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爆縮と体温の機知(5)

火の種、氷の種

情熱という物が

心の熱であることを

忘れてしまっているのは

胃の後ろが

冷たく冷たく

冷やがっているからだ

火の種も身体の中にあるなら

氷の種も身体の中にあるのだと

よく分かっているのだ

どちらも心臓にぶら下がり

根を張っては

芽を出していくから

人の関節は頑なになる


血管の進む先に

それぞれの根は広がる

血の気が引くなどと

使っては

その根を感じるのだ

あの後にどう切り替わるのか

そんな線路みたいな物を

持っているかで

一つの価値を作り出す

人間力だと言ったり

「らしいね」と言ったり

ラベリングの元となっている

あの二つの強弱が

自分たらしめる行動に

繋がっているのだ


統括するのが意思であるなら

あの流れに乗り

勝手気ままに外を見ることは

何の為であるのだろう

裏路線でもあるかのように

無意識的な行動は

意図しない形を

意思に届けたりする

つもりが無いのは

無意識は

自分にしか

興味が無いからかもしれない

身体の中で廻るだけで

外のことなど気にならない

無意識の対話相手は

自分だけなのだろう


どちらが増えただろうか

暑苦しいのか、冷酷なのか

それとも

全てが曖昧だろうか

無意識に優しくし過ぎて

わがままになっていないか

無意識に冷たくし過ぎて

息苦しくなっていないか

どちらかが多いからと

悩む必要は無いのだが

上手く使えた方が良い


せっせと働いて

育ててきた感覚である

全てが自分という

繋がりである

花が咲くことも

実がなることも無い

命を食い潰すだけの

ただの一つである

そうだとしても

外で配合することで

新種の種になる

誰にも真似できない

究極のオリジナリティだ

そして

取るに足りない

ただの個である


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