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王子様は1人じゃないっ!  作者: 華咲果恋
本編2年生
83/123

弟達の誕生会

 新学期が始まり、早二週間が経とうとしている。

部活にも新入生が入って来てくれて、先輩としての生活にも慣れて来た。


「美乃梨先輩、お疲れ様でした!」


「ええ、お疲れ様。」


後輩を見送っていると光奈先輩が声を掛けてきた。


「美乃梨ちゃん、今日は早く帰るんでしょ?」


「はい。片付けが終わったら急いで帰ろうと、」


「片付けなんて私達で終わらしちゃうから、美乃梨ちゃんは先に帰って。」


「ありがとうございます。」


光奈先輩のお言葉に甘えさせて貰って、今日は早く帰る事にした。明日は私の弟である煌と稔と架の誕生日だ。それまでに終わらせなければならない事が残っている。


「京翠!千秋達は?」


「もう車に乗られて居ります。」


「早いわね。私も着替えたらすぐに向かうわ。」


私は急いで着替えを終え、待ってくれて居た京翠と一緒に校門前の車へ向かった。


「美乃梨、三日月先生は?」


車に乗り込むと真央くんにそう聞かれた。


「三日月先生は後から一緒に来るらしいわ。」


「そっか。話し合い、すんなり進むと良いね。」


「そうね。」


家に着くと、既に会議室は整えられていて、五家当主と響彼くんと律ちゃんが揃っているそうだ。千秋と真央くんと景くんと篤季は外で待機する事になっている。


そして私は玄関まで出迎えてくれた貴翠と京翠と一緒に会議室に入った。


「美乃梨、渡はどうした?」


会議室に入るなり、お父様にそう問われた。


「もう直ぐ来ると思います。」


「そうか。」


そして間も無く、三日月先生が会議室に入って来た。


「失礼します。遅れて申し訳ありません。」


「別に良い。それよりも後ろに居る者を紹介してくれ。」


「彼が、皆さんの待っていた七倉蓮介先生です。」


三日月先生がそう紹介すると、お父様と伯母様、響彼くんが真っ先に七倉先生に目線を向けた。


「七倉蓮介です。皆様に、特に恋咲美乃梨さんの身内の方には何をされても良いという覚悟で参りました。」


七倉先生がそう言うと、お父様がバンッと机を叩いて立ち上がった。伯母様と響彼くんも魔法を使おうとしていた。


「お父様、伯母様、響彼くん。一度会議室から出て頭を冷やして来て下さい。ここは話し合いをする場所ですから。」


私がそう言うと、3人は一度会議室から出た。

私は入り口で立っている三日月先生達に言った。


「三日月先生も七倉先生もどうぞ座って下さい。」


そして数分後、お父様達が戻って来た。


「皆、先程の失礼を詫びる。」


「では、本題に入ろう。」


千歳さんが仲介に入り、話し合いが始まった。


「此方の認識と食い違いが無いか確かめる為、単刀直入に問う。七倉蓮介、其方のして来たことは何だ?」


「全て、私の死んだ家族を生き返らせる為の事でした。

 最初は、偶々美乃梨さんの魔力の篭った木を見つけ、その魔力を勝手ながら利用させて頂こうと思いましたが、血縁関係の無い人の魔力を動かせる程の力量は、私にはありませんでした。

 その後、巫女と覡に協力を求めている事を三日月先生や他の皆さんに気付かれないよう矢城に魔力を提供して貰い、学校全体に隠蔽魔法を施しました。

 文化祭の時には、何か事件が起こった時、美乃梨さん本人とその周りはどのように行動するのかを見る為、知り合いの記者に美少女が居るという写真を送りました。

 そして一月に、美乃梨さんと煌さんに魔力制限の枷をつけようとしました。これが私のして来た全てです。」


そして、七倉先生は少し黙った後、皆の目を見て言った。


「どんな罰も受けるつもりです。ですが、私の家族の蘇生が終わるまで待って貰えませんか?どうか、お願いします。」


七倉先生の言葉に、この場にいる全員が私に視線を向けた。

当事者である私が決めるべき事だからだ。


「七倉先生、顔を上げて下さい。七倉先生を今日、ここに呼んだ理由は、協力を申し込む為です。」


私の言葉に七倉先生は驚いたように顔を上げた。


「七倉先生、ご先祖様の封印を解くのに協力して頂けませんか?私達魔法使いの大半は、神力への耐性がありません。ですが、七倉先生は違います。隠蔽魔法を上手く利用する事で神力に対する事を可能にしました。」


