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コールドスリープから目覚めたら、剣と魔法が「未来の常識」でした  作者: たくみさん
第二章 魔法とナノマシン

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15/50

6:谷底にて

 翌日、国境付近の谷までやってきた。ルナからポーションの餞別をもらい、準備は整えてきた。長居をするつもりはない。速攻で終わらせよう。


「それじゃ…いくぞ?足出すぞ?」


『私を信じて、さっさと下りてください。』

奈落へ足を踏み出せば、勝手にナノマシンが足を支えてくれる。そうは言うけど、やっぱり怖い…


 深呼吸し、一気に足を踏み込む…見えないけれど、確かに存在するふわふわした感触。


『はいはい、何時までもひびってないで、早くおりてください。数時間かかりますからね。』


 見えない階段を一歩ずつ下りていくのは、怖いし、地味に気疲れする。何処に足を踏み入れても、必ず受け止めてくれるらしいのだが…よく目を凝らすと、もやのような物が見える、それが足場となっているナノマシンらしい。


 一段一段下りていくごとに、空からの明かりが失われていき、徐々にもやが強くなる。吸いすぎると人体には、悪影響らしいので、マスクは着用しているが、念のため、ガスマスクは用意してきた。


何時間歩いただろう…。手元には、聖水が入った瓶をランタン代わりに、更に歩みを進める。しかし、靄の濃度が濃すぎて、光が拡散してしまい、視界はゼロだ。


「もう着く?」

『まだ、歩き始めたばかりでは?』


「休憩できるかな?」

『適当にしゃがみ込んでもらえれば、下に地面を作りますよ。』


そう言われたので、何もない空間に座り込む。視界が悪いため、案外高さ的な恐怖心は無くなった。

 とにかく、鳥の鳴く声すらしない、闇の中なので、時間の感覚も無くなり、まっすぐ歩いている感覚もない。ただ永遠に降りている感覚だけだ。

 ナビ役のナノが居なければ、明後日の方向に進んでいるだろうし、頭がおかしくなりそうだ。


 非常食を口に運びながら、ナノに問いかけてみた。

「谷底までついたら、底から下に200メートルだだっけ?どうやって掘るんだ?」


『既に現在進行形で掘り進めてますよ。』


「ナノマシンで?」

『そうです。』


「ナノマシン万能すぎだな」


『そうでもないですよ?足場作りと、地面を掘ってるナノマシンは、環境維持型ナノマシンなので、得意分野なんですよ。』


「ナノが得意なのは何?」


『体調の維持と、他のナノマシンへの干渉ですかね?ナノマシンも蜂の様に、働き蜂と女王の関係が存在します。私は女王様なんです。

 それに響の体内のナノマシンは、ほかのナノマシンよりも進化してますからね。空間に漂うナノマシンを第一世代とすると、響のは第四世代です。

 自然と、第一世代は、第四世代に頼ってくるのです。


ああ、あと軽妙なトークも得意ですよね。』


「ナノマシンにも色々あるんだな、さて行くかっ!」


『放置プレーというやつですか?』


しばらく進んでは休みを繰り返すと、いつの間にか数時間経っていたみたいで、ようやく地面にたどり着いた。


『響の今向いてる方向に、1時間くらい歩いてください。』


 相変わらず何も見えないし、何も聞こえないが、ちゃんとした地面があるのは、安心感が違うな。

 …帰りに今度は登るという現実は、今は考えないようにする。何も見えない空を仰ぎ見て、溜息をついた。


『地面はほぼ掘り抜いてあります。少し離れて見ていてください。』 


 そう言われ、少し離れると、突然地震のような地面の揺れを感じた。

 地面が何度か隆起したかと思うと、そこにはしっかりとした階段ができていた。


『さあ、行きましょう。間もなくです。』


暫く階段を下りると、巨大な人工のドーム型空間だった。


「…これが、メインサーバーの施設か」


 響は思わず息を呑んだ。

 目の前には、巨大な幾何学的な構造物が岩盤に埋め込まれていた。この模様は、遺跡の外壁でも見た覚えがある。


 施設全体は、静寂に包まれていたが、完全に停止しているわけではない。

 構造物の表面を覆う無数の配線のような部分からは、時折、ナノマシンの塊が、火花のように青白い光を放電していた。その光は、この施設がまだ稼働していることを示していた。


『これが、メインサーバの物理的なコアです。周囲の岩盤は超硬度ナノ複合材で強化されており、現在も最低限の状態維持機能と、ナノマシンの制御機能は維持されています。』


「思ったより静かだな。エネルギーは何処から供給してるんだ?それに、外敵からの迎撃システムとかないのか?」


『エネルギー源は、調査中です。セキュリティーに関しては、この高濃度魔素領域に入れば、敵体内のナノマシンが、誤作動を起こして即死します。

 自動迎撃システムはありましたが、朽ちていますね。無反応です。』


「なにはともあれ、何事もなくたどり着けて良かったよ。」


『さあ、いよいよ本番ですよ。』


「じゃあ、始めるか…」


 魔法の詠唱を記録したメモを開き、一回深呼吸をして、詠唱を始めた。

◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇


読んでいただきありがとうございます。

初めて書いた作品なので、ちょいちょいおかしな点があるかもしれませんが、温かい目で見ていただけると幸いです。

 毎日更新予定です。応援して貰えると、モチベアップして、小躍りしますので、☆の応援お待ちしています!


よろしくお願いします!

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