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禁忌魔術師の後継者  作者: 赤鳥 異常
無知の血魔術師 ウィザー
3/12

僕の魔術師生活

どうも読みたい小説の限定版が出に入らず友達に八つ当たりしようとしたら返り討ちにされた赤鳥です。

今回も文章はかなり酷いです。

改善点がもしあるなら教えてくれると幸いです。

何とかして異世界での立場を確立させた僕は先程師匠になった少年と血まみれで虫の息の女性達と共に湖に隠された階段の先に存在する氷で出来た地下通路を歩いている。なんだか穏やかではないが別に問題無いだろう。明らかに僕達悪役だじ。


「そういえばお前、名前は?」


「えっと、名前ですか...」


既に自分が悪役だと決め込んでいると、急に師匠に名前を聞かれた。しかし、生憎僕は記憶喪失のため名前など覚えているはずがない。ここはいい機会だから名前でも考えるとするか。


ただ問題なのがどちらの名前を名乗ればいいのかが分からない。普通に日本風の名前がいいのか、それとも異世界でよくあるカタカナの名前を名乗るのが正解なのか。


何時までも考えていても仕方無いのでここも一つ博打を打つ事にした。そう、キラキラネームでどちらでも捉えられるようにする。


「ウィザーです」


「お前の名前絶対偽名だろ?」


どうやら駄目らしい。まあ、博打が二回連続も当たるわけがないか。しかし、それならどの様な名前が正解なのだろうか。師匠の名前で答え合わせをするとしよう。


「そう言えば、師匠の名前を教えてくれませんか?」


「自己紹介をしてなかったな。俺はベイン・ブラッドだ」


成る程、つまりこの世界は厨二病に犯されていたのか。そうでなければこんなに痛い名前な訳がない。僕の考えたキラキラネームと対して変わらないじゃないか。


「偽名じゃ無いですよね?」


「偽名ではないが本名ではない俺は元々奴隷出身だからな。名前が存在しないから自分で考えた」


訂正、この師匠が厨二病だった。やっぱりだいたいの悪役は痛い存在だと言うことが改めて分かった。名前に血が含まれているとか厨二の塊だ。


急にベインが立ち止まると、目の前に存在する黒光りする石の扉に赤い液体の入った瓶を投げつけた。するとそこには扉など存在しなかったかのように扉が気体となって消え去った。


やはり魔術は何度見ても驚かされる。そして扉を抜けた先には薄暗いドーム状の空洞が存在していた。その空洞は、数少ない松明やランタンなどが辺りを照らし、ところ狭しと様々な物が存在した。謎の硝子器具や古びた本の詰まった鏡台な棚や、ルーン文字の用な模様が刻まれた台座、そして体の至る箇所にナイフが突き刺さった女性入りの牢獄。


本当に悪役には驚かされる。アニメなどの悪役は息を吸うように悪行を行っていたが、リアルで見るとその禍々しさがよく伝わる。もう、ここまで来たらどうでもよくなった。


そう言えば僕も今からこちらの側の人間だ。こんなグロテスクな事やる自信がない。


ベインは先程まで引き摺っていた女性を牢獄の中に入れると腕や足などにナイフを突き刺した。そして、牢の扉を閉めると奥に行ってしまった。後を追わなくては。


「そう言えばお前、俺の弟子になりたいと言っていたな。お前はどこまで血魔術について知っているんだ?」


「へ、血魔術って何ですか?」


「お前、俺が何者か知らないで弟子入りしたのか。おそらく馬鹿だとは思っていたがこれ程まで馬鹿だとは...」


どうやらベインは血魔術という厨二病要素満載の魔術師だったらしい。そういえば僕のこの薙刀見たときも禁忌魔術とか言っていたっけ。この薙刀って魔術なのか、明らかに武器だと思うけど。


