20.08.18 詩 スワロウ
1.
肋骨の潔白は あからさまな辻褄あわせで
もういい加減に私の身体を想って欲しかった
これ以上焦らさないで
2.
つぶらな眼球に墨が霞み 土塊を空睨みする
祈るなら蛇に針を刺し 詫びるならその悪意を労へ
慈悲を持って私は欠けていく
3.
あやとりの要領で水圧を操るのなら
魚や鼠でなくとも
私を活ければいいじゃないの?
4.
慟哭と嗚咽のピアノ
和音は読みで 母音は裏切り
浅瀬では貝と戯け合う
5.
救われたければ雨に打たれれば
救われたければ嫌いな奴に怒られれば
救われたければ私を殺せば