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こよりサマーフェスティバル

美しい。


そして軽い。この子が元・男の性転換者トランスレーターなんて信じられない。


わたしは牽牛けんぎゅうひこぼし。神戸のみかど財閥の一人娘、帝織姫みかどおりひめ様専属の民間セキュリティポリス。略してSPだ。ひこぼしなんて名前だけど二十五歳の女性だから。


最近、お嬢様は機嫌がいい。どうやら恋をしているようだ。想い人は同級生の女の子らしい。


京都への修学旅行から帰ってくると、とつぜん東京への転校を決められた。


ある日、急に熱海までのお供と、あるグループの尾行を命じられた。尾行したのはきれいな四人の女性グループだった。


つぎのご命令はグループ内の小さくてかわいらしい少女の拉致らちだった。迷うことはなかった。そして作戦は成功した。


ベッドに寝かせ、その少女の洋服を脱がす。シミひとつなく、きれいな肌。おなじ女性でも見惚みとれてしまう。


「う・・・ん」


そのとき寝返りをうった彼女の手がわたしのお腹。子宮のあたりに触れた。


バシン!!!!


子宮から全身にかけて電流が走った。


「ぁ・・・」


ここで気絶してはいけない。わたしはギリギリ耐えた。耐えきった。なんだこの子の手は。お嬢様には言わなかったが、わたしの下の口はいやらしくよだれを垂らしていた。よだれは下着を通過し、スーツのズボンの中でくるぶしまで伝わっていく。


これがわたしと神人かみとこよりとの出会いだった。



「あ、海が見えてきたよ!」

「伊豆の海は綺麗だね」

「オー、ビューティホー!!」


今日はクラスメイトの七夕短冊たなばたたんざくちゃんに招待されて、七夕家がもつ伊豆のプライベートビーチに向かっている。


三泊四日の拳法部の夏合宿だ。


十人乗りのバスと運転手を用意してくれたのは帝織姫みかどおりひめちゃん。運転手は専属SPの牽牛ひこぼしさん。


メンバーは第三女子中学校のこよりファミリー(こより、主将、部員A子とB子)、ねがいちゃん、短冊ちゃん、クリス、織姫ちゃんとSPのひこぼしさん。


学校の部活の合宿なので、恋人の百合ちゃんと姉の白百合さん、お姉ちゃんの神人おりがみは参加しない。


少し寂しいけれど、これも学校の活動だからね。


「お嬢様。もうすぐ到着いたします」

「ひこぼしさん、ありがとう」

「どういたしまして」


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


わたしは牽牛ひこぼし。繰り返すが女性だ。


今日はお嬢様のガードと運転手をしている。それにしてもお嬢様を含め、みんな美少女なのはスゴイ。中には金髪おっぱいロケット星人までいる。


ふと昨夜のことを思い出す。


わたしには大学時代から交際している同い年の彼がいる。彼は真面目なひとで尊敬もしている。だから、いつか結婚も考えていた。


昨夜も彼と愛しあった。


「ひこぼし、気持ちいい」

「うん。とっても」

「俺もだよ」

「愛してるわ」

「うっ」


彼がわたしの上にバタリと倒れこむ。早い。また先にってしまったのか。


わたしには悩みがあった。彼が早いのは大学時代からの悩みではあった。それでも自分で慰めることでリカバリーはできていた。彼を愛している。だから、なんの不満もなかった。


それが先日の熱海旅行で神人こよりに触れられてから、まったく逝けなくなったのだ。


彼氏だけではない。自分で慰めても逝けなくなった。彼も自分の指もあの快感にはとても及ばない。気絶しかけるほどの衝撃が頭から離れなかった。


あの衝撃をまた味わいたい。女の幸せ、歓びを感じてみたい。あれからわたしの下の口は油断するとすぐによだれを垂らすようになってしまった。


目的地に到着。おのおのがバスを降りていく。そのとき、お嬢様の想い人の神人こよりが声をかけてくれた。


「ひこぼしさん、お疲れ様でした」

「ひゃい!!どういたしまして!」


変な声がでてしまった。


別荘にむかって歩いていく美少女の小さな背中をつい目で追ってしまうわたしがいた。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


浜辺で拳法部の稽古。部員以外は水遊び。パラソルの下で読書。日光浴とおのおのが自由な活動をする。


プライベートビーチということもあり、第三者が入り込むことがないためSPは暇だ。


七夕家の短冊様と水着で並んで日光浴をすることにした。もちろん稽古中のお嬢様から目を離すことはしない。


「みんな休憩!水分とれよ。熱中症にも注意してね」

「イエース!」

「わかりましたわ!」

「「「イエス!マム!!」」」


立ち上がり、お嬢様にタオルと水筒を渡す。


「ありがとう」

「いえ当然の仕事です」

「あ、そうだ。こより様。わたくしも日光浴しますのでクリーム塗ってくださりませんこと」

「わたくしもお願いします!」

「いいよ」


そういうと織姫様はいきなり道着を脱ぎだした。


「お嬢様!?」

「大丈夫よ」


このときのことを考えていたのだろう。織姫お嬢様はビキニの水着を下に着こんでおられた。


「準備がいいね。織姫ちゃん」

「ええ。淑女のたしなみですわ」

「じゃあ、織姫ちゃんからね」


横になった織姫様に神人こよりがクリームを塗り始める。


「う」「は」「あ」「く」「ひ」


首から背中。足先まで塗ったところでお嬢様が静かになってしまった。これ何度か達してないか。お嬢様は満足そうに寝ていた。


次は短冊さま。


「あ」「か」「さ」「た」「な」


さすが公家のお嬢様。よがり声もお行儀がいい。また静かになってしまった。


「ひこぼしさんも塗りましょうか」

「え」

「クリームありますし」

「ひゃい、よろしくお願いいたします」


そこからは筆舌に尽くしがたい。


首すじで一回。背中で一回。足先までで一回。都合三度、わたしは果てていた。突起は固くとがり、下の水着は汗以外のものでグッショリと湿っていた。


どうやら五分ほど気を失っていたらしい。SP失格だ。


わたしは同じ女性に。しかも中学三年生の美少女に女の本当の歓びを教えられた。



はい異世界シニアです。


三泊四日の夏合宿。まだ初日がはじまったばかり。


そう。夜がやってきます。


次回こよりトランスレーション。こより〇〇(仮)


けっこう次回のタイトルを考えるのって大変なんです。しかも書き始めると別の話を思いついてぶっこんだりします。


わたしの後書きは嘘や変更が多いので注意が必要ですね。


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