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コールドスリープから目覚めたら、剣と魔法が「未来の常識」でした  作者: たくみさん
第三章 神の降臨

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2:神の降臨と緊急分配

 ヴィンデミア王国ガリウスが、暴徒化した市民により殺害された。国内の治安は悪化し、貴族達もこの国を誰が統べるかで、争いが始まり、内戦状態に突入した。


「これは…戦時中より酷いことになってないか?」


『確かに…私たちの居るノヴァーレも同じような状況になっています。これは、早急に策を練った方が良いかもしれません。』


「策…と言ってもな…」


『一つあります。響は、神となるのです。そして二つの国を一つに統合させます。』


「は?」


『今の国の状況ですが、国民の大多数が飢えに苦しんでおり、一部の貴族が食料や資源を独占しています。それを狙って、貴族達の争いも激化しており、収拾がつかない状況です。

 人が困難に直面した時、頼るのは神です。』


「それが俺だと?」


『あなたが表にでる必要はありません。細かい事はこちらでやります。あなたは、指標を示してください。それを、私が実行します。

 それ以外は、今まで通りですよ?』


「悪い話じゃないと思えてくるな。」


『あなたがやり過ぎたり、公平さを欠くようであれば、私が抑えれば良いだけですし、何のしがらみのないあなたであれば、良い仕事ができると思います。』


「俺も今の状況は不本意だしな…」


 戦争を放置しておけば、今の内戦状態よりも、圧倒的に死者数は増えていただろう。だが、今の状況は、俺が求めた平和な世界ではない。


 腹を括るか…


「ナノ、まず何をすればいい?」


『市民は飢えています。貴族の抱えている食料を徴収しましょう。そして、それを分配します。』


「よし、やってしまいなさい!」


『私にばかり働かせないでください…。まず、国民に語りかけましょう。その前に、神としての名前を決めましょうか。』


「えっと…終稿を告げし統制の聖約者とか、虚無を統べる影の支配者はどうかな?」


『ゲームのラスボス臭がしますね。響に聞いた私が間違っていました。


 貴方の神の名前は点、御光ノミヒカリノミコト、慈悲の光と公正を司る神をイメージしてみました。』


「和風なんだね。終帯ヲ告ゲシ絶対律ラグナロク・イデアの方が格好良くない?」


『あー確かに…でもそれ、10年後とかに黒歴史になりませんか?』


 黒歴史はイヤだな…仕方ない、俺の神の名前…いやゴッドネームは、御光ノ命に決まった。

 ナノと相談しながら原稿を作り、神としての第一声を発する。


『聞け、ヴィンデミア、ノヴァーレ両国の民よ。旧き王権は地に堕ちた。

 神である我、御光ノミヒカリノミコトが暫定的にこの世を統べ、秩序を定める』


 その瞬間、人々の周りに黄金の光の粒子が輝く。ナノとの打ち合わせで決めた、神威を演出するためのデモンストレーションだ。


『我は、天のことわりに則り、すべての生命の安寧と平等を第一とする。この地に再び血を流すことを、我は許さぬ』


 この一方的な宣言に、略奪者たちも逃亡中の貴族も、動きを止めた。


『最初の神勅しんちょくである。

 貴族、領主、そして過剰な蓄えを持つ個人が保有する食料、水、医薬品は、最低限の量を除き、直ちに接収する。この神意に背き、財を隠匿しようとする者には、神罰を下す』


 その瞬間、人々の周りを浮遊していた発光体は、一斉に各地の隠された物資へと飛んで行った。


『今消えた光は、貴族が過剰に囲い込んだ財等の接収を執行している。接収された財は、速やかに全国民に平等に分配される。それぞれの自宅には、既に配給の品が届いているはずだ。神の公正は、誰にも覆せぬ。


 家を持たぬ者よ、東の地に、簡素なる家屋を用意した。生活の立て直しに勤しめ。既に配給の品も用意している。


 病にて動けぬ者達よ、その病はまもなく快方に向かうであろう。数日耐え忍べ。配給の品は、既に手元にあるはずである。

 弱き者の配給品を奪おうとする、不心得者には、神罰を下す!


 この配給は一時的な物だ。皆、自立できるよう仕事や勉学に励むのだ。

 私は、全ての民を見ているぞ。』


 神の声は、聞こえなくなった。人々は、皆困惑していたが、真偽を確かめるために、それぞれの家へ足早に戻っていった。


 貴族たちは、蓄えていた財であった食料や豪華な調度品等が本当に無くなっていることに怒り、犯罪者達は、突然足腰が立たなくなり、神罰が下ったと恐れおののいた。


 民衆は、突然現れた神を恐れもしたが、崇拝し始めた者も存在した。しかし、貴族たちの神への憎しみは、増していくのだった。


◆◆◆


「あれ、響さんですよね?」

「え?!何の話かな?」

「バレバレですよ。あの頭に語りかけてくる感じ、前に体験しましたもん。」


「なにか…他にやり方あったんじゃないですか?」


「え、でもナノが…」


「ナノさんのせいにしないでください!

 人が神を騙るのは良くないです!この世界にも、女神さまが居て、それを崇拝している人達が沢山います。その人達は、どうするんですか?響さんが行った教会だって、今困っていると思います。


 それに、他国では、どの神を信仰するかで、戦争が起こったこともあります。これ以上戦争の火種作らないでください。


 今度からは、私にも相談してください!」


 めっちゃ怒られた。

 そして、ナノは完全に猫になりきり、ルナに甘えていた。あいつ…ずりーな…

◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇


読んでいただきありがとうございます。

初めて書いた作品なので、ちょいちょいおかしな点があるかもしれませんが、温かい目で見ていただけると幸いです。

 毎日更新予定です。応援して貰えると、モチベアップして、小躍りしますので、☆の応援お待ちしています!


よろしくお願いします!

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