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奴隷は絶対に逃がさない

私がドアを開けると廊下にフォルクさんが立っていた。


「若旦那、あの子供はどうしました?」


「ハヤカなら部屋にいますよ。ちょっと喉が渇いてしまったので何か飲み物を取りに行こうかと思って」


「そうですか、何なら俺が取ってきましょうか?」


「はは、これくらい一人で出来ますよ。フォルクさんは仕事に戻って貰って大丈夫ですよ」


フォルクさんは奴隷達の管理などが本来の仕事だ。

いつまでも私の護衛のような事はさせられない。


「いえ、俺はここで見張ってます」


見張る対象は当然ハヤカだ。


「ハヤカは逃げたりしませんよ。それに手枷も足枷も着いてますし、そこまで心配しなくても」


「逃げないならそれで構いませんよ。でも、もし逃げられでもしたら若旦那の名前に傷がつきますからね」


確かに奴隷商人が奴隷に逃げられたなんて相当に聞こえが悪い。

まさに醜聞だ。

フォルクさんは頼りない私を心配してくれてるんだろう。

その気持ちは素直に受け取っておくべきだと思った。


「それじゃあ、ここはお願いします。すぐに戻りますから!」


私は二人を待たせないように台所へと走った。


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