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コールドスリープから目覚めたら、剣と魔法が「未来の常識」でした  作者: たくみさん
第二章 魔法とナノマシン

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3:新生活と、俺たちの魔法

 ナノの提案で、国境から少し離れた廃墟を根城にすることにした。

 俺が建物を、錬金術を駆使して補修。ルナは診療に使う道具や、ポーションの材料を近くの村に探しに行く。念の為、ナノにはルナの警護を頼んでいる。


 村は、農業を主な仕事をしている小さな農村で、首都のはずれに存在していて、名産もない、貧しい村だった。

 そんな時、僅かなお金や、物品で診察をしてくれるルナは、非常に感謝された。

 俺達を追ってきたヴィンデミア王国の追っ手は、予想通り国境前で足止めを食らっていた。おかげで俺達は、平和な日常を過ごせていた。


 それにしても、俺の魔法《《ハーモニー・クライシス》》は、何故追手を、一時でも退けたのか…。


「世界を汚すすべての濁流を、調和の旋律に変えよ。

ハーモニー・クライシス!!

 万物収束の神威テオス・シンクロをもって、世界を平定せよ!」


 冷静になると、滅茶苦茶恥ずかしいが、少し心が高揚していた為、あの時の自分の心情を計り知ることは困難だ。自分の事なのにね…


「世界を汚すすべての濁流を、調和の旋律に変えよ」

 世界を汚す全ての濁流は、国家間の争いであり、調和のとれた平和を指している。


「ハーモニー・クライシス!!

 万物収束の神威テオス・シンクロをもって、世界を平定せよ!」


 これが難関…あの時、俺には、万能感があった。俺の力(正確には、ナノの力かもしれないが)を持ってすれば、どんなことでも出来てしまう感覚。


 調和と混乱…


 調和と混乱で、平和にする?それは無理そう…。追っ手達も、平和を望んでいるのか?それに同調して、兵士たちの帰還に繋がったのか?


 まぁ、自分自身の持つ可能性は理解できた。俺の力があれば、戦争は止められる。


 問題は、どうなれば戦争は終わるのか…、そのイメージが全く掴めないこと。


 魔法はナノマシンの力で、発動している。魔法が放たれる際に、ナノマシンに働きかければ、魔法は消えるはず。

 一つ咳払いをし…


「無知なる世界を構成する、すべての虚飾のプロトコルを傍受せよ。

 演算領域の支配権は、既に我に絶対的移譲アブソリュート・トランスファーされた。

――イグニッション・ゼロ!

 実行せし事象の存在確率は、ゼロに収束する!」


「ただいま帰りま…」


 俺が仮想の敵に指差しポーズを決めていた姿を、ルナに見られてしまった…。


「あ、ルナ…新しい魔法を考えていたんだ。」


「そ、そうですか…。ご、ごゆっくり!」


ルナは自室に駆け込んでしまった。


「またやっちゃった…」


『相手に手を向けるより、指をパチンとする方が、カッコよくありません?』


「イグニッションゼロ!!」パチン

「イケてる!イケてるなっ!!」


『手をもっと掲げるような感じで、そうそう。ゼロの所でパチンと』


「このポーズ、他にも使えそうだな。」


『アレンジ自在ですね』


 二人が盛り上がってる頃…、ルナは鏡の前で、回復魔法のポーズを思案していた。




 俺とナノは、あーでもない、こうでもないと思案していたが、ふと思い出す。ポーズを考えてたんじゃない…。


 俺はルナの部屋の前に立ち、ノックをする。

「ルナ、ちょっと試したいことがあるから、協力してもらっていいか?」


「はーい。私も見て欲しいものがありますー。」


「魔法を取り消す?魔法を考えたんだが、俺に何か魔法使ってくれないか?」


「んん?魔法を取り消す?どういう事ですか?」


「魔法をキャンセルというか、例えば、俺に炎の魔法を打とうとする。それを、詠唱中か、放たれたタイミングに唱えると、消滅する。」


「ほー実用性高そうですね。」


「まだ詠唱に時間かかるから、ルナも詠唱をして、俺がタイミング取りやすいようにしてくれるかな?」


「いいですけど、本当に魔法を消せるのですか?危なくないです?」


「そう言われると、不安になるな…。昼間、怪我した指を、治療魔法で治してみてよ。詠唱つきで。」


 ルナが、少しにやついた気がする。


「分かりました!いきますよ。」


ルナは両手を広げ、空を仰ぐ…


生命いのちの揺らぎを司る、慈愛の因子アガペー・エレメントよ。


崩壊した細胞フラグメントに、『完全調和パーフェクト・ハーモニー』を再構築せよ。


――ホーリー・リジェネシス!

 我が献身は、光の軌跡を刻む!」


 そして、膝をつき、指を胸元で組んだ。俺の指のキズが、一瞬で治った。


「あれ?響さん?」


「あ、ごめん…あの、その詠唱とポーズ…前、そんなのやってなかったよね?」


「どうです?格好いいでしょ?」


『指を組んで詠唱して、手を広げて治す…さっきのを、逆にした方が、映えますね。』


「さすが、ナノさん。私もそこを悩んでいて…。それで、響さん、魔法普通に使えましたよ?」


「ごめん、唖然としちゃって…。と言うか、治療の効果が上がってる気がするな…」


「詠唱とポーズが、効果を底上げするかもしれません。イメージが膨らむ結果かもしれないですね。」


 ルナのポーズは、神々しさすら感じた。女神が天から舞い降りたかのような…


『お二人は、少しハイになってるのですかね?客観的に、自分たちを見た方がいいですよ?

 まぁ、面白いからいいけど…』


 ちょっと、ナノが何言ってるのか、分からなかったけど、ルナに再度、魔法をお願いして、俺の魔法が、正常に動作していることを確認した。

◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇


読んでいただきありがとうございます。

毎日更新予定です。応援して貰えると、モチベアップして、小躍りしますので、☆の応援お待ちしています!


よろしくお願いします!

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