「……隠蔽魔法の応用は、父から教わりました。裏方出身の父は、少ない魔力でも使える魔法を研究していました。そして、その魔法が完成した数日後、私の家族は私の誕生日の前日に、魔法使いによって無惨に殺されました。」


七倉先生は歯を食いしばりながらそう言った。

私が口を開こうとした時、会議室の扉が開かれた。


「七倉!」


「矢城!?」


七倉先生は驚いたように椅子から立ち上がった。

入って来たのは矢城さんと、リクスお兄様だった。


「矢城、何でここに?」


「七倉、お前のしようとしていた事は、禁忌に触れないそうだ。」


「は、はあ?死者の蘇生が禁忌に触れない訳無いだろ。」


七倉先生は戸惑いつつもそう返した。

リクスお兄様は七倉先生に向かって言った。


「七倉蓮介、其方の言う通り死者の蘇生が禁忌に触れない事などそうそう無い。だが、この件に関しては例外だ。其方の家族を殺した者達が禁忌の魔法を使っているからな。」


七倉先生は顔面蒼白になって席に着いた。

そして、頭を抱えて俯いた。


「そんな……俺は、」


そして七倉先生は私に向き直って頭を下げた。


「恋咲、この度は本当に申し訳ない。」


「謝罪は既に貰いましたよ?」


「これは、恋咲を誘拐しようとした事に対しての謝罪だ。」


私は七倉先生に笑顔を向けながら言った。


「そのくらい、構いませんよ。誘拐されかける事なんて、昔は今よりもっと頻繁にありましたので私もそれなりに護身術は使えますし、それに、私には強い味方(ボディーガード)がついていますから。」


「誘拐が頻繁にあった?」


「ええ。折角覚えた護身術も、貴翠や京翠や京駕さんのお陰で使う機会は一度もありませんでしたけど。」


七倉先生はよく分からないと言うような顔でお父様や響彼くん達を見た。


「美乃梨は昔からこの容姿だったからな。何を着ても可愛く何をしても愛らしかった。その上どこからどう見ても育ちの良さが分かる程上品だった。その為、誘拐が起こっても不思議ではなかった。」


「その為、美乃梨が外へ出る時は、必ず誰かしらがついて行く事になっている。」


七倉先生は唖然とした顔をしていた。

まあ、中学生にもなって一人で外に出た事がないなんて驚くのも無理は無い。

すると、唖然とした顔をしていた七倉先生に、矢城さんは話し掛けた。


「七倉、協力の件に関してはどうするんだ?私も若奈も七倉につく事を選んだ。でもそれは、禁忌に触れる魔法だと考えていたからだ。禁忌でないと分かった今、隠れながらの行動は必要ないと私は思う。」


