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コールドスリープから目覚めたら、剣と魔法が「未来の常識」でした  作者: たくみさん
第三章 神の降臨

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9:神の使い

 ジル・ロシュフォールは、神に命じられヘルマンの居る研究所に向かっていた。一人で向かえとの命令だったため、早馬に乗り急いだ。研究所までは後半刻…6キロ位だろうか…、そんな事を考えていた瞬間、

 朧気に見え始めていた研究所の塔の上から、一筋の黒い鳥のような物体が飛び出していった。甲高い音を鳴らしながら、その鳥は彼方へと消えていった。


「あの方角は…王都のある方角か…あの鳥は一体…」

 焦る気持ちを抑えつつ、更に馬足を早めた。ジルが研究所に着いた頃には、すでにヘルマンは正気を失っていた。意味不明な事を呟き、魔法を詠唱していたが、何も起きなかった。


「ヘルマンは、王国でも三本の指に入る程の魔法使いだったはず…恐ろしきは、神の力か…」


『恐れることはない、ヘルマンは王都を灰にしようとした大罪人、そのまま屠ったとて問題は無かった。しかし、我は人の手による裁きを求めた。

 ジルよ、直ちに、ヘルマンを伴い王都入りせよ。』


「承知いたしました。4、5日ほどで到着すると思います。暫くお待ちください。」

 

『安心せよ、間もなくそちらに飛行機が到着する。それに搭乗せよ。』


「ひ、こうきですか?それは一体…」


『あっ、えーっと、ん?ああ、なるほど…。

 すまぬ、分かりにくかったな。その研究所に塔があるだろう、そこで待て。そして、それに乗るのだ。』


「は、はぁ…、なにやら不可思議ではありますが、鳥の到着を待つことに致します。」


 鳥とは…、先ほど塔から飛び立った物体の事だろうか…あれに乗る?背中に鞍でも着いているのだろうか…。

 頭を捻りながら、ヘルマンを引きずりながら、塔を登る。


「ふぅふぅ、くそ!ヘルマン!貴様、自分の足で歩け!」

 ヘルマンは、塔の階段を上れず、担いで階段を上る。ヘルマンの体型は、痩せ形であったが、脱力した人間は重たいのだ、ジルの額には、滝のような汗が流れていた。

 最上階にたどり着き、鳥の到着を待っていると、甲高い音が近づいてくる。しかし、肉眼で音の発信源は確認できない。


 ドンッ!と大きな音が鳴り、土煙が舞う。視界が晴れた先には、真っ黒で巨大な鳥?が、現れていた。


「こ、これが鳥?!一体何時の間に到着していたのだ…」

 それは、鳥と言うにはあまりにも無機質、鳥の表面は、大理石?いや金属なのか?よく見なければつなぎ目すら分からない。恐る恐る手で触れてみる。


「っ!熱い!生命体の温度ではあり得ない熱さ…。これは何なのだ?!」


「の…ノワール・ファントム…」

ヘルマンが、上の空で呟く。


「ノワールファントム?この鳥の名前なのか?」


再びヘルマンは、意味不明な言葉を呟き始め、私の質問には答えない。


「ふー、この鳥にはどうやって乗るんだ?そもそも、こんな熱い物に乗れとは…。神も無理を仰る…」


 ジルが困惑していると、鳥の足の部分が静かに開いた。階段がついており、ここから中に入るのだと察した。

 階段を上ると、中は大きな空洞となっており、何かを固定するベルトのような物が壁から垂れ下がっていた。辺りを見回しながら進んでいく。足下には、自分たちを導くかのような、明かりが灯され、ヘルマンを引きずりながら、前進していく。


 少し歩くと、扉があり、少し警戒しながら開けると、窓が着いた小さな空間に、椅子が並んでいた。


【席に座り、ベルトで体を固定してください。飛び立つ際に、体に大きな衝撃があります。気持ちを落ち着けて、到着をお待ちください。】


 何処からともなく、声が聞こえた。話しかけてみたが、何も答えてくれなかった。言われたとおりにヘルマンを椅子に座らせ、ベルトを締めてやる。自らも同じように椅子に座り、ベルトを締める。


【まもなく発進します。5…4…3…】


「え、カウントダウン?!」


【ゴー!!】


 再び甲高い音がしたかと思うと、もの凄い勢いで飛び立った。体が椅子にめり込むような感覚…こ、これは…体がお、重い…


 窓から空を見ると…浮いてる…物凄い早さで景色が後ろに流れていく…


「ふふ、ふふふふ…面白っ!」

 ジルは、研究者だった。体には、今まで経験したことのない浮遊感と衝撃があったが、研究者としての好奇心が勝った。小部屋の至る所を観察し、仕組みを調べたかったが、ベルトは外れず、外の景色を眺めることしか出来なかったが、半刻程の空の旅を、十二分に楽しんだ。


 その後、王都に控えていたアルトリアスに、引き渡された。ジルは王都の復興ぶりに驚いていたが、神の奇跡と聞いて、納得し神へ感謝を捧げた。


◆◆◆


「みんな、お疲れさま。今回もうまく行って良かったね。」


「お疲れさまでした。これでヴィンデミアは、大丈夫ですかね?」


 ルナには、イリス役で、ジルを神の使いとして紹介してもらい、ジルにはノワール・ファントムを使い、各地の調査を頼む予定だ。



 響達が神の統治を着実に進める中、ヴィンデミアからの遙か西の国で、響と同じくコールドスリープから目覚めた男が居た。




◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇

読んでいただきありがとうございます。

初めて書いた作品なので、ちょいちょいおかしな点があるかもしれませんが、温かい目で見ていただけると幸いです。

 毎日更新予定です。応援して貰えると、モチベアップして、小躍りしますので、☆の応援お待ちしています!


よろしくお願いします!


ちなみに三章終了です。

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