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王子様は1人じゃないっ!  作者: 華咲果恋
本編1年生
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旅行1日目の裏話集!

旅行1日目の裏話集めてみました!

―シスコンの弟達―


俺は恋咲煌。

姉さんの弟であり恋咲家当主の長男である。

今、いるのは姉さん、稔、架、姉さんの婚約者候補の3人、他に柄灯凪さん、松岡爽夜さん、坂下和真さん、姉さんの友人である鳳雅美さん、そして管理人である木野聡だ。


姉さんにこんなにも男友達がいるなんて驚いた。

そして同じ部活だという松岡爽夜さん。

姉さんが最近話題に出す人だ。

最近姉さんは松岡さんと笹木透さんという人の話ばかりしている。よく一緒に居るそうだ。

俺はどういう人かを確認するため紅葉狩りに行くまでの間に話しかけることにした。


(姉さんを傷つける奴は俺が許さない。)


「初めまして、恋咲煌です。少しお話良いですか?」


「良いよ。後、別にタメ口でも良いからな。無理にとは言わねえけど。」


「ありがとうございます。一つ質問があります。学校での姉さんはどうですか?」


「美乃梨か?そうだな。この前美乃梨の彼氏が誰だ、とかでファンクラブどうしで喧嘩になってた時頑張って止めてたな。俺からの印象は誰にでも分け隔てなく接して、運動、勉強共に出来るが、たまに抜けてる所があるお嬢様って感じだな。」


「答えて頂きありがとうございます。そうですか。姉さんは美人なのでファンクラブが出来てもおかしくはないですが……松岡さんは姉さんのファンクラブについてどう思いますか?」


「どうって言われてもな、でも応援するのは勝手だけど他人様に迷惑をかけるのは間違ってると思うな。俺はもし美乃梨達が困ってたら俺が助けるようにするから煌は安心して美乃梨の学校生活を応援してやれ。」