「取り敢えずお前がその魔術使えるなら血魔術も使えるはずた。安心しろ、ここを見られたからにはお前も血魔術になってもらう」


やりました。遂に僕は職業まで手に入れました。魔術師って年収などはいくらなのだろうか。それ以前に職業として成立するなのだろうか。


そんなこんなで僕はまず血魔術師になるための修行を行うことになった。修行と言っても最初は魔術の基本を学ぶために魔導書の熟読から始まった。


「なんかワクテカの様なハイテンションで魔術の修行を始めたのはいいのですが、最初が魔導書を読むだけとは拍子抜けです」


血魔術師に弟子入りして早一週間が過ぎましたが未だに魔導書の熟読から脱出できないままでいた。魔導書って思った以上に分厚い。六法辞書位はあるのでは無いだろうか。


毎日毎日かび臭いソファーに横になって魔導書を読むだけの生活。成る程、これを人はニート生活と呼ぶのか。たまに分からない箇所をベインに聞くだけで、寝て食って読むだけの生活って退屈の極みの様な気がした。


「贅沢を言うな。所詮魔術の基本はそのようなものだ。後その魔導書は俺が執筆した物だから一つしかない。雑に扱うなよ」


「師匠が直々に教えてくれたりとかは無いんですか?」


「生憎俺はお前と違って暇では無い。たまに教えてやるだけマシと思え」


現在ベインは蝋燭やら血の溜まった大瓶や短剣が置かれた祭壇で一心不乱に何かを行っていた。時折地面や石板に文字を書いたり、紙にメモしたりの繰り返し。何してんだ?


そろそろ魔導書を読むだけにも飽きてきた。ここは一つ順序を跳ばして魔術道具の作成にでも入るとするか。習うより慣れろという言葉が存在するらしいし。


「師匠、ここにある血の小瓶使っていいですか?」


「何に使うんだ。無駄遣いは許さないぞ。今は血が枯渇しているからな」


印章(シギル)でも作ろうかなと思いまして...」


弟子になってすぐにベイン直々に説明してもらったが血魔術というものは自分自身の魔力数値がマイナス数値でないと使うことが出来ない魔術らしい。血を捧げて魔術を行使するその魔術は燃費が悪く現在改良中らしい。


因みに僕の魔力数値もマイナスだった。あれは本当に驚いた。魔力を測定する水晶に触れると見事に水晶は綺麗に砕け散ってしまった。どうやら魔力がなら過ぎると水晶が拒絶反応を示して壊れてしまうらしい。


話は戻ってジギルというのは前にベインが使っていた火の印章(シギル)が例だ。本来魔力を持たない僕達が魔術を使うためにベインが作り上げた魔術道具である。血を捧げた石板に様々な属性を付与指せてゲームのような火や水の魔法が使えるようになるらしい。因みに現在、印章に付与できる属性は火・水・土・風・光・闇・虚無の七種類である。虚無属性はベインオリジナルらしい。本当に厨二だな。


その他、応用編版の印章、移動・加速・減速・停止・強奪などもあるらしい。そのうち混沌とか出来るかもしれない。


「印章を作製するために貴重な貯蔵の血を使うな。自分の血を使え」


「どうせ師匠が拉致してきた回復魔法持ちの魔術師から血を集めればいいじゃないですか?」


血を捧げなくて使うことが出来ない血魔術を何とかして自分の血を捧げなくてもいいようにベインは回復魔法を持った魔術師を集めて効率よく血を集めているらしい。血を採って回復させての繰り返しを永遠に行わせるなんて鬼畜な魔術師が居たものだ。


そういえばこの人悪役だったこと忘れてた。


「五月蝿い、とにかく印章の作成位自分の血を使え」


「全く師匠は守銭奴なんだから。違うな、守血奴か」


「俺はお前の師匠だよな。少しは俺の事を敬えよ」


「どう見ても僕より年下ですよね」


「俺は十九だ。おそらくお前より年上だ」


そんな事言われても僕は自分の年齢を知らないので年上か年下なんて分かる訳がない。仕方無く僕は弟子用の血を捧げる台座に移動して適当にそこら辺に転がっていた石を石板のハンマーで石板の形に整え台座の上に置いた。


そして石板の上に利き手ではない左手を置くと右手に握っていた短剣を左手に突き刺した。正直痛いのは好きではない。しかし、嫌いでも無いので直ぐに止血して包帯を巻いた。この傷いつ治るかな?


