道を渡った。


 彼女は横断歩道を渡りきると、振り返り、

「こんな深夜に車なんて来るわけないじゃん」

と向こう側で叫んだ。


 僕は何気なく止まったが、彼女は何のことはなく渡った。僕はそれに少し腹が立った。


「別にオレは赤だから止まったわけじゃねぇ。こんな深夜でも赤で止まる余裕が欲しかったんだ。お前も少しは止まる勇気を持てよ」


 すると彼女はムキになって言い返してきた。


「なにさ、アンタは止まってばっかじゃない!アンタこそ少しは渡る勇気を持ったら!だから、いつも見逃すのよ!」


 僕はとりあえず笑うことにした。だが、顔の引きつりは取れない。


「よし、そこで待ってろ!今、渡ってやる!!」


 僕は勢いよく渡ろうとした。


 その時、僕の目の前をトラックが猛スピードで通り過ぎた。

 僕はその場へしりもちをついた。彼女は大笑いした。


「いつも、これだよ」


 僕はいつもこれだ。進もうとすると、いつも邪魔が入り、しり込みする。そうやって立ち止まって見過ごすんだ。『もういいや』って……。


 一通り笑い終わると彼女は僕に駆け寄ってきた。


「何で戻って来るんだよ!無理にでも渡ってやるからな!!」


 彼女はそれでも近づいてきて、僕に手を差し伸べる。

 彼女の手を取り、僕は立ち上がる。


「無理に渡ってもいいことないよ。そういうときは戻る勇気も必要だよ。私も一緒に待ってあげるから」


 僕は結局、笑うしかなかった。


終わり


ってことで、今週はここまで。


では、明日から学校や仕事に勤しむ人も、(ゆっくり休日の人も)

次回更新まで、ぼちぼちと日常を頑張りましょう!


おつぼちでした~。


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