4人
「そろそろ、この森の奥にも行きたいですね」
「そうですね…」
「しかし、2人は流石に心許ないですね。もっと修行してから出直しましょう」
「うん…」
2人は着実に成長している。しかし、メンバーが集まらず森の先に進めないでいた。
「ねぇねぇ君たち」
「!?………ど、どうしましたか?」
(び、びっくりした……)
「ここら辺でギルベルトって男見かけなかった?」
「ギルベルト?その名前の方はわからないです。すみません。クレアさんは?」
「聞いたことはあるような………しかし、見かけてないですね」
「そっかー。ありがと!修練の邪魔してごめんね!いい魔法使いと戦士になれるといいわね!」
「???あ、ありがとうございます」
仕方なく帰ろうと振り返ると、同じように森の前で燻っている2人の少女が目に入った。
「リュシエル達がいれば楽勝にゃんだけどにゃ〜」
「私たちだけじゃ危ないよぉ…」
「そっか、しょうがにゃい。そこら辺のでガマンするか!」
「ガマンって…ふふっ」
少女たちにクレアが話しかける。
「あの、この先に進むのですか?」
「い、いえ、戻ろうかなと…」
「そうでしたか、てっきり2人で進むのかと」
「前衛がいれば行くんだけどにゃ!」
「…にゃ?」
「わ、私たち、2人とも前衛ですよ!」
「お!ほんとか!レイ!ようやく見つかったにゃ!」
「そ、そうだね!」
「では、試しに一緒に行ってみませんか?」
「おー!いこういこう!」
意気投合した4人は、早速森の奥へと足を進めた。
「はじめまして、アイリーと言います。職業は…剣士です」
「おー!ケニーはケニーだ!魔法使いにゃのだ!」
「私はクレアと申します。戦士をしております」
「クレア…さん!?も、もしかして!あのグレンヴィル家のクレアお嬢様ですか!?」
「!?………」
「修道院にいた頃から噂は聞いていましたよ!才色兼備で成績も優秀!なんてったってグレンヴィル家の後継ですからね!こんなところで会えるなんて!……あっ、す、す、すみません!」
「クレアさん、修道者だったのは聞いてたけどそんな方だったんですね。すごいです!」
「昔のことです。もうその名前は捨てました。」
「…そ、そうでしたか…」
(…クレアさん……)
「あ、申し遅れました、私はレイって言います。修道者です」
「このパーティも4人に増えて賑やかになりますね!クレアさん!」
「…えぇ」
「………あ、あの、クレアさん!実は、私もは…」
グギャーーー!!!
アイリーたちの会話を遮るように、4人の前にモンスターが現れた。
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