先程血を捧げた石板は血で紅く染まっており謎の青白い紋章の様な模様が刻まれた。これで印章の完成だ。因みに完成する印章は素材とする石材によって付与される属性が変化する。


たしか僕が使った石材はとっても軽かったけど、どんな印章が出来上がったのだろうか。早速アイテムの鑑定できる眼鏡を装着して印章の属性を見る事にした。


「『属性・風』か、なら風の印章かな。やった、これなら目的が達成できるぞ!」


「五月蝿いぞ。少しは静かに出来ないのか?」


ベインの注意を無視して僕は先程寝ていたソファーの前で早速作成した風の印章を使ってみることにした。


「風の印章(シギル)『エアクッション』」


すると瞬く間にソファーの上に風の膜が完成した。そして早速風の膜目掛けてダイブした。風の膜は僕を優しく包み込み正にクッションの様だ。このソファー硬くて体が痛かったんだが、これでようやくその悩みからも開放された。


「何に血魔術を使ってんだ。硬いソファーを改善させる為に俺は血魔術なんて教えてないぞ」


「あ、師匠。やっぱり血魔術って最高ですね。魔力のない僕でもこんなこと出来るんですよ。でも、まだ未完成なんですよ。この風が体の周りを擦ってくすぐったいのですよ」


「そうか、勝手にしろ。もうすぐ夕飯だから早く来いよ」


ええ、無論勝手にしますよ。僕は僕なりに血魔術を開拓していくのですから。その内ベインを越えたりするかも知れない。


案の定一週間後、見事に理想のソファーを完成した。


「なんだそりゃ?」


ベインが驚くのも無理がない。今僕はソファーの上に魔方陣を展開してその上に浮いているのだから。ついに僕は理想のソファーを手に入れました。最早ソファーなんて関係ない。宙に浮いてしまえば良いのだから。


「見てくださいよ師匠。僕が作り上げたジギル、その名も反発のジギルですよ。作るのに苦労したんですからね」


僕は風のジギルをひたすら改造して遂にまだ未開発のジギルの作成に成功した。反発のジギル、それはその名の通り様々な現象に対して反発を起こす魔法である。僕はこの反発の印章『持続反発盤・小』で宙に浮くことに成功した。


「お前には驚かされる。真坂こんなに早く俺を越えるとはな。因みにどんな石材を使ったんだ?」


「そこら辺に転がっていた石だけど。」


「ちょっと待て。これ石材ってスチールチック鉱石じゃないか。どうりで探しても無いわけだ...」


「あれ、もしかして物凄く高い石を使いましたか?」


「ああ、安くても金貨三枚する」


まじか、たしかこの世界の金貨ってかなり価値が高かったような。まあ、ベインの金だし別にいいか。血魔術に貢献したんだし感謝しても良いんだけど。


「まあ血魔術のためだ、別にいいさ。それいい機会だ、ついてこい。良いものを見せてやるよ」


そう言われてベインに連れていかれて着いた先にはベインがいつも使っているような祭壇と巨大な台座があった。


「えっと、師匠これって?」


「これを使えば大魔術なんかにも挑戦できる。たしか魔導書にも書いていたはずだが。ちゃんと魔導書を読んどけよ」


「いいんですか。たしか物凄く高かったような」


たしかこの祭壇一式揃えるのに金貨二十枚位いったような。


「それだけは読んでいるのか。お前には血魔術師としての才能がある。ならこれくらい用意してやるのが常識だ」


「あ、有難うございます師匠!」


こんな感じに僕は血魔術師として、魔術師生活を毎日エンジョイしている。まあ、たまにベインに怒られるけど血魔術の発展のためには多少の出費は以下仕方無い犠牲だ。

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