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恋と野球と超能力と ー女子があふれてしまう物語ー  作者: 南蛇井


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17/25

落としどころ

「部室は失ったけど野球は出来る!!道具は新品同様だ!」

おっおう・・・。

全体的に微妙な返事だ。

まあ部室が消し飛ぶという惨事を目の前にしてさあ野球しようぜ!

とはならないのは普通だと思う。

「どうしようやばくない?」

佐々原さんがすごく心配している。

たしかに学校になんて説明しようか急に部室が爆発しました。

・・・納得するか?

冷静に考えたらヤバイやばすぎる・・・。

「・・・・部室・・・つくる?」

長名瀬さん・・・作れるなら作るよ作れるなら・・・。

「なるほど!!作れば問題ないな!!」

「柿崎・・・馬鹿なんだから馬鹿なことを言うな」

「なんだと!」

柿崎が殴りかかってきて勝手に転んで倒れた。

なんだかわからないけど相変わらず弱い。

そんなことよりとにかく部室をなんとかしなきゃ・・・だ

超能力で壊れたものは超能力で直す。

「天我君!部室を直して」

「良いけど・・・何を壊す?」

壊すって・・・爽やかに怖いことを言う。

「うーんそうだなサッカー部の部室壊して野球部の部室直そうか?むこうのが豪華だから野球部の部室も前よりいい感じに立て直せるよ」

待て待て待て、被害が大きくなってる。

学校の敷地の遥か隅の方でひっそりしてる野球部の部室が壊れたのと敷地の中心にあるサッカー部の部室が壊れたのでは騒ぎの規模が違う。

野球部の部室が壊れたなんてしばらく誰も気が付かないだろうけどサッカー部の部室が壊れたら壊れた瞬間から大騒ぎだよ。

「天我君ちょっと待とう・・・他の方法を考えよう」

やっぱり超能力で壊れたものは超能力で直す。

これだとは思うけど・・・野球部のメンバーを見渡す。

ここにいるメンバーの能力だと・・・無理だ。

ある意味野球バカなんじゃないかという感じの能力の持ち主ばっかりだ。

「こうなったら建物を建てる超能力者を探すしかない」

「新澤君・・・?おかしなことを・・・」

佐々原さんに不審な目で見られた。

ええ無茶苦茶なことを言っているのは十分わかってます。

でも起こっている現象がすでに無茶苦茶なのだから無茶苦茶なことも言いたくもなる。

「何これどうなってるの?」

監督が壊れた部室を見て愕然としている。

「部室は?部室は?責任問題じゃない?困るぅ監督クビになったらどうするのよ青少年たちの汗を堪能できなくなるじゃない」

そこ?汗の問題?

この惨状を心配してほしい。

「坊主鑑賞には野球用具なんて必要ないから道具ごみに戻して部室を戻しましょう」

「いやそれじゃ野球できない・・・」

「良いじゃないか野球道具なんてなくても筋トレは出来る。筋肉さえあれば問題ない」

そう言いながら僕に体の筋肉チェックをする津賀さん。

筋肉は使ってなんぼだと思うんだけど・・・。

「あーずるいー僕も触るー」

椎名が抱き着いてくる。

おぉ・・・それどころじゃ・・・ない・・・んだけど部室の事より女子で僕の中がいっぱいになってくる。

視線・・・視線を感じる・・・怒りの視線。

佐々原さんから負の感情があふれている。

「落ち着こう落ち着こう今は部室の事を・・・」

「俺も野球用具より部室だ。部室は落ち着く」

柿崎・・・お前は野球部なんだから部室より野球をやりたいと言え・・・というかお前に部室は贅沢だ。

「ねぇ私を助けると思って野球の道具はあきらめて」

監督に懇願される。

まあ監督の立場ならそうなるよな。

あきらめる・・・部室だけあってもな・・・。

「ねぇ早く直そうよ。校長とか来たら最悪よ」

「でも・・・」

「新澤君監督が可哀そうよ」

まあ・・・佐々原さんにそう言われるとね・・・。

結果新品になった道具の一部を使って部室を直した・・・表側だけ・・・完全なハリボテができた。

「良かったーこれで監督を続けられるわ。みんなの汗は私のものよ」

別に汗は監督のものではない・・・がこれで本当に大丈夫なのだろうか?

完全にペラペラの部室風の板が出来ただけなのに・・・。

まあ監督が良いというなら良いということにした。



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