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恋と野球と超能力と ー女子があふれてしまう物語ー  作者: 南蛇井


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14/25

玲子と郷子

さあ部長会だ。

柿崎だけでは不安なので僕も出ることにした。

会議室に向かう途中で声をかけられる。

「あなたたちには私の力が必要なはずよ」

目の前に仁王立ちで立ち塞がる女子。

黒く長い髪に気の強そうな美人。

「飛竜院玲子!!」

「違うわよ!あんなのと一緒にしないでくれる」

違う?

でも顔は生徒会長の飛竜院さんそのもの態度もそのもの。

「わたくしは飛竜院郷子ひりゅういんきょうこ今日から野球部のマネージャーよ」

まてまてまて飛竜院?今日からマネージャー?

急展開過ぎて混乱する。

「ちょっと待て1つ1つ整理していこうか・・・」

「何を整理しようって言うの?単純な話よ。私が今から野球部のマネージャーになる。それだけよ。」

なるって言われても・・・。

「いや今から部長会だから・・・その話は後で・・・」

「だから今来たのよ。今から野球部のマネージャーになるから部長会に連れていきなさい」

手を腰にやり胸を張りながら偉そうに言われる。

「連れて・・・って遊びに行くわけじゃ・・・それに通常1名で参加のところ特別に2名にしてもらってるから追加はさすがに・・・」

「それなら心配ないわ」

飛竜院郷子は長い髪をかきあげなら言う。

「今から3秒後彼は職員室に呼ばれるわよ」

・・・・・・。

「3年D組柿崎君至急職員室に来てください。青柳先生がお呼びです」

「あっやべっそう言えば先生に呼ばれてたんだ。すまん!あとはよろしく」

柿崎は走り去っていった。

おいおいおいおい。

「ねっ?言ったとおりになったでしょ?」

「えっいやっまあ・・・でも知ってたんじゃ・・同じ3年だし・・・」

「あら?気づいた?意外と賢いのね」

バカにされてるのか?

「でもね未来が見えるのは本当よ。3秒先の未来を見ることが出来るわ・・・そうねあなたは私に抱きついてくるわよ?」

何を言い出すかと思えば・・・さすがにそんなことはしない。

ドン

後ろから何かがぶつかる。

びっくりしてよろけた。

何か柔らかい感触・・・。

「うわっぁっ!」

よろけて飛竜院郷子の胸に飛び込んでいた。

「ちっ違う違うこれは違う」

「ねッ?」

「あーすまん!大丈夫か?部長会に遅れそうで急いでたんでな」

サッカー部っぽいやつが爽やかに言いながら立ち去っていく。

「当たったでしょ?」

当たったと言うか・・・おっぱい・・・いやいやいやいや今は部長会に集中!!

僕も急がなきゃ。


そして部長会が始まる。

「部長会を始めます・・・が野球部?事前に聞いていたのと出席者が違うようだけど?」

なぜか飛竜院郷子は僕の隣に座っていた。

「柿崎部長が急用で来られなくなったのでわたくしが代理よ」

「野球部員でない人間の代理は認めないわ」

「だったら問題ないわ。わたくしは野球部のマネージャーなので」

「そうでしたの・・じゃあ大人しく座っていてちょうだい、みんなの邪魔にならないようにね」

「玲子・・・何でもあなたの思い通りになるなんて思わないでよね」

「そんなつもりはありませんわ・・・お・ね・え・さ・ま」

なーんかギスギスしてる。

って言うかおねえさま?

飛竜院郷子を見る。

飛竜院玲子を見る。

似てる・・・と言うか同じ?

「あの・・・会長とは・・・どういう・・・」

飛竜院郷子が僕を睨む。

「いや別に・・・」

「姉妹よ。双子の妹」

あー双子・・・納得。

顔が瓜二つで双子らしさが出ている。

うちの双子、竪石兄弟とは全然出来が違う。

双子らしい双子だ。


舞踏会が始まった。

資料が配られる。

そこに書かれていた野球部の予算は・・・年間1万円・・・少ない少なすぎる!

各部が出された予算について意見を出し合う。

「サッカー部だけど去年同様全国大会に行くことを考えるともう少し予算増やしてもらわないと」

「確かにそうね・・・でも全体の予算もキツイのでちょっと節約してもらうとして・・・野球部の予算1万円大して足しにはならないと思うけどサッカー部の予算にするわ」

「待て待て待てただでさえ圧倒的に少ないのに予算なくなっちゃうじゃないか!」

「要らないでしょ?どうせ人数揃えただけの野球なんてできない集団なんだから」

この会長相変わらず野球部には厳しい。

「そっそこまではひどくない!」

「じゃ試合で勝ったことはあるのかしら?」

「それは・・・」

「無いわよね無いわよね。もう10年以上勝ってないわよね。そんな武と全国大会に出ているサッカー部どちらの予算を優先するべきか?おわかりになりますよね?」

バン!!

机を叩く音と同時に飛竜院郷子が立ち上がる。

「じゃあ勝てばいいのかしら?勝って甲子園に行けばよろしいのかしら?」

「行けるのでしたら予算ぐらいいくらでも・・・その代わり今年甲子園に行けなかったら廃部していただけるかしら?」

いやいや無茶苦茶な条件だ。

「わかったわ甲子園に行けばいいのね」

はい?

「必ず甲子園に行くのでしっかり予算用意しておいてちょうだい」

そう言うと飛竜院郷子は部屋から出ていった。

おいおいおいおい言い捨て?

そして僕は置き去り?

「野球部は予算は試合に勝って甲子園に行けてから考えるということでよろしいわね」

よろしくはないんだけど・・・っていうか飛竜院郷子・・・場を荒らすだけ荒らしてどっかに行きやがって・・・。

「あの・・・今の話・・・なかった・・・事に・・・」

「何かおっしゃって?部長会はこれで終わります。

各部予算を守って運営してください」

終わった・・・部長会は惨敗だ。


「わたくしのおかげて万事うまくいったでしょ?」

グランドに戻ると飛竜院郷子がいた。

「最悪だ最悪だよ」

「何を言っているの廃部の危機を救ったのよ?」

いやいや予算1万円を0にしただけだろ。

「甲子園にさえ行けば予算は使い放題よ!」

「それが1番難しい。1回も勝てる目処がたってないんだけど」

「勝たないの?勝つ気無いの?」

「それいうわけでは・・・」

「じゃあいいじゃない勝つだけよ勝てばいいのだから分かりやすくていいでしょ?」

元々の甲子園に行くみたいな目標はあったけどそれは3年間の間に出来れば・・・ぐらいに思っていたのに今年行くか終わるか?は急すぎる。

「甲子園は良いとして予算の件はなんだ!不甲斐ない歴代1万円の予算は死守してきたというのに!」

柿崎のくせに偉そうに言ってくる。

そもそもお前は欠席したじゃねぇか。

っていうか野球部の予算ずっと1万円なのか・・・。

「柿崎・・・私の判断に文句あるの?」

「げっ飛竜院!?なんでお前がここに!」

知り合い?っていうか柿崎と同じ学年だから知っていて当然か・・・。

「柿崎・・・柿崎の分際でわたくしが決めてきた話に文句があるのかしら?」

「なっ無いです・・・無いです」

急に柿崎がおとなしくなった。

と言うか怯えている。

この2人の力関係・・・気になる。

「新澤!とにかく甲子園に行って玲子の鼻を明かしてやるわよ!」

そこ?

姉妹喧嘩は他所でやってくれ・・・。



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