王子様達との初対面!
翌日の朝、私はシャルルとお父様の部屋へ向かっていた。
それは昨日解散したときお父様から
ー「明日の朝、私の部屋に来なさい。美乃梨に伝えないといけないことがある。」ー
と言われたからだ。
コンコンコンッ、
扉を叩くと準備をしていたらしいお父様の使い魔のアーチーが扉を開けてくれた。因みにアーチーはシャルルの兄である。
「おはようございます。美乃梨様、シャルル。」
「おはようございます。アーチー。」
「おはよう、お兄ちゃん。」
私とシャルルはアーチーに挨拶をしながら部屋へ入って行く。お父様に挨拶をし、椅子に座る。
「おはようございます。お父様。」
「おはよう、美乃梨。」
お父様が挨拶を返す。
「伝えないといけない事とは何ですか?」
私は昨日のことが気になって質問した。
「実は跡取りには13歳になったとき婚約者候補が選ばれる。その婚約者候補の中から将来結婚する相手を1人に絞るのだ。美乃梨、お前の婚約者候補を紹介する。こっちにきてくれ。」
お父様がそう言うと背が高く明るい茶髪の男の子が爽やかな笑顔でこちらを見ていた。
「1人目は、有栖川景くんだ。」
「初めまして。有栖川景です。よろしくお願いします。」
にっこりと爽やかな笑顔をこちらに向けてくる。整った顔立ちはまるで少女漫画の世界から出てきたようだ。
「こちらこそ、初めまして。これからよろしくお願いします。」
「2人目は、九条千秋くんだ。」
こちらもまた整った顔立ちだった。クールな表情を浮かべて私に挨拶をする。
「九条千秋です。よろしく。」
少し無愛想だけど優しそうな人だ。
「3人目は、神崎真央くんだ。」
「神崎真央です。よろしくね!」
他2人は同い年っぽいけど神崎くんだけ一つくらい上に見える。ひと通り挨拶が終わるとお父様が話し始めた。
「ちなみにこの3人は美乃梨と同じ学校に転入することになってるから。」
(えっ!いやいやいきなりすぎるわるよ。理解が追いつかない。)
「じゃあ、後は4人で仲良くお茶会でもしておいで」
と言いお父様は私たちを部屋から出した。
お父様の部屋を後にし私たち4人はお茶会室へ向かった。沈黙の続く中、口を開いたのは有栖川くんだ。
「僕、皆のことなんて呼べばいいかな?ちなみに僕は景でいいよ。」
続いて九条くんが答える。
「俺は千秋でいい」
「僕は皆よりひとつ上の14歳だけど気軽に真央って呼んで欲しい。」
私も続いて言った。
「私は美乃梨でいいよ。皆よろしくね!」
「よろしく。美乃梨ちゃん」
「あぁ、よろしく」
「よろしくね。美乃梨」
「景くん、千秋くん、真央くんこれからよろしく!」
改めて挨拶をした私たちは、お茶会室に着くとすっかり仲良くなっていた。
お茶会後解散した後シャルルが話しかけてきた。
「美乃梨様、随分と仲良くされていましたけど……」
「ええ、景くんも千秋くんも真央くんも皆優しくていい人だったもの」
するとシャルルは意外そうな顔で、
「美乃梨様なら、結婚相手は運命の人!とか言うと思っていました。いつも少女漫画の王子様みたいな人がタイプって言っていましたし。」
私が「あっ、」と声をあげると、シャルルは
「もしかしてお忘れになられていました?」
と聞いてきた。
「忘れていたというか、挨拶をすると急に緊張がとけて頭から抜けていったというか、」
と私が言うと、「忘れるってどうなんですか?」とシャルルが呆れたような声で言ってくる。
(でも、そういえば人見知りの私でもすぐに仲良くなれた。皆かっこよかったし本当に少女漫画から出てきた王子様みたい!!)
シャルルは私の心の声を見透かしたように、「じゃあ、美乃梨様の王子様は3人ですね!」とからかうような面白がるような表情で言ってくる。
そこで私は初めて気づいた。
(王子様って1人じゃないの!?私の王子様は誰!?)
頭がこんがらがってきた、あの3人と仲良くなったっていってもあの3人のうちから将来の結婚相手を選ぶって事?
シャルルに助けを求めると「いいんじゃないですか?3人共理想の王子様みたいな方たちでしたし。」と完全に面白がっている。私はもう考えを放棄して部屋に戻った。
転入初日
シャルルに叩き起こされた。
もう7:00だ、8:10には学校へいかなければならない。
普段は寝坊なんて滅多にしない。でも昨日の夜緊張しすぎて中々寝付けなかったから珍しく寝坊してしまった。急いで支度を終えて私は家を出た。
学校へ着くと先ず職員室へ向かった。
職員室には景くん、千秋くん、真央くんがそろっていた。この学校は1学年6クラスずつの中高一貫校だ。
私たちのクラスは景くんが1年2組、私と千秋くんが1年4組、真央くんは2年5組だった。
私たちは早速教室に向かった。真央くんは年上だし景くんはクラスが離れたから少し寂しいけれど知らない人ばかりじゃなくて千秋くんがいてくれて安心した。
教室にて
「今日は転校生を紹介する。2人とも入ってきなさい。」
担任の三日月渡先生が手招きする。三日月先生は20代前半の新米教師という感じの人だ。担当教科は英語でとてもフレンドリーな感じの人、というのが第一印象だった。私たちは教室に入り自己紹介をする。
「初めまして。恋咲美乃梨です。これからよろしくお願いします!」
「初めまして。九条千秋です。よろしく。」
自己紹介が終わると席についた。千秋くんの席は私の前の席だ。私は窓側の一番後ろの席についた。隣の席の子は人懐っこい笑顔を浮かべ話しかけてきた。
「初めまして、柄灯凪だよ。よろしく!凪って呼んでね!」
この子は犬系男子というのかな?話しかけやすいタイプでよかった。
「私は美乃梨でいいよ。こちらこそ、よろしくね!凪くん!」
と私は明るく返事をすると笑顔でニッコリ笑った。私に挨拶した後千秋くんとも話してる。
どうやら千秋くんとも仲良くなれそう。
(不安だらけだったけど学校生活もなんとかなりそうだな)
私は気持ちが前向きになった。
まだまだ初心者でこの小説が初投稿なので下手ですが感想ひとことでもいいのでお待ちしております。途中で出てきた紫乃凛とは美乃梨のお母さんの名前です。キャラ紹介をしようと思っているので、ぜひ見てください!
次話は凪くん目線です!やっと試練が開始されました。美乃梨たちは無事学校生活を乗り切れるのか!?