「矢城……そうだよな。」


七倉先生はこちらに向き直って言った。


「皆さん、厚かましいことは承知しています。協力させて頂きたいです。」


「厚かましくなんてありません。私達のお願いなんですから。」


そして今後の方針を話し合い、無事、会議は終了した。


「決行は四月二十五日だ。各自足りない物の申請は九条家と有栖川家に申請しておくように。」


会議が終わり、会議室を出ると千秋達が待っていてくれた。


「ずっとここで待っててくれたの?」


「ああ。話し合いはどうだった?」


「うん。大丈夫だったよ。これで明日のパーティーも何の気兼ねも無く楽しめるわね。」


「そうか。」



 そして迎えた翌日。三人同時という事もあり、パーティーは盛大に開かれた。


「美乃梨お姉様!お久しぶりです!」


「茉莉花ちゃん!久しぶりね。」


「私、今から煌と稔と架にプレゼントを渡しに行くのですけれど、一緒に行きませんか?」


「ええ。もちろんよ。あれ、慧星くんは?」


「お兄様は着くなり早々煌達に会いに行きました。」


茉莉花ちゃんは苦笑いをしながらそう言った。

そして、私もプレゼントを持って煌達の所に向かった。


「煌、稔、架!誕生日おめでとう!」


「茉莉花。久しぶりだな。」


「これ、煌へのプレゼント。」


茉莉花ちゃんが煌に渡したのはオーダーメイドのブックマークだそう。煌は少し頬を緩めて茉莉花ちゃんに言った。


「ありがとう。」


「どう致しまして。稔にはブレスレットよ。かっこいいでしょう?」


「茉莉ちゃん、ありがとう。大切にするよ。」


「架にはこれ。」


架は何これ、と言いながらプレゼントの箱を開けた。


「えっ!プラネタリウムだ!」


「架は星好きだったなって思ってお兄様に相談したの。」


「ありがとう!茉莉花ちゃん。」


そして私も3人にプレゼントを渡した。


「私からも、プレゼント。色違いのネックレスなんだけど、煌がブルー、稔がオレンジ、架はグリーン。実は私も色違いでパープルのネックレスを持っているの。」


「有難うございます!」


「絶対大切にします!」


「姉さん、今着けても良いですか?」


「ええ、もちろんよ。喜んで貰えたようで何よりだわ。」


そして私と茉莉花ちゃんが煌達と話しているとお母様とお父様がやって来た。


「煌、稔、架。3人とも、誕生日おめでとう。」


「美乃梨の時も感じたが、やはり時が経つのは早いな。3人とも顔付きも大人っぽくなって来て、父としては少し寂しいな。煌、お前は昔から美乃梨のように表情に出さない子だったな。それに、私は煌に甘えられた記憶が無い。少しくらい甘えて来ても良いのだぞ?」


「お気持ちだけ受け取っておきます。」


煌はクールな顔のままそう言った。


「稔、お前は逆によく表情に出す子だったな。誰にでも社交的で初めて会った者とも仲良くなれる。その点では、稔が一番私に似ているのだろうな。だが、私と違って勉強が出来る。その点は稔の努力なのだろう。これからも応援している。」


「はい!僕はお父様を超えたいですから。」


稔は笑顔でそう言った。


「架、お前は努力家の完璧主義者だな。勉強に関しても、社交に関しても優秀な姉兄と比べられる事は多かっただろう。だが、お前はそれに負けずに努力で追いついた。正直、勉強に関しての美乃梨と煌は天才だ。社交に関しての稔も秀でた才能だと言えるだろう。だが、架の才能は何事も諦めずに挑戦して努力し続ける事だと思う。架は努力の天才だ。」


