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君の國(ほし)  作者: mocha
第3部(未来編) 第3章 未来へ・・・
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未来へ

最終回です。

 2年後-

 貴臣の大学卒業後、二人は結婚した。更に1年が過ぎ、二人は新居近くにある公園のベンチにいた。

 珠洲のお腹には小さな命が宿っていた。

「珠洲さん」

 貴臣はドリンクを二つ持って来た。珠洲が立ち上がろうとすると貴臣が慌てて押し留めた。

「珠洲さん、身体に障るよ」

「まだ大丈夫よ。お腹だって出てないし」

 珠洲は貴臣の過保護振りに苦笑した。

「医者も無理な動きはしないようにって言ってたじゃん。僕が出来る事は任せてよ。・・・()()()()()()()()()()()()()()

 珠洲は貴臣に蹴りを入れた。顔を真っ赤にして。

「と、歳の事は言うな」

 貴臣は痛いやら、珠洲が仕種が可愛いやらで複雑な表情をつくっていた。貴臣はドリンクを珠洲に渡すと、ベンチに座った。さり気なく珠洲は貴臣とくっついた。貴臣は珠洲のちょっとしたスキンシップが嬉しかった。

 今日は久し振りの外出だった。つわりが(ひど)かったため、自宅で静養していたのだ。つわりが収まり安定期に入ったので、近場に出掛ける事にした。取り敢えず近くの公園に来ていた。家族連れ、カップル、木陰で読書をする女性、それぞれが公園でのんびりとした一時(ひととき)を過ごしていた。

「どこに行こうか?」

 ドリンクを飲みながら貴臣がさり気なく珠洲に聞く。特に行き先は決めていなかった。

「どこへでも」

 珠洲は貴臣に優しく微笑みかけた。

 二人は穏やかな生活を満喫していた。手を繋ぎ、今日もゆっくりと歩き出す。



 


   「君の(ほし)」に向かって・・・






参考文献・Web等 (敬称略、順不同)


川村 裕子  平安女子の楽しい!生活 岩波ジュニア新書

川村 裕子  ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 更科日記 角川ソフィア文庫

坂口 由美子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 堤中納言物語 角川ソフィア文庫

佐々木 丸美 雪の断章 創元推理文庫


ねこいりねこ-JavaScript-テキスト変換-古文にする ※現代文を古文にする際、使用させていただきました。




他Web多数

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