俺が姉さんを心配している様子を見てか、ポンポンと肩を軽く叩かれた。


「ありがとうございます。松岡さん。」


「爽夜でいいって。」


「爽夜さん、これからも姉さんをよろしくお願いします。」


俺がお辞儀をすると爽夜さんはニカッと笑って頷いてくれた。


紅葉狩りでは姉さんと念願のツーショットを撮れた。

なんと姉さんから誘ってくれた。

俺と姉さんが2人で立ってるのを見て稔達も撮りたいとねだり一緒に撮ってもらっていた。

俺は少し残念に思いながらも姉さんとのツーショットを大切にしようと心に決めた。




僕は恋咲稔。

姉さんと一音しか名前に違いがないのはお父様かお母様のおかげだろう。

僕は今恋咲家の別荘に来ている。

僕達(恋咲家)の他に姉さんの学校の友人が来ている。


荷物を部屋に持っていった後僕達は紅葉狩りに行った。初めは架と一緒に写真を撮ったり紅葉を鑑賞したりしていた。

けど煌が姉さんとツーショットを撮ってるのを見て僕は架にコソッと耳打ちした。


『架、煌が姉さんとツーショットを撮ってる。』


『煌の奴抜け駆けしてるのか?』


『僕達も行こう。』


僕と架は2人の元に走って行った。

僕達が2人でツーショットをお願いすると姉さんは笑顔で受け入れてくれた。


今まで姉さんと一緒に撮った写真は大体煌と架も写って4人のものばかりだけどツーショットを撮って貰えたのは凄く嬉しかった。

最後に皆で集合写真を撮って別荘に戻った。


お昼のピザを食べ終わり僕、煌、架はスポーツルームに向かった。しばらくすると姉さんと御友人の雅美さんがやって来た。

僕達はアーチェリーの対決をする事になった。

丁度その時、柄灯凪さんが通りかかったので相手チームである姉さん側に入った。

同じチームになった雅美さんは姉さんと仲が良いらしくこの前ショッピングモールに一緒に行ったらしい。


「雅美さん、姉さんのこと、これからもよろしくお願いします。」


「了解、稔くん。みのりんは抜けている所があるからしっかり私が見ているね。」


「ありがとうございます。」


僕との会話が終わると煌が雅美さんに


「姉さんは雅美さん達の事を大切な友人だといつも嬉しそうに話しています。」


と言った。雅美さんは嬉しそうに


「そうなんだ。教えてくれてありがとう、煌くん。」


と言った。


そしてアーチェリーの対決の結果は姉さん達のチームの勝ちだった。


対決が終わり、姉さんと雅美さんが別の所に行った後僕は柄灯さんに話しかけた。


「いきなりすみません。柄灯さんはいつ姉さんと仲良くなったんですか?」


「凪でいいよ。僕は美乃梨が転入してきた時、隣の席だったから初日に仲良くなったんだよ。」


「そうなんですか。初日で、」


「美乃梨はコミュ力高いよね!」


と凪さんは言ったので僕は否定した。


「いえ、姉さんはああ見えても人見知りで、特に年の近しい男子とは。」


「えっ!そうだったんだ。初めて会った時から気さくに話しかけてくれてたからてっきり。」


「きっと、凪さんの人柄のお陰だと思いますよ。」


心の中で

(姉さんは跡取りだし、当主の子としての教育を受けているから表情の取り繕いはできるだろうけど)と付け足した。


すると凪さんは急に


「僕は兄弟が多いんだ。」


と言った。「何故急に?」と僕が言うと凪さんは


「弟や妹達がよく家に友達を連れて来るんだ。そのお陰で僕は人見知り気味だったけどそれが無くなったんだと思う。」


と言った。


「そうだったんですか!」


「きっと美乃梨も僕や雅美達と仲良くなっていく上で人との付き合い方に慣れて行ったんじゃないかな?」


「きっとそうですね。凪さん、姉さんのことをよろしくお願いします。」


そう僕が返すと凪さんは


「美乃梨の事を心配しちゃう気持ちは分かるよ。」


と言った。僕が「どうしてですか?」と聞くと凪さんは快く答えてくれた。


「僕は、6人兄弟の長男で下に5人弟達と妹達が居るんだ。だから稔が美乃梨の事を心配する気持ちは良く分かるんだ。僕にも稔と同じ小5の妹が居てね、僕の妹は凄く天然だから家にいる間も心配になるくらいだし。」


「お話ありがとうございます。少し意外でした。凪さんは末っ子だと思っていたので。凪さん、改めて姉さんの事を支えてあげて下さい。」


凪さんはしっかり頷いて「任せて」と言ってくれた。





僕は恋咲家当主の息子で末っ子だ。

名前は恋咲架。

僕には3つ子の兄ととても綺麗で優しい自慢の姉がいる。僕達4人兄弟は全員仲良し。

でも1番好きなのはやっぱり姉さん!

しすこん?って言われても姉さんが大好き!


僕はこの旅行で姉さんに近づく悪い奴が居ないか確かめる事にする。


紅葉狩りの時煌が姉さんとツーショットを撮っていた。その事を教えてくれた稔には心から感謝をしている。


姉さんと2人で撮ったツーショット。

僕は姉さんに


「一生の宝物にします。」


と言った。すると姉さんはふふっと笑って


「これからはもっと沢山撮りましょうね。」


と言った。


そしてお昼頃。

僕は煌達とピザを作った。

ピザが焼き上がるのを待っている間僕は飲み物を取りにキッチンに向かった。

キッチンには同じく飲み物を用意していた坂下和真さんが居た。和真さんは僕に話しかけて来た。


「えーと、君は架だよな?」


「はい。そうですが?」


「3人って3つ子って言うだけあって結構そっくりだな。」


「そうですか?身内の人に間違えられた事が無いので分かりません。」


僕は似てると言われた事が余り無かったので少し驚いた。


「そうなのか?結構似てると思ったけどな。まあ、雰囲気は違うと思ったけど。」


「そう、ですよね。僕は姉さんと上の兄2人と違って劣っているんです。」


僕がそう言うと和真さんは


「俺はそんな事ないと思うけど。人それぞれだと思うしな。」


と言ってくれた。

でも僕は優秀な姉兄達に囲まれる気分は分かってもらえないと思ってつい、強く言ってしまった。


「僕には美人で優しくてなんでも出来て天使、いや、女神の様な姉さんと、凄く頭が良くてどんな時でも冷静に物事を判断できる煌と、誰とでもすぐに仲良く慣れてなんでも基本的にそつなくこなせる稔が居るから昔から良く、比べられていたんです。だから3人に劣らないように努力を積み重ねてやっと追いついた、と思ったら3人はもっと先にいるんです。和真さんには分からないと思いますけど。」


僕はいつも思っていた事をぶつけるように少し早口で言った。それでも和真さんは頷いて共感してくれた。


「架の気持ち、俺には良く分かるよ。俺さ、8歳上の兄貴が居てさ。」


―兄貴は昔からずば抜けて頭が良かったんだ。俺が4歳の頃、その頭の良さから兄貴は天才少年って言われてテレビや新聞で取り上げられた。その頃俺は当時4歳だったからなんとも思ってなかった。けど俺が成長するに連れ、親の期待が大きくなっていった。勉強しなさい、って言うようになって来て俺はそれが嫌で仕方なかった。兄貴は中学生の頃海外の学校に行った。兄貴は飛び級で大学まで行ってしまった。そこから親の期待は更に大きくなって行ったんだ。でも俺は天才なんかじゃない。兄貴のようにはなれないって、俺は兄貴とは違うって思った―


「それで一度俺は家出をしたんだ。その時父さんと母さんは俺の事を泥だらけになって探してくれて泣いて謝ってくれた。そんなに追い詰めるほどだと思ってなかった、本当にごめんなさい。ってな。だから架は凄いな。俺みたいに逃げ出さずに努力で追いつこうとして、尊敬するわ。」


