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第1話 人が恋に落ちる瞬間

初投稿です

「じゃあまた明日!」


「おう!」



今日は夏休み突入記念と称して、いつも遊ぶ仲間とボーリングをしていた。


あいつら強すぎるんだよなー、マジで。

ストライクを何度も連発し、最終的なスコアは150オーバー。

それも全員がだ。


そんなの中学生のうまさじゃないだろう?

全くどこでそんな技術を身につけてるんだよ。




僕たちは同じ学校に通ってはいるものの、住んでいる町はかなり違うところにある。


だから一緒に遊ぶときはみんなから平等に近い四葉市か、平等に遠い東京か、どっちかになる。

今日は前者だ。



まあ、近いといっても電車で30分はかかってしまう。


それに、中学生が毎週毎週遊びに行く金を持ってるはずはなく、月一で遊ぶくらいなんだけど。


毎年、夏休みでは、僕らは週に一度集まって遊んでいる。


まあきっと、

今年もいつも通りの夏になるんだろう。



***



「おっ!」


そんなことを考えている間にもうバスが来たみたいだ。


僕の住む街ははまあまあ田舎、まあまあ都会という本当にまあまあな都市だから、移動は電車とクルマで済ましてしまえる。

必然的に僕はバスに乗ったことがない。



ぎこちない足取りでバスに乗り込み、運転席の横にある機械にお金を投入。



まだ昼過ぎだからか、あまり人も乗っていない。

僕の他には2人組のおばあちゃんに、買い物帰りの主婦、そして………



女神がいた。


彼女は出入り口のすぐそばにある座席にうつむき気味に座っていた。

前髪が目に掛かるほど長いショートボブがとても彼女に似合っていた。

なんだか今にも泣き出しそうな大きい目からはなぜか猫のような印象を受ける。



その姿があまりにも愛おしくて、

一目見た瞬間に自分が生まれてきた理由がわかった気がした。



要するに僕は彼女に一目ぼれしてしまったのだ。

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