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魔王様とお茶ですわ

 アビス様のお住まいは、なんか背後でピシャーンゴロゴロ言ってる以外は普通に豪勢なお城でした。門番さんがガイコツ剣士でひぇええってなったけど。


「お帰りなさいませ、アビス様。そちらの人間の女は?」

「客人だ、丁重にもてなせ」

「はっ」


 ガイコツさん達、骨をカチャカチャしながら、啓礼。この人達はちょっと可愛いかも。


 お城の周囲もそうだったけど、中も魔力の灯りで普通に明るいみたい。


「ところでアビス様」

「なんだ?」

「降ろしてほしいです」

「そうか? 俺様はもう少しこうしていても良いのだが……」

 

 なんだかんだと推しにお姫様抱っこされての空の旅は楽しかったけど、流石に人?前だと恥ずかしいので降ろしてもらった。ホネホネさん以外にもネズミとかネコとか、中が真っ黒で見えないローブの人とか、色んな人がうろうろしてる廊下を通って、客間に通される。


「さて、お前を攫ってきた理由は、他でもない」

「お茶っぱ茶っぱ茶っぱ~」

「茶っぱ~♪」

「お客人~♪」


 なんか無数の葉っぱを縫い合わせたような服を着た、手のひらサイズのちっちゃな三人組の女の子がそれぞれ茶葉とティーポット、ティーカップ、いちごのケーキを持ってやってきた。


「茶の用意、ご苦労だった」

「やり~まお~さまから褒められた~」

「魔界いちごのケーキはまおーさまの子どもの頃からの大好物だから~」

「もっと褒め褒め、されるぅ?」

「……ウォッホン!」


 わざとらしい咳払いで、女の子達は風のようにピューッと去っていた。へえ、いちごのケーキが好きなのかぁ。


「他でもない……」


 あ、上のおっきないちご避けた。好物は後で食べるタイプなんだな。


「お前が先ほど放った傘魔法とやらに興味があってな」


 ちょっぴり心がズキリ。まあ、そりゃそうよね。さっき会ったばかりのアビス様が、私を好きで攫う理由なんてないし。乙女ゲーヒロインなら一目見た瞬間惚れる事もあるんだろうけど、空気の悪役令嬢じゃなぁ。


「あんなヘンテコな魔法は魔界で見た事がない。原理は? 起源は? 人間界ではありふれたものなのか?」


 赤薔薇というよりはルビーみたいに瞳をキラキラさせて、テーブル越しに身を乗り出して食い下がる魔王様。イケメン顔が近いって! 髪サラッサラツヤッツヤ! どうやって髪質維持してるのこの人。

う~ん、アビス様のお願いだし、素直に応えてあげたいところではあるんだけど……。

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