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生後二か月

 転生してから2か月が過ぎた。もちろんひと月30日計算なので60日がたったというべきであろう。ここは、地球とは違った世界である。もちろん理由はある。家には地図があるのだが地球のような世界ではないのだ。

 そして、自分で歩けないがこの世界についてある程度分かったことはある。

 まず、この世界は前世とあまり変わらない点だ。スイッチを押すと光が点灯するのだ。これが電気によるものなのかはわからないがそれに近いものであろう。ほかにも物を冷やす冷蔵庫みたいなものもある。だからといってテレビがないのですべてが前世と一緒とは言えないであろう。

 次にこの世界は魔法が使えるかどうかだ。ファンタジーみたいに違う世界、異世界では使えると考えているが、そこについては現時点でわからない。まず外に出たことがないのだ。それは外が危ないからか、そういうしきたりなのかはわからない。だがまだ外の世界を知らないのだ。

 そして、これが結構重要だが、僕は母親や父親話していることはわかるが文字が読めないのだ。なぜ言語がわかるのに字が読めないのかわからない。そもそも僕が聞こえているのは日本語なのかすらわからないのだ。だからといって転生特典なのか話すことができるようになった。これは少しずつ発声練習をしたらひと月ほどでできてしまった。もちろん生後一か月で話せるのは、両親をびっくりさせるかもしれないのでまだ彼女らの前で話してない。

 最後にこの家庭についてだ。僕の住んでる家は、すべての部屋に行ったわけではないがとにかく広い。そして何人かのお手伝いさんもいるのだ。多分裕福な家庭か、貴族の家柄なのであろう。だがとても裕福とは言えないのだ。まずお手伝いさんは二人しかいないだろう。もちろん知らないだけでもっといるかもしれないが、知っている限り二人だけである。二人と聞くと多いように思えるが、この屋敷はとにかく広いのだ。それなのに二人は少ないといっている。


「ほら、早く寝なさいよ。」


 毎回昼過ぎになると寝かせられるのだ。まあ、赤ん坊だから仕方がない。ちなみに今まで目が見えなかったのは赤ん坊であったからだと思う。30日くらいである程度見えるようになった。今はなることにするので目は閉じるけども。




 目が覚めると夜になっていた。もちろん日課がある。泣くことだ。言葉は話せるが泣くことにする。


「バルちゃん、おなかでも空いたのかな。」


 泣くとご飯をくれるからだ。ご飯といっても親のおっぱいを吸うことだ。僕はたとえおなかが減っていなくてもなくことにしている。とにかく成長のためにはご飯をとっておくべき多と思っているからだ。もちろんおなかが減っていなくてもだ。

 5分くらいすると食事を終えた。食事はできるだけおなかいっぱいまで飲むことにしている。もちろん味なんて感じない。まあ赤ちゃんだから。

 食事を終えると母親はおむつを替えてくれた。おむつの履き心地に関しては悪くない。ただ、この世界のおむつは発達してないせいか、結構漏れるのが難点だ。


「きれいになったね。」


 母親はそういうと僕を抱っこした。僕の母親は働いていないで専業主婦をやっている。もちろんメイドがいるくらいだから働かないのは当然だが、ご飯は彼女が作っている。メイドの二人も手伝いはするものの彼女が主体で調理しているのだ。多分父親にご飯を作っているのだ。僕は彼女がご飯を作っているとき抱っこひもで縛られている。

 さて、そろそろ寝ますか。ご飯を食べた後なので眠いのもそうだが、することがないので僕はいるも通り寝た。幼児はつまらない、そう思うこの頃であった。

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