【チャレンジ!】秋の歴史2023を全作読んでみる 10/20~10/21
10月20日から10月21日の作品が対象となります。
何と今回は初の満点が…!
【対象更新日:10/20~10/21】
126作目から134作目まで
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#126
作品名:瓢箪先生は寝ている(長編)
作者名:倉沢トモエ 様
■判定基準(★1~★5)
・歴史度:★★★
・テーマ:★★★
・おすすめ度:★★★
■一言
10月16日から20日にかけて、全5話の7000文字近くの作品です。
江戸を舞台にした伝奇もの。
劇作家の瓢箪先生と絵師の小平次のマイペースぶりがいいですね。
瓢箪先生の弟子の勘吉郎の正体は…!
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#127
作品名:喫茶店の常連客 【クセ者ぞろいの常連客とのやすらぎの空間】 《完結済》(長編)
作者名:モモル24号 様
■判定基準(★1~★5)
・歴史度:★★
・テーマ:★★★★★
・おすすめ度:★★★★
■一言
9月25日から10月20日にかけて、全10話の20000文字超えの作品です。
先ずひとつ勉強になったこと!作品紹介には「作品コード」を記載すべきだった!
これをコピーして検索欄にドンっとやれば、一発で作品が検索されるんですね。(「作品名」より楽です)
ぐぬぬ。なぜこんな単純なことに気付かなかったのか…。_| ̄|○
ちなみに、このエッセイのコードは「N4800IL」です。
主人公(作者)が学生時代に行きつけだった(実際の!?)喫茶店の話。
喫茶店と大衆食堂を合わせた感じのものです。
こういったのって、実際にあるだろうし、一昔はもっとあっただろうなぁ。
一話ごとの料理の描写が丁寧で、その世界にタイムトリップする感覚は…、まぁ歴史かな。
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#128
作品名:鍋の中の黒い太陽(短編)
作者名:デュラウス 様
■判定基準(★1~★5)
・歴史度:★
・テーマ:★★★★
・おすすめ度:★★★
■一言
小さな中華料理屋の店主の話。雨で客が来ないので、自身の料理を作りだす。
それが麻婆豆腐なのだが、麻婆豆腐を「鍋の中の黒い太陽」と表現するセンスがスバラシイ。
で、その表現の意図するところは?そりゃ読んでみましょう!
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#129
作品名:オスマン帝国のハーレムで(短編)
作者名:まゆたん(ののちゃ) 様
■判定基準(★1~★5)
・歴史度:★★
・テーマ:★★★
・おすすめ度:★★
■一言
題名通りオスマン帝国のハーレムでのスルタンの贅沢さです。
酒は…どうなんだろう?暴飲していたスルタンもいたと思いますが。
Papst und Sultan「教皇とスルタン」という、18世紀ごろに作られたドイツの学生歌を私は思い出しました。
久々のYouTubeです。
Papst und Sultan → https://www.youtube.com/watch?v=wt_sE9S56PQ
【意訳】
教皇はお金に困らないし、うまいワインをいっぱい飲める
だからオイラは教皇になりてぇ
いや、ダメだ。あいつはただの坊主だ。女の子にキスもされねぇし、夜は一人でベッドで寝る
だからオイラは教皇にはなりたかねぇ
スルタンはすごい宮殿で、女の子たちと一緒に住んでいる
だからオイラはスルタンになりてぇ
いや、ダメだ。あいつはコーランに従って生きている。一滴のワインも飲めねぇんだ
だからオイラはスルタンにはなりたかねぇ
ちょっとまてよ。半分はダメで半分はいいんだ
可愛い女の子にキスされて、そうさオイラは君のスルタンさ!
お前ら兄弟よ、酒をつげ。そうさオイラは教皇でもあるのさ!
でもさ、トルコワインって有名なんだよな~。
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#130
作品名:甘い七年戦争 歴史の小話 ウイーンのザッハトルテについて(短編)
作者名:まゆたん(ののちゃ) 様
■判定基準(★1~★5)
・歴史度:★★★
・テーマ:★★
・おすすめ度:★★
■一言
#078の「おもてなしのお菓子」でザッハトルテについて、ちょっと書きました。
ウィーン会議は1814~1815年。フランツ・ザッハーの生まれた年は1816年生まれなので、
ウィーン会議で出したものではないはずです。
なので、後者の説だと思います。
ザッハトルテ。2種類あるんですね。
ラーメン二郎と二郎インスパイア系みたいな感じですね。(全然違う)
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#131
作品名:我が家の秘伝のタレ(短編)
作者名:風祭 風利 様
■判定基準(★1~★5)
・歴史度:★
・テーマ:★★
・おすすめ度:★
■一言
ニュース番組のコーナーで、何十年と続く地元民に愛される、家族経営の定食屋特集ってありますね。
ああいった感じのお店の話です。
たまにお店によっては、秘伝の部分が取材NGってありますね。
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#132
作品名:南総里見異聞録・番外編 ~戦国時代に転生したので、チートを駆使して鰻の蒲焼きを作ります~(短編)
作者名:鶴舞麟太郎 様
■判定基準(★1~★5)
・歴史度:★★★★★
・テーマ:★★★★★
・おすすめ度:★★★★★
■一言
あれ?ひょっとして初の満点か?
