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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

僕は復讐を誓った

作者: 科学崇拝者

後味わるいです

僕は復讐を誓った。


僕の母は幼い時に流行り病で死去したそうだ。

父は同じ状況の女性と結婚して、今は全く血の繋がらない妹と一緒に暮らしている。


兄妹仲は、幼い頃からの付き合いだしそれなりだとは思う。


僕の妹は父に恋をして、次に僕に恋をして、次に他の誰かに恋をして。そして、いつかは幸せになるだろう。



僕には幼馴染の女の子がいる。その子には妹が居て、二人ともにとても可愛らしい。

いつか結婚しようと子供ながらに嬉しいことを言われて、その妹からは私がするからお姉ちゃんはズルいとか言って喧嘩してた。

でも、二人共、とても仲が良くて、二人とも僕のお嫁さんにいつかなるからと笑ってた。



僕の母が死んで、周りの人から母性が足りないという理由で近所の優しい姉のような女の子が僕に構ってくれるようになった。

薬学に優れた両親のもとで育った彼女は、僕にとって姉のような存在であり怪我をしたら駆けつけて泣いて抱きしめてくれる。

そんな優しい女の子だった。僕より2つ年上なだけの今なら子供だったんだけどね。



さて、この4人の可愛らしい見目麗しい女性に集る男は多かったけど、何故か僕を好きなようでした。

だから、いつかこの中から誰かと結ばれるなんて淡い夢を見ていた。


異世界から勇者が召喚された、彼は絶大な力を持った日本から来たお方だ。

彼は、好色らしく、僕の村に来てさ。妹も、幼馴染姉妹も、お姉さんと慕った女性も、全部僕に見せつけるように処女を奪い、孕ませた。

僕が悔しがると嬉しそうに嗤う勇者を見ると僕は最初は苦しくて辛くて、勇者を呪って復讐してやると励んだ。



良くある話だ。


彼女達は、異世界から来た勇者が持つ不思議な魅了の能力で虜になってしまっていたというらしい。

検証なんて出来ないし、事実は事実として何も変わらないし、過去は変えられないしね。

だから、何? って、感じでしたけどね。



僕に土下座というのをしてきました。

私達は僕を愛している。でも、子供だけは許してほしい。どんな罰でも受け入れる。

そして、私達を肉欲に任せるままに何をしても構わないと言い始めました。



僕が姉だと思った女の頭を踏みつけました。何も解決していません。

僕が妹だと思った女の腹を蹴っ飛ばして堕胎ついでに苦しめました。

僕の幼馴染の女の子の姉を、髪を掴んで地面に押し付けてガリガリとこすり付けました。

僕の幼馴染の女の子の妹の歯を一本一本全部、ペンチで抜いてあげました。


痛い、苦しい、悲しいと、色々と言ってましたが、何故か何も感じません。



家族からも見放され、居場所もなくなった彼女たちは懺悔の言葉を紡いで死んだそうです。

ゴメンナサイと何時までも周りにこぼしていたそうです。

誰かに許してもらいたかったのでしょうか? 僕にはわかりません。



さて、わからないので勇者を召喚しましょう。

どうせ、また時間が巻き戻るのでしょう。


僕は何もしません。どうせ、同じことを繰り返すだけなのでしょう。


復讐は何も生みませんね。僕は、彼女たちが違う行動をすることを祈っていますよ。


……さぁ、もう一度。

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