和真さんは僕の頭の上に手を置いて少し荒目にガシガシと撫でた。和真さんのかけてくれた言葉と頭の上の温もりに泣きそうになったが涙を堪えて和真さんに言った。


「勝手に決めつけたりして八つ当たりしてごめんなさい。和真さん、良かったらこれからも相談に乗ってくれますか?」


「応!任せとけ!」





―お茶会後のお姉様達―



美乃梨と雅美が帰った後3人は揃って話し始めた。


「美乃梨ちゃんの話を聞いた時の衝撃、凄かったわ。まさか、あの3人がねえ?」


「分かるわ、麗華。まさかね。」


「そうよね!2人とも!」


「花央は少し落ち着きなさい。」


千夏が興奮している花央を諫める。


「分かったわ。はあ、まさか3人してこんなにも早く美乃梨さんの事を好きになってしまうなんて!」


「私、帰ったら千秋に確認して見ようかしら。自分の気持ちを自覚しているか。」


「私もそうするわ。真央に聞いて見ましょう。」


「じゃあ私は旅行中に景くんに聞いてみようかしら。」


「ふふ、面白そうね。余り表情を崩さない千秋がどんな顔をするか。」


千夏は面白そうにクスクスと笑う。


「あら、あまり笑うと話を聞けなくなってしまうわよ?」


「そんな事を言いながら花央も問い詰めそうね。私も景くんに旅行中に聞く予定だけど……少しくらいはからかってもいいわよね?」


麗華の笑みを見て絶対少しじゃないと思った花央は


「まあ、少しならね。」


と釘を刺しておく。

因みにこれは自分が答えてもらえなくならないように、の対策だ。


「それよりも……美乃梨ちゃん、絶対3人からの好意に気付いてないよね?」


麗華が千夏と花央に共感を求めて聞いた。


「そうね。友情的な意味で好かれてると思ってそうだったわ。」


「美乃梨さんって意外と鈍感なのかしら?」


「今更?お茶会の時に気付かなかったのね。まあ、花央も美乃梨ちゃん程ではないけど鈍感だからね。」


と麗華は花央に言った。


「あの3人、早々にライバルになっているけど自分の気持ちに気付いてる子いるかしら?」


「いないと思うわ。」


「私も、皆んな初恋っぽいから。」


「そうね。私はあの3人が美乃梨ちゃんを取り合っている所を見てみたいわ。」


「私も見てみたいわ。千秋は家では全然表情が動かないのに美乃梨さんの前ではコロコロ変わるの。凄く面白いわ。」


そういえば、と花央が2人に聞く。


「2人も中学生の時婚約者候補が3人いたわよね?どうやって決まったの?」


「私の時は、碧依が告白してくれたからよ。私も碧依に惹かれていたし、ね。」


「私は冬真とは再従兄弟だったから前から知り合いだったし1番仲が良かったからかな。花央は?」


「先月お父様に急に呼ばれて、この人がお前の婚約者だよ。って言われたわ。」


「随分軽いわね。」


「まあ、聡さんいい人そうだったし。まあ、いいかなって思ってね。」


「本当にあっさりね。」


そしてそろそろ片付けないとね、と言い3人は使い魔と一緒に片付け始めた。



―おまけ―


美乃梨と雅美はお風呂を終えて女子風呂から出て来た。


千秋、凪、景、真央は固まる。


「どうしたの?3人とも。お風呂でのぼせた?」


4人の顔は紅くなっている。美乃梨が心配そうに覗き込むと更に真っ赤に。


「あれ、和真くんは?」


1番最初に復活した千秋が答えた。


「あ、和真はもう部屋に行って寝てると思う。」


「そうなんだ。私も明日の朝早いしもう寝ようかしら。」


「おやすみなさい。皆さん。雅美ちゃん、先に部屋に戻るね。」


美乃梨が部屋に帰ると弟達が4人の所に集まって来た。


「姉さんが美人なのは当然ですが姉さんのお風呂上がりの姿を見て赤面するなんて……」


煌は怒りを隠さず4人の事を睨む。


「姉さんに手出したら許しませんよ。」


稔は笑顔で拳を鳴らす。


「女神な姉さんを傷つける奴は一生許しません。」


架は真顔で忠告した。


この3人の怒りを見た者達は翌日美乃梨に


「弟達に凄く愛されてるな(ね)」


と告げた。

当の美乃梨は私も弟達が大好きと答えたそうだ。



一方その頃反対側では……


「お風呂気持ち良かったよ。爽夜は?」


「あ、ああ。露天風呂の景色綺麗だった。」


(雅美ってこんなに大人っぽかったっけ?)


爽夜はお風呂上がりの雅美を見て戸惑う。


「どうしたの?爽夜ものぼせた?」


「ああ、そうかもな。もう部屋に戻って休むわ。」


「おやすみー。」


「おやすみ。」



この2人のやり取りはお姉さん方3人組がしっかり見ていました。

爽夜は雅美を意識し始めた?

弟達の中で1番怖いのは稔くんです。

美乃梨から見たらおっとりした感じですがシスコン発動中の時は腹黒くんですね。

美乃梨はブラコンというよりは弟思いって感じです。

3人とも美乃梨にはシスコンだという事を隠しているので隠れシスコンです。

(美乃梨の事をナンパした人とか出て来たらどうなるのでしょう?)

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