ACTⅠ終了
2回表
三者三振
何もできないというか何の可能性も感じさせない攻撃。
まずい・・・これはやっぱり僕の破壊光線で・・・。
ビュイン!!
ヤバい!考えてたら光線出ちゃった。
ビュイン!!!バシュッ!!
光線は弾かれた。
通じない・・・使うべきか使わざるべきか考えたのに考えたのに・・・意味がなかった。
恐るべしAPフィールド・・・。
・・・いやまてこういうのって一か所を攻撃し続けたらそこからヒビが入って的な・・・可能性はある。
破壊光線を連射する。
・・・びくともしない。
って言うか連射してたらなんか目が痛い・・・。
「新澤君なんかすごく目が赤いけど大丈夫?」
「赤い?」
「いや赤いというか血走ってるぞ」
「なんか目が痛くて涙が・・・」
涙が出てきた。
「あぁー目がぁ目がぁ!!」
「ひぇっ」
なんか悲鳴があがっているが・・・。
「おい!血だぞ血の涙を流してるぞ!」
「新澤君ホラーよ」
「これは超能力を使いすぎてるね。しばらくは超能力禁止だね」
「大光君・・・何とか回復する方法は・・・」
「ないよ」
「新澤君・・・」
「かっ監督・・・僕まだやれます」
「そう・・・」
監督がぐっと近づいてくる。
「血も・・・汗みたいなものよね」
そっと僕の顔に触れ目から流れる血をなめた。
「かっ監督・・・それは禁断すぎ・・・変態が過ぎます」
でも顔をなめられてうっすら興奮・・・女子が・・・女子が・・・試合中だというのに・・・女子が・・・。
「監督、な・に・し・て・る・ん・で・す・か?」
佐々原さんが監督に詰め寄る。
「味わっているのよ青春の味を・・あなたも試してみる?」
そう言うともう1度僕の頬を流れる血を舐めた。
「監督!!真面目にやってください!!決勝なんですよ!」
「真面目よ?真面目に青春を味わっているのよ」
こんな茶番がありつつも2回裏の守備につく。
相手チームのベンチに違和感を感じる。
円陣、円陣組んでる。
何をする気だ。
「まずいまずいよあれは!」
「なに?大光君どうした?」
「あれはAPフィールド大円陣!!」
「なにそのかっこ悪いやつ」
「円陣を組んで頭の装置から出るフィールドを共鳴させることで力を増幅させる秘奥義!!」
胡散臭い胡散臭すぎる。
こんな事で超能力を防ぐフィールドの力が増すってなんだよ。
そもそもAPフィールド自体が胡散臭いって思ってるのに・・・。
しかし実際に超能力は封じられていた。
竜ケ崎君の投げたボールはキャッチャーミットに届くことなく地面に落ちた。
超能力のない竜ケ崎君なんてなんの役にも立たない。
あんな変なフォームでまともにボールが投げられるわけがない。
まずい・・・試合にならない・・・。
「竜ケ崎君、交代しようか?とりあえず僕が投げる」
「大丈夫なんとかなるから・・・」
「なんとか?」
「そう何とかなると思うだからみんなに協力してほしい」
竜ケ崎君はマウンドに立った。
協力・・・それは超能力の共有・・・全員が竜ケ崎君と通じ合いその力を竜ケ崎君に集中しAPフィールドを越える超能力を発生させる。
全員の意識が竜ケ崎君に集中する。
全員の気持ちが一つになる。
人はつながりあい分かり合える存在になる・・・心に宇宙を感じる。
全員の気持ちがこもった竜ケ崎君の1球目・・・。
「ボール」
届かないキャッチャーミットまで届かない。
マウンドのすぐそこに落ちた。
みんなの気持ちって・・・感じた宇宙って何だったんだろう?
そんな疑問を持ちつつピッチャー交代。
そして試合は惨敗に終わった。
やはり超能力無しではどうにもならなかった。
学校へ戻る。
野球部は解散・・・全員落ち込む・・・感じではない。
何となく流れで野球をしてきた人たちばかりなので基本落ち込んではない。
ちゃんと野球が出来ないことで落ち込んでいるのは竜ケ崎君ぐらいだろう。
あとは・・・野球そのものかというと・・・。
「ねぇねぇ坊主でいてよね野球をやめても坊主でいてよね」
坊主を死守させたい姉川さん
「あーどうしよう青春の汗がなくなるわ・・・サッカー部とかで監督させてもらいないかしら」
汗の心配をする監督。
「筋肉-!!!」
津賀さん・・・。
全体的にどうでもいい心配ばかりだ。
「負けたようね。これで野球部は廃部ね」
出た・・・飛竜院玲子・・・。
「うるさいわね決勝までは行ったのよ。だいぶ頑張ったと思うし野球部は存続の価値が十分にあるとは思うんですけど」
「頑張ったかどうかじゃないわ、お姉さま約束は約束よ。廃部よ廃部・・・決勝までは行けたのに残念だったわね・・・」
「まあ・・・やるだけやったし・・・じゃあ帰ろう帰ろう」
もう疲れたし姉妹喧嘩に巻き込まれる前にとっとと帰ろうとする。
「ちょっちょっと待ちなさいよ。悔しくないの?もう一回チャンスを・・・とか土下座して頼むとかないの?」
「ない」
何を言い出したんだ土下座してまで野球はしたくない。
「もう一度チャンスをください」
柿崎が土下座をしている。
「そう・・・そこまで言うならもう1年様子を見てあげてもいいわよ」
「ありがとう来年こそは甲子園に行って見せる」
「まてまて柿崎お前に来年はない!今年で卒業だろ」
「えっ・・・?卒業・・・?」
「卒業だろ?卒業留年する気か?」
「留年しようかな・・・」
「いや卒業しろよ」
「じゃあ俺の土下座って・・・?」
「意味ないね」
「うぉぉぉぉぉぉ!!!!俺の土下座返せぇ!」
「・・・申し訳ないけど土下座は返せませんわ・・・じゃあ来年こそは甲子園に言ってくださるかしら来年行けなければ土下座じゃ済みませんよ」
「はあ・・・」
なんなんだもう野球から解放される気分だったのに強引にやらなきゃならん感じになった。
とりあえず来年に向けて瞑想&柿崎の代わり探しだ!!
ACTⅡへ続く




