想定世界のオカルト
花火をやって思いつきました。
明るみに映った金の色を
溶けゆく炎色を
わずかなライトアップ
仄かな明るみ
陽だまりはいつも
とっても狭い
明るみに出るには
その火の粉に身を焼かれねばならない
それであるから私は
明るみに立つことは無いだろう
ただ素朴に 純粋に
裏側を彩る 人間 へと
それでいても
せめて彩ろうならば
私は陽だまりの持ち手がいい
私は陽だまりの作り手がいい
そんなものが
ただの叶わぬ夢としても
諦めないか
そう願う
結局なってみて思ったことは
明るみも
裏の影も
所詮変わらない作り物
みんな同じだね
囁いてみた
みんなちがうよ
誰かが言った
そんな可能世界論者が生み出した
少し超次元な少女が謳った
あなたは目の前の綺麗な光をみてないの
そんなことはアリエナイ
私はいつも超現実主義者で
この世の理想を見つめ続けた
こんな余分な外来語を使って
そこらの馬鹿みたいに過ごしてた
それを否定はできやしない
全てが皆そうに決まってる
皆同じ考えなんだ
あなたの一言クズにも過ぎない
そんなことなんかないんだよ
気狂少女は可能世界を提示した
下等生物は休憩時間に
話し合って笑ってた
笑っている屑共を…
何故だ何故だ何故だ何故だ
何故だ何故だ何故だ
屑共だと
なんて馬鹿なことを私は考える
アリエナイ
あの気狂少女も下等生物も
嘘だ 嘘だ
私は一体なんだったのか
全てが少女に捻じ曲げられる
全てがあり得るそんな話だと
いままでの私;定石は捻じ曲げられた
全てはあり得た;気付けなかった
こんなことなら私だって
あの陽だまりを目指したのに
これはまだ
可能世界が組み上がる少し前の話でした