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年末の飲み会(9)

「BBちゃんに似てる?」と小声でつぶやいた私に、


「やっと気が付いてくれたね?」とBが言った


「マジでBBちゃんなの?でも苗字違うよね?」というと、


「両親が離婚したので変わったんです。あの時の引っ越しも離婚が原因でしたし」と、


悲しそうに言うBはもう幼馴染のBBちゃんにしか見えなかった


あの頃はもっと白くて丸っこくって大福の様な感じだったけど、


今じゃ軽そうな残念イケメンになっていたのだった


「笑った時にみえる八重歯にちょっと面影がちょっとあるけど、


全然まったく変わってて、わかるわけないじゃん!」と言い訳


20数年前の事で、もう顔も思い出さないくらい前の男の子が


男の人になっていたらわからなくなってたっておかしくないよね?


「私さんは全然変わらないですよね」といってくる


「なっ、ちゃんとおとなっぽくなったよ!目が節穴なんじゃない?」といえば、


「こっちは一発で気が付いたのに、まったく気が付かない私さんの方が節穴でしょ?」と言い返されてしまった


「うっ、仕方ないじゃん。BBちゃんはまんまるで可愛かったんだかから。


こんな残念になってるなんて…」と残念そうな顔をしてやった


「なっ、残念ってなんですか!これでもかなりモテるんですよ!」と自慢話がでそうだったので、


「あははは…、ごめんごめん。私がただ単にナンパな感じの人が残念に見えるだけm(。・ε・。)mスイマソ-ン」


なつかしさについつい気を許してしまった私は距離の近さに不快感がなくなっていた


なんて言ってもBBちゃんは私の初恋の相手なのだ!


いつも一緒にいて、子供ながらに結婚の約束までしていたくらい仲良しだった


まぁ子供だったので、ただ単に一緒にいられるならっていう感じでしただけなんだけど


結婚式のまねごとで、ファーストキスはBBちゃんだったりもする


その当時は親公認のカップルだったから、まあ幼馴染兼許嫁でもあった


引っ越しの後にBBちゃんと手紙のやり取りをしていたが、親の離婚問題がわかる年になったきっかけで


まぁグレてしまったらしく、手紙のやり取りは終わってしまったのだ


しばらくは一方通行の手紙を送っていたけど、BBちゃんはさらに引っ越しをしたようでそのやり取りまで終わってしまった


私も親の仕事の都合で引っ越しをしたから、たとえ訪ねてきてももう私の居場所はわからなくなってしまっていただろう


Bは一方通行の手紙は呼んでいたようだったが、最後の手紙含めて数枚が引っ越しの引継ぎで不備があり届くのが遅れてしまったようで


わたしも引っ越しする旨と、新しい住所が知りたいなら手紙がほしい事を書いて、最後のたのみで期限まで待ったが


こなかったのでもう手紙を出すのをやめてしまったのだった。


最後の希望に負けてすごく悲しくてメッチャ泣いた記憶がある


唯一のつながりが着れた瞬間だったから


しかしBは遅れて届いた手紙を呼んですぐ私に会いにきたみたいだが、


すでに私達は引っ越ししてしまっていて、空き家をみてショックだったらしい


あの時、返事を書かなかったことをすごく後悔したようで、めっちゃ謝られた(´;ω;`)ゴメンチャイ


しかしながら、今更である


すでに大人になっている私にとってはたいしたことではなく、


昔の話なので笑顔で許してあげたのだった (*・∀-)bベツニイイヨー


なつかしさに引っ張られて、淡い恋心がちょっと戻って来ていた。


「俺はあの時から気持ちは変わっていない」と言ってきた



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