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悩める少年

僕はどうするべきなんだろうか?

坊主にするべきか髪の毛を伸ばすべきか?

主将が姉川さんの羨望を独占するのは面白くはない。

でも佐々原さんのかわいさは圧倒的だ。

頭の中で妄想がもやもやする。


「素敵ねその坊主ちょっと触らせてよ」

姉川さんがそっと僕の頭をなでる。

「いい手触りね・・・」

そっと僕の頭を抱き寄せる。

頭で胸の感触を感じる。

うぁぁぁぁたまんない。

やっぱり坊主かな?

坊主にするべきかな?


ちらっと佐々原さんを見る。

かわいい・・・。


「ねぇ一緒に野球しようよ」

そう一緒に野球していちゃいちゃして

「今度は二人で会わない?」

こっそりデートなんかして

「新澤君のその髪型素敵ね」

褒めてもらって

佐々原さんの素敵な笑顔


あーこれはこれで捨てがたい。


ああ、いかんそんな妄想をしている場合じゃない。

とりあえず2人の言い争いを止めないとだめだ。

でもどうやって?


「あなたたちいい加減にしなさい!坊主かどうかなんて些末な話よ」

新たな女性!ユニフォームを着たその女性は大人の雰囲気を発していた。

ユニフォームの上からでもわかるグラマラスなボディになんか色気のあるお顔立ち

続々と女子が来すぎてる。

ヤバイ僕の中で女子がインフレを起こしている。

女子の量がキャパオーバーだ。

主将に助けを求め視線を送る。

顔を赤くしてあさっての方向を見ている。

ダメだ!主将の中でも女子量がインフレを起こしている。

だったら竜ケ崎君は?

髪の毛に覆われた黒い塊になってる。

ダメだ。

全員女子慣れしていない。

チェリーボーイの集団じゃないか。

仕方がない。

ここは僕が勇気をもって立ち向かうしかない。

「あ・・・あの・・・あの・・・」

だっだめだ。

こっ声がうまく出せない。

これが女子の持つパワーなのか?

「あなたたちはしゃっきっと!!そしてあなたはちゃんと喋って!!」

おっ怒られた。

でもそれはそれで悪くない。

あんな美人に怒られるのは新しい快感かもしれない。

「私は今日からこの野球部の監督になる蓮杖怜奈れんじょうれいな坊主かどうかなんかは些末な問題よ。私はあなたたちの頑張っている姿、ひたすら汗をかき泥にまみれる姿が見ていたいのよ。頑張る高校球児に興奮するのよ。高校球児そのものが好きなのよ」

そう言いながら僕たち3人に近づき頭や顔を撫でていく。

うぉぉぉお!!!ダメだ!!僕の中の女子が溢れてしまう!!限界だ!!

僕は走り出した。

気がついたら柿崎主将と竜ヶ崎君も一緒に走っていた。

そうだよね。

あんなに女子が溢れたら走るしかないよね。

僕らはひたすら走り力尽きた。


そういえば前監督はどうしたんだろうか?

ちょっと気になったけど今はどうでもいい僕の中が女子でいっぱいだから・・・。








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