生き返る
本編・この話の本題、伏線は約50話くらいからになります。
天才?僕はそう呼ばれていたのかもしれない。だが、今僕は絞首刑で殺されようとしているのだ。たとえ僕の行いが事実であったとしても、人を殺し、罪人と呼ばれる人を逃がしたのだから。
「最後に何か言い残すことはあるか。」
「僕のしたことは間違いだとは思っていない。それだけです。」
それを言い残し僕は死刑が執行された。人を殺してしまったのは自分自身悪かった。しかし、罪人を逃がしたのは悪いとは思っていない。この人が犯人でないとわかっているから。
しかし思い残すことはないいい人生であった。21年という短い人生であったが、やり残したことはあっても、後悔することなく生き続けたのだから。
僕がそう思っていると目にかすかな光が入ってきた。
~~~~~~~~~
「いや、まさか天国があるとは。」
そうつぶやいていたが違うようだ。僕の体は誰かに抱えられ、さらに自分の手が小さかった。視界がよくないが多分自分の手であろう。21歳の手がここまで小さくないし、体を人に抱えられることなどありえない。なら考えられることは転生だ。まさか、転生してしまうとは思ってもいなかった。
「あなたの名前はバニル。いい子に育ってね。」
しゃべっているのは、外国人顔の女の人だ。視界が曇っていてよくわからないがそうであろう。おそらく僕の母親なのだろう。
「いやー、強く育つようにしないとな。訓練を早くしたいなー。」
「だからといってやりすぎはダメですよ。」
母親らしき人が男の声の人に注意をしている。多分父親なのであろう。強く育つといっているが、話から予想して平和なものではないだろう。
「とにかく無事に育ってくれることだな。」
「そうですね。」
親と思われる二人はそういうと僕をベッドに寝かせた。
つまり、僕は生まれ変わってしまうとは思ってもみなかった。僕は科学的に考えていたが、転生というものはあるみたいだ。まあ、世界でわかってないことなどたくさんあった。宇宙誕生からダークマターまでたくさんあったんだ。そりゃ何かあってもおかしくはないであろう。
とにかく、今僕が置かれてる状況がどうなのか知りたい。どうして転生して記憶があるのか、今は体もあまり動かせないし、目も全然見えないから今いる状況も確認したい。まるで魂だけが浮いている状態だ。
まあ、転生したのだから気ままに暮らすしかないであろう。することもまだわからないし、この世界では戦争状態かもしれない。しかし、幼子として生まれた。なら、新しい人生、自分の信念を貫出で自由気ままに生きていきたい
ー生まれ変わったその日
ー僕は混乱していたが、自分のアイデンティティだけは崩さずにいたのだった
~そうして月日は流れた~
初めの三話は短いです。