アダルトチャイルド
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:アダルトチャイルド
俺は時々、街中を歩いている時、
何か、子供の自分が横を通るのを感じる。
いや、横を通るだけでなく、前を歩いていたり、
後ろのどこかを歩いていたりと、
その気配をなんとなく感覚で知るのである。
でもその少年を、俺はまともに見たことがない。
後ろ姿や横向きの姿を、ただ気配で知るだけだ。
本当に居るのかどうかもわからない、
そんな曖昧な生き物、存在…
「そんな奴のこと考えるのってバカバカしいね」
日本人も忙しくなったもんだ。
毎日を生活するのに大変。
その日を過ごすのに大変。
その日の心のチューニングポイントを
誰か・何かに合わせるのも大変。
でもそれをしてかなきゃ。
またそんな時、迷い道に出た。
見たことのある風景ながら、見たことがない。
感覚も気配も「知らない」と言ってる。
「そうなのか…お前たちも知らないか」
とにかくその迷い道を、ずっと歩いてみた。
まるで獣道のようでまっすぐの一本道。
まっすぐかと思いきや、
途中でジグザグのようになっていた。
柳の木が、そこかしこに見えると思う。
でも実際は多分無い。
していると、横に川が流れているのに気づく。
「ここって、一体どこなんだよ…」
街中を歩いていたはずなのに、
山道のような所へ来て居る。
「もしかしてそのうち田んぼも見え始めたり…w」
そこまではなかったかもしれないけれど、
俺の感覚はどんどん暴走するように
前へ、前へと走って行く。
すると、子供のような何かの存在が
四方八方からいっぱい集まってきた。
でも「な、なんだよこれ!」とはならなかった。
やっぱりどこかで知っている存在なんだこいつら。
そいつらはしばらくして、俺に話しかけてきた。
「日本人の忘れ物、僕らはずっと持って居たのさ」
「人間の世界じゃ子供のままじゃダメみたいだから、大人に成って子供になろう♪」
「……うん、そうしよう」
と言った瞬間、ふっと俺は現実に戻る。
何か、凄まじく早い風のような時の流れ?
…そんなものに現実に戻された気がした。
さっきからやっぱり俺はずっと街中に立って居る。
そしてさっきのあいつらが言ったことを思い出し、
ポツリひと言、
「……は?なんだよそれw」
するとまた目の前に自分のような、
子供のような存在が現れる。
気配と感覚だけで知るその存在。
あの子供はもしかして俺…?
そしてまたさっき言われたことを思い出し、
「…うん、そうしよ…」
と言うとその子は消えた。
俺は今、ずっと子供のようなその存在を見て居ない。
アダルトチャイルドに成ったから。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=OBvKIlVSSGM
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