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プロローグ

アルカンシエル王国


この国には伝説と謳われる1人の王がいた。


「隻眼の王」と呼ばれていたその王は、


何度もその国の危機を救い、


後世では「救国王」と呼ばれるまでになる。


その王の名は「ファンタスティック・セルリアン」


………と、ここらで自己紹介しておこうか。

私は「虹の賢者」とか、純粋に「神」と呼ばれている者だ。

正直どれかひとつに統一して欲しいものだが、私は人前に出ないから存在が神格化されている。しょうがないことだ。

だがまあ、私のことはさしたる問題ではない。

大事なのは、これから私が語るアルカンシエル王国の過去の物語。

アルカンシエル王国の存続をかけて旅した、救国王の話だ。そこで王は、大切な妻の内の12人と出会うことになるのだが………だらだらと長話を続けるのは私の悪い癖だな。では、前置きはここらでやめて話に入るとするか。

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