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こよりガール・ミーツ・ガール

「この人が好きだ」

「この人と添い遂げたい」


二人の少女の想いは重なった。その想いは二人を強力に行動させた。若さとは何だ。若さとは無謀。若さとはあきらめないこと。そして若さとは振り向かないことでもあった。


「なんでボク裸なの!!」


ボクは神人かみとこより。男性だったけど病気で女性に性転換した中学三年生。家族と恋人の四人で熱海旅行に来ている・・・はずだった。


「こより様。こんなことをしてごめんなさい」

「でも。わたくしたちはこより様をお救いしたくて」

「え、どういうこと」


かくかくしかじか。


「なるほど。それは勘違いさせてしまったね」

「「勘違いですの!!」」

「じゃあ織姫ちゃん。キミはいま裸だけどボクに見られて恥ずかしくないの」

「とーっても恥ずかしいですわ!」

「それと同じだよ」

「恥ずかしいけれど見て欲しい。でも見てください!とは言えないよね」

「なるほど」

「では三人に攻められていたのは納得してのことだったのですね」

「うん。ボクの異能力がこのままだと暴走しちゃうから、ようは治療だよね」


「ならばわたしたちにもお手伝いさせてください!!」


短冊ちゃんが泣きついてくる。遅れて織姫ちゃんも。二人とも全裸で恥ずかしいだろうに。急に二人への想いが溢れてきた。


ちゅっ

ちゅっ


二人と交互にキスをする。


「二人ともありがとう。嬉しいよ」

「こより様」

「こより様」


ぷしゅううううううううううううう


短冊ちゃんと織姫ちゃんが顔を真っ赤にして倒れる。痴漢が自分に何をしているのかも理解できなかった短冊ちゃん。蝶よ花よと大切に育てられた箱入りお嬢様の織姫ちゃん。


キミたちは純潔でいて。ボクはもうけがれてしまったから。キスで昇天しちゃうキミたちにはまだボクの治療の相手をするのは早すぎるよ。


「ありがとう」


スヤスヤと幸せそうに眠る二人にガウンをかける。服を着たボクは部屋をでる。ドアの外に待機している女性のSPさんに会釈をして、隣の自分たちの部屋に戻る。


「さあ第二ラウンドだ」


ガチャ


「遅かったね、こよりくん」

「はい。拉致らちされてました」

「あの二人も青いなぁ」

「わたしにもあんな時があったわ」

「抱きしめました」

「「「あー」」」


あのお嬢様ズならハグだけでけるだろう。少し羨ましくなる三人だった。


部屋はすでに暗く、大きなキングサイズのベッドの上には白いガウンを羽織った姉、恋人、そのお姉さんが座っていた。


ゴクリ。


また数え切れないほど逝かされちゃうのかな。ジュン。あ、いま下のお口からよだれが垂れちゃった。


体が期待しちゃっている。


「こよりくん。来て」

恋人の百合ちゃんが呼ぶ。


「こより、来なさい。」

お姉ちゃんが呼ぶ。


「こよりくん。さぁ楽しもう」

ボクを助けてくれた白百合さんが呼ぶ。


「はい」

ボクは覚悟を決める。シュル。白いガウンを脱ぐ。


全裸のまま三人の待つベッドにゆっくりと向かう。


ボクの夜の戦いはこれから始まる。

俺たちの旅はこれからだ!!


こよりトランスレーション。


「完」


嘘です。異世界シニアです。あえて物足りないところで熱海旅行編は終了です。


次回はハーレムメンバーで海水浴もいいかもしれません。お祭り、肝試し、花火大会。妄想が膨らみます。


次回こよりトランスレーション。こよりサマーフェスタ(仮)


葵はいつだって、貴方のおそばにおります。

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