「お父様、ありがとうございます。」


架は少し潤んだ瞳でそう言った。


「煌も稔も架も、いつか美乃梨と同じように相手を見つけて私の元から離れて行くのか……想像しただけで泣けて来る。私から離れて行かないでくれ。」


お父様がそんな事を言い出したのでお母様がお父様の肩をポンと叩きにっこりと笑った。


「薫、これ以上長引くようなら響彼や聡の所に行って頂戴。主役である煌と稔と架には留まらせないように。」


「そ、そうか。煌、稔、架。3人の好物も用意してあるから挨拶は程々に楽しみなさい。」


お父様はコホンと咳払いをしながらそう言った。


「「「はい!」」」


私は、何か飲み物を飲もうとドリンクが置いてあるコーナーに向かった。


「紗奈咲ちゃん、志紀都くん、久しぶりね!」


「美乃梨さん!お久しぶりです!」


「美乃梨ちゃん!私ね、お父様と薫さんに婚約者候補の事、認めてもらえたの!」


「そうなの?良かったわね!」


「それで、後は架くんに確認するだけなんだけど……今日は無理そうだよね?」


紗奈咲ちゃんはシュンとしながら俯いた。


「大丈夫よ。今は挨拶で回ってると思うけれど、休憩には来ると思うからその時に伝えたらいいと思うわ。」


私がそう言うと、紗奈咲ちゃんはパアッと笑顔になって頷いた。その時、飲み物を取りに来たらしい景くん達が来た。


「紗奈咲、志紀都、ここに居たんだね。」


「景兄さん!」

「景兄様!」


「2人のことを千秋と真央にも紹介しようと思ってたんだよ。千秋、真央、この2人は僕の従兄弟の志紀都と紗奈咲だよ。」


「初めまして、有栖川紗奈咲です。」

「紗奈咲の兄の志紀都です。」


2人の挨拶に、真央くんと千秋も挨拶を返した。


しばらくして、煌達も休憩に入ったようだ。

私は志紀都くんと紗奈咲ちゃんと一緒に食事スペースの方へ移動した。


「姉さん、このステーキ美味しいですよ。」


煌は大好物であるステーキを前に、普段のクールな様子とは違い、子供らしい顔でそう言った。


「そうなの?私も食べてみるわ。」


「志紀都と紗奈咲もどうだ?美味しいぞ?」


「美味しそう!僕も食べる。」


「私も!」


私達がステーキを食べていると、それぞれ好物を持った稔と架がやって来た。


「志紀、紗奈、このケーキはもう食べた?多めに取って来たけど少しいる?」


稔が2人に話し掛けた。


「ケーキから食べるなんて稔らしいね。」


「そんな事言いながら、志紀もケーキ好きでしょ?」


「まあね。一個ちょうだい。」


「紗奈も食べる?イチゴ?チョコ?」


「イチゴのケーキ!」


「紗奈ならそう言うと思ってたよ。はい、どうぞ。」


紗奈咲ちゃんはパクパクとケーキを食べ終えると、煌と話している架の方へ向かった。


「ねえ、志紀。紗奈がなんだかすごく意気込んでるみたいだけど何かあるの?」


「架に婚約者候補のお願いをするらしいよ。」


「そうなんだ……紗奈、頑張れ!」


稔は紗奈咲ちゃん後ろから紗奈咲ちゃんを応援している。


「あの、架くん!」


「紗奈咲ちゃん、どうしたの?」


「私、架くんの婚約者になりたいの!私を婚約者候補として認めてくれる?」


架は驚いたように目を見開いた。

紗奈咲ちゃんはそんな架をじっと見つめる。


「紗奈咲ちゃん。」


「!はい」


「本当に僕で良いの?煌や稔じゃなくて、僕で……」


架は眉をハの字にしながらそう言った。


「私は架くんが良いの!私にとっては架くんが王子様だから!」


架は紗奈咲ちゃんの頭を撫でながら言った。


「紗奈咲ちゃん、ありがとう。正式に婚約者を決定出来るのは15歳からだからあと7年後だけど、その間に他に好きな人が出来たら僕の婚約者候補を辞めても良いからね?」


「そんな事絶対に無いわ!」


晴れて架の婚約者候補となれた紗奈咲ちゃんに、私は拍手を送った。そして事情を察したお母様とお母様と話していたらしい雛菊さんも拍手を送り、紗奈咲ちゃんと架には会場中の全員が拍手を送った。


