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魔王軍の軍師と将軍物語(仮)  作者: 神那 悠樹
―Citazione:召喚―
4/59

あはははは、笑えないからやめてくれる?

「いい?雪杜。理解できたかな?」

「ハイ…スミマセンデシタ」

「ゆ、き、と?」

「はいぃいいいいっ! 申し訳ありませんでしたぁあああああぁあっ!!!」



うんうん、いい格好だよね。

日本のいい文化だと思うよ、こんなによく反省の度合いが表れるんだから。

とってもいいものだよね…………土下座って!




「もう頭あげていいよ。別にそのままでもいいけど説明しづらいし」

「ほんとかっ!?」

「でも足は崩しちゃだめー」

「ぐぉおおおお…初瀬、貴様……」




なんかイラッときたから雪杜の正座中の足を踏みつけてやった。

重石とかやってないんだからいいと思ってよね。




「いい? もう一回いっておくけど、たぶん僕達が帰る手段はない。…少なくとも、この国には」

「~~~っ、なんっでそー言い切れるんだ? なくなったって言ってたじゃん」

「お前の問いにさ、『魔道具が魔王軍との戦いの中、消失してしまった』って魔術師の爺さんが言ってただろ? そこでわかった」

「………なんでだ?」




いい加減見苦しかったから正座を解かせる。

途端にうれしそうにするもんだから衝動的に足を蹴り飛ばしてやった。……しばらく悶絶してればいいと思う。




「こちらの世界から異世界につなげるための魔道具が、なんで前線まで出て行くんだ?

国の大半を取られただとかなら納得できるけど…話を聞く限りせいぜい国境とその近辺だけが戦場になっていて国としてはほとんど侵攻されていない状況なのに、どうしてそんな国宝級の魔道具が流失するんだよ、ってことだよ」

「あ……」

「それに、『魔族が奪った』ってのも眉唾モンだよな。『魔族』ってのは『人間』の何倍もの魔力を持っていて、人間が魔道具で補っているものを奴らは自らの魔力だけでできるらしい。

要するに、魔族に魔道具なんて必要ないんだよ。それが人間にとってどんなに重要なものであってもな」

「……つまり、もし仮にその魔道具が前線に出ていたとしても…」




雪杜にも想像がついたらしい。

僕はそれを肯定するように頷いた。




「ああ…魔族がそれを奪うことはありえない。壊すことはあったとしても、だ。

それに、そうなると『魔族が侵略してきた』って言うのもかなり怪しくなってくるけど…まだ根拠がないからな」




かなり舐められているらしい。

そりゃそうだよな、いくら特殊な力を持つったってそれだけの単なる餓鬼二匹でしかないわけだし。


実際の所、本のように読んでるとか、第三者でいるならともかく、実際に話されたら叙述トリックってのは早々見破れない。


逆に嘘をつくと綻びがけっこう出るから何か誤魔化したいなら事実をぼかして話せばいい。

どうしても嘘をつくなら真実で塗り固めた嘘じゃないといけない。

そーすると見え見えな矛盾がない限り騙されてくれるから。




「だから雪杜、気をつけろ。僕は自分でその見極めができるけど…できるの? 雪杜に?」

「あ、ははははは…無理です!」

「威張るな、阿呆」

「『馬鹿』から『阿呆』にレベルアップ!? しかも漢字でアホって言われるとダメージが倍増するように感じるのってオレだけかなぁ!?」




雪杜コイツがちゃんと考えて決めたことになら僕の意見と多少違ったとしても従う気でいるし、従ってきた。

でも、雪杜は馬鹿だし、アホだし、お人よしだからすぐ騙されて罠に引っかかって。


それが嘘だって気づいたとき、懲りずに悲しそうに笑うから。

……しょうがなく、つるんでやるようになったのは僕が幾つの時だったか。




「まぁ、とにかく。

雪杜が付け入る隙が一番多いんだから…取り合えず、はなしはんぶんできいておくこと。いいね?」

「おう、がんばってみる!」

「与太話にほだされた、なんてのだったら僕一人で旅に出て方々でお前の悪口あることないこと言いまわってくるから」

「うぁああああっ! やめて!それだけはぁっ! それだけはあああぁあああっ!」




って言うか、ふと思ったんだけど…僕の『能力スキル』ってこの前よりよく回り始めたこの頭なのかな?


前振り長くってすみません…次ぐらいで『能力』がきっちり出てくる……はず。


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