戦国時代への転生者が、チート能力で鰻の蒲焼きにチャレンジ!
白焼きの山葵で十分うまそー。(山葵の本格的な栽培は江戸時代から、ちなみに山葵ってハーブです)
江戸前の背開き。江戸前って、要するに上方と異なるやり方。
江戸前寿司(握り寿司)は大阪のバッテラ寿司が原型。(東京湾の魚介を使用したの意味もあり)
寿司屋で鰻を出すところもあるけど、江戸前的には(背開きの)鰻の蒲焼きは、寿司からすると先輩なので、本格的な江戸前寿司屋では、先輩の鰻屋に敬意を表して、鰻は出さないことが多いそうです。
時代的に今の調味料や薬味を揃えるのがびみょーな状況で、鰻の蒲焼きに執念を燃やす主人公。
しかし、ある人物により、その成果が…。
軽快で読みやすいコメディ風の描写と、丹念に調べあげたものが、見事に融合しています。
ここが(私の嗜好からの)満点の理由かな。
作者様が書きているスピンオフ作品のようですので、本編も読んでみたいです。
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#133
作品名:メシカ最後の王妃の恋(長編)
作者名:細波ゆらり 様
■判定基準(★1~★5)
・歴史度:★★★★★
・テーマ:★★★
・おすすめ度:★★★★
■一言
9月30日から10月21日にかけて、全41話の100000文字超えの作品です。
ンゴゴゴゴゴ。#030の「平成スイーツ物語」に続いて、10万文字来たか…。
(でも連載中に、1日で4600文字ほど読んでいれば、ふつうに読了できるペースの投稿ですね)
例によって、読み順問題。
上の#132の「南総里見異聞録~」が連載作からのスピンオフ作品で、「食事」テーマに絞った短編なのに対して、こちらはガッツリと連載作を読んだ、という感じです。
この作品を通常連載にして、その中から食事メインのスピンオフ短編を出した方が、色々とスッキリとしたのでは、と思います。
まぁ、書き方は作者様それぞれで、やりやすい方法もあると思いますので、一概に何が正しいかはないのですが…。
とはいえ、この短い期間に10万文字越え作品を完結させるのはすごいです。
(私にはとてもできません!)
内容はアステカ帝国「メシカ」の、現在のメキシコでも英雄と尊敬されているクアウテモク(メキシコでは男の子にこの名をつけるのは、今でもあるそうです。サッカー選手でもいた記憶が)の妃テクイチポ(イザベル)の波乱の人生と恋の話。
序盤から中盤までハードできっつい話が続きますが、今現在も似たようなことが起こっているのが、何とも辛いですね。
そんな訳で、恋愛要素豊富な歴史の大作を読みたい、って方にはお勧めです。
何ともタイミングがいい。メキシコといえば「死者の日」の祝祭ですよ。(11月1日~2日)
骸骨に扮装した人々がパレードする、名前に反してカラフルで楽しいお祭りです。
これはアステカの文化と、カトリックの万聖節(11月1日)と万霊節(11月2日)が合わさったものが起源となっています。
アマランサスを使ったドクロ型(!?)のアレグリア(お菓子)も作られたり、タマリはこのお祭りでお馴染みの食べ物です。
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#134
作品名:活動写真がうつすもの(短編)
作者名:ぷらすとぷらす 様
■判定基準(★1~★5)
・歴史度:★★
・テーマ:★
・おすすめ度:★★
■一言
鍋リウム。いやナベリウム。ケルベロスか~。
弁士にチケットをあげたのが、小悪魔かな。
何とも不思議な作品でした。
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そっか~。
期間中を使って長編を定期的なペースで投稿する方がいるのですね。
まったく見落としていたことでした。
あと、「作品コード」。これはつけるべきだったなぁ。
次は更新日10/22~10/23で行います。
つ…、次もいきなり10万文字作品から!
うわあぁぁぁ、どうなってんのぉ~!
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