「紗奈咲が架の婚約者候補になったし、僕は跡取りを目指そうかな。」


2人が拍手に包まれている中、志紀都くんがそう呟いた。


「志紀都くんならきっと跡取りになれるよ!」


「僕もそう思うよ。志紀は昔から壱さんに憧れていたからね。」


「稔、父上には余計な事を言わないでね。」


「余計な事じゃなければ良いんだよね?」


「そういう意味じゃないよ。それに、僕が一番憧れてるのは美乃梨さんだから。だって歴代最年少の跡取りだし、凄くかっこいいから。」


志紀都くんはキラキラした瞳でそう語った。


「ありがとう、志紀都くん。」


「美乃梨さん!これから、跡取りの先輩として魔法以外にも色々教えて下さい!」


「……ええ、もちろんよ!一緒に頑張ろうね。」


「良いな、志紀。僕も姉さんに魔法とか勉強とか教わりたいよ。」


「稔も一緒の方が私も嬉しいわ。私、跡取りに決まってからは自分の事ばかりで貴方達にはあまり姉らしい事をしてあげられていなかったから。」


「そんな事ありませんよ。姉さんはいつでも僕達の姉さんですから。」


稔にそう言われて、つい泣いてしまいそうになった。


「あ、志紀。社交なら僕に頼っても良いからね?」


「確かに稔の社交術は凄いよね。コツとかあるの?」


「それ、私も知りたいわ!稔の社交術は見様見真似で覚えているけど。」


「コツって程のことはないけど、強いて言うなら相手の良い所を探すことかな。僕は出来る限り社交辞令を使わないように意識しています。」


稔の意外な言葉に私も志紀都くんも首を傾げた。


「稔、どうして社交辞令を使わないの?」


「それは、上辺だけの言葉は相手にも伝わってしまうからです。姉さん、例えば『お綺麗ですね。』と言われた時どのような返事をしますか?」


「えっと、『そんな事ありません』とか『ありがとうございます』かしら?」


「そうですよね?決まり文句を言って返ってくるのも決まり文句だけです。姉さんの場合は事実なんですけど。まあ、そんな返ってくる言葉が分かる会話ばかりをしていても親しくなるのには時間が掛かってしまいます。なので、決まり文句以外が返ってくるように言葉を選びます。その言葉を選ぶ為に、相手の良い所を探します。」


稔は笑顔でそう言った。


「別に良い所を見つけたら必ず相手に伝える必要はありません。でも、何も知らない相手より、良い所を知っている相手の方が話が弾むと思いませんか?」


「確かにそうだね。僕も今度から意識してみるよ。」


「私もこれからは少し意識してみるわ。教えてくれてありがとう、稔。」


そしてパーティーは終わりを迎えた。



 「あ、慧星くん!」


私は慧星くんを見つけて駆け寄った。


「美乃梨?どうしたんだ?」


「これ、慧星くんに預けておこうと思って。」


「何だこれ?……鍵か?どうして俺に、」


「慧星くんはいざという時意外と冷静な判断が出来るから、かな?慧星くん、頼らせて貰っても良いかな?」


「ああ。任せろ!で、これは何に使うんだ?」


「私の部屋に、鍵の掛かった箱があるの。ついて来て。」


私は慧星くんを連れて部屋へと向かった。

部屋にはシャルルが待っていてくれた。


「シャルル、準備は良い?」


「はい。」


私は少し前からシャルルと一緒にある魔法の習得を試みていた。そしてとうとうその魔法が完成した。


「慧星くん、シャルルの姿見えるかしら?」


慧星くんは呆然とした様子で頷いた。

私とシャルルが習得した魔法は使い魔の実体化だ。この魔法は大人の魔法使いは全員一度は使った事のある魔法だ。


「お前が美乃梨の使い魔か。男じゃなかったのか?」


「初めまして、慧星様。私は美乃梨様の使い魔のシャルルと申します。因みに、私達使い魔には性別がございません。姿は自由に変える事が出来ますので男性の姿になる事も可能です。」


「そうなのか。これからよろしくな、シャルル。」


「はい。こちらこそよろしくお願いします。」


2人が挨拶を交わしている間、私は鍵の掛かった箱を持って来た。


「この箱はシャルルに、箱の鍵は慧星くんに預けるわ。この箱を開けるのは何か問題が起こった時か、一ヶ月経った時だけ。シャルル、慧星くん、どうかよろしくね。」


「ああ。」

「はい。」


そして慧星くんは茉莉花ちゃんに呼ばれて帰って行った。


 私はお父様に呼ばれて会議室へ向かった。

会議室には、お父様とお母様の他に、お祖父様や伯母様や響彼くんや律ちゃん、それに、稔と煌と架と景くんが居た。

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