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今度はきっと守ります
「あら、目を覚ましたみたいよ」
長く、眠っていた気がする。目を開けると眩しい。隣では見ていると心が安らぐような微笑を浮かべる綺麗な女性。
「おお、この子は君に似て綺麗な顔をしているなぁ」
その女性に寄り添うようにして、爽やかでカッコいい男性が同じく微笑んでいる。
「ふふ、きっと貴方に似たのよ。名前はもう決まっているのかしら」
綺麗な女性は優しい声と表情で隣にいる男性に問いかける。
「あぁ、我がローレンス家の次男に相応しい優しく凛とした名前だよ。この子の名はーーー」