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コールドスリープから目覚めたら、剣と魔法が「未来の常識」でした  作者: たくみさん
第二章 魔法とナノマシン

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8:二人と一匹

「だだいまー」

敢えて平然を装って帰宅してみる。本当はすぐさま抱きしめたいけど…まだ、そう言う関係ではない。8割り方勝ち確だと思ってるけど…


「おかえりなさーい。二、三日帰って来ないとばかり思っていましたが、結構早かったですね。」

くりくりした目で見つめてくる。


「何事もなく終わったよ。危険なことも無かった。」


「まぁ、何事もなくて良かったです。簡単な物しか用意できませんが、晩ご飯まだですよね?」


「ああ、頂くよ。」


「食べながらでいいので、どうなったのか教えてください。」


 暖かい食事を食べながら、二人で祝杯をあげながら、今日あったことを話した。見えない階段が怖かったこと、谷底は靄が凄かったこと、いつの間にかナノマシンの王になったこと、エレベーターが糞遅かったこと。

 そして、俺が過去の世界の住人だった事。今まで話せて居なかったこと、全てを話した。


「なるほど…やっと響さんの事を、理解できた気がします。」


「今まで話せなくてごめんね。」


「いいえ…話してくれてありがとうございます。響さんの孤独、苦悩を共有してくれた事が嬉しいです。

 今、貴方は一人ではありません。」


 心が暖かくなる。これが家族の温もり?いやいや、結婚したわけでもないなに、気が早いぞ、俺!


「あの、昨日の返事を聞かせてもらっても良いかな?」


「ずっと森の診療所で、暮らしてきました。一人で暮らす生活も慣れたと思っていましたが、突然貴方が現れました。その時から私の生活は一変しました。

 力仕事もあったので、私の仕事はすごく捗りました。

 一人で食べる食事は、とても味気ないものでしたが、響さんが居てくれると食事を作るのにもやり甲斐があります。


 今朝、貴方が居なくなって、もう帰ってこないのではないかと少し不安になりました。でも一人でいた事で、今までの事とこれからの事を見つめ直す事が出来ました。


 私もずっと、貴方と一緒に居たい。もっと貴方の事をもっと知りたい。

 でもこの気持ちは、好きであることに間違いはありませんが、友達としてなのか、恋人としてなのかは、まだ分かりません。

 だから…えっと」


ルナが困っているな、二人の関係を焦ることはない、ゆっくりでいいのだ。


「じゃあ、これから愛を深めていくと言うことで、友達以上恋人未満から始めましょう!」


「はいっ!よろしくお願いします。」


という事で、俺達は友達以上恋人未満の関係になったのだった。


『話がまとまった所で、私も今後の事を考えました。』


「というと?」


『私もそろそろ肉体がほしいなと。可愛いキュートな体を持つのは、定番ですよね。』


「まぁ、よくあるやつだよね。」

「私も突然話しかけられたりするとビックリしますし、どこを向いて話せば良いのか悩んでました。」


『そうでしょうそうでしょう…。やっぱり、幼い美少女が響好みですかね?』


「やめろお前。ルナが誤解するだろ!」

「え…」


「俺が好きな動物は、猫だ。お前猫になれ。」


『え、人ですら無いのですか?』


「お前が人型になったら…叩いてしまいそうだ。」

「虐待はいけませんっ!」

『叩かれたくないので、猫型にしますか…。」


「猫飼うの夢だったんだ…」

『ペットじゃありませんけどね。体を作るのに時間かかるので、お披露目は明日の朝です。今日はお疲れでしょうから、二人でイチャコラしてないで、お休みください。」


 俺とルナはお互い目を合わせ、照れくさそうにしなが笑いあい、眠りについた。


 翌朝、俺の横に、シルクのような手触りの猫が眠っていた。

『ふぁ~おはようごさいます。』


 グレーが混ざったブルーの毛色、エメラルドグリーンの瞳…ロシアンブルーかな?


『どうでしょうか?ナノマシンの王女らしい高貴な猫になってますかね?』


 たまらない可愛らしさ…自然と毛並みを確かめるように頭を撫でていた。


「お前のこと見直したよ。素晴らしい毛並みだ。」


『ふふん。もっと誉めても良いのですよ?』


 顔を埋めて匂いを嗅いだり、肉球を押して癒されたりしているとルナの声が聞こえた。


「響さん、おはようごさいます。ご飯ができてますよー」


 俺はルナを抱っこしてルナの元へ向かう。


『あの…私一人で歩けますよ?』

「良いから良いから」


 手放せない撫で心地…

「響さん、すわっ……、な、なんですかその可愛いモフモフ!」


 どうもこの世界にはペットとしての猫は居ないらしい、悲しい話だ。

 魔物としての、山猫、狼などは存在するが、家畜を襲う害獣という扱いだ。

 一部、訓練して飼い慣らしている狼は居るのだが、愛玩犬というよりも、家畜から護る番犬のような物だそうだ。


 ナノは、ルナに奪われた。仕方がない、可愛すぎるのだから。


『ちなみに、私の話す声は、他の人からはニャーニャー言っているようにしか聞こえませんので』


「他の人からは、ニャーと鳴いてる動物と話している変な人に見られる訳か…」


「そんなの些細な事です。こんなに可愛いのですから…」

 ルナは完全に、ナノによって骨抜きにされた。まぁ、致し方ないだろう。


「ご飯とかは食べるのか?」

『人と同じ物を少量。食べなくても支障はありませんが、毛並み等に影響があるかもしれません。』


「ナノさんの分も三食用意します!」


 本来のロシアンブルーは、あまり鳴かない猫なのだが、うちの猫は、かなり喧しい猫になりそうだ。


 我が家は、二人と一匹になり、賑やかな家庭になりそうだな…ああ、なんて幸せなんだろう。

◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇

二章はここまでです。

色々設定は練っていたのですが、書いてる内に、もっと良い物が浮かんで、それを書くと過去の出来事と矛盾してしまったり。

 頭の中にある絵を、文章にすることの難しさだったり、楽しいけど大変ですね。


 では、引き続き三章も宜しくお願いします。




読んでいただきありがとうございます。

初めて書いた作品なので、ちょいちょいおかしな点があるかもしれませんが、温かい目で見ていただけると幸いです。

 毎日更新予定です。応援して貰えると、モチベアップして、小躍りしますので、☆の応援お待ちしています!


よろしくお願いします!

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