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王子様は1人じゃないっ!  作者: 華咲果恋
本編1年生
20/123

旅行〜1日目〜

なんと旅行です!

軽井沢です!

花央さんは初登場かな!?


私は今軽井沢にある別荘に来ている。


今はシルバーウィークで土、日、月が休みに2泊3日の旅行に来ている。

メンバーは私、景くん、真央くん、千秋くん、爽夜くん、和真くん、雅美ちゃん、凪くん、そして私の弟達が来ている。レイラちゃんとユーリちゃんと透くんは用事があって来れなかった。


お父様とお母様は多忙な為明日から来てくださる。

何と午後からは麗華さん、花央さん、千夏さんまで来てくださるそうだ。


まずは部屋に案内した。

1人1部屋ずつあるけど今回は2人ずつの2人部屋に分ける。

まず私と雅美ちゃん。千秋くんと真央くん。爽夜くんと凪くん。景くんと和真くん。

煌、稔、架に関しては恋咲家の別荘なので自分の部屋がある為自分の部屋に決まった。

(もちろん私の部屋もあるが雅美ちゃんと泊まるので客間を使う。)


皆部屋に荷物を置きに行った。

私も雅美ちゃんと一緒に荷物を置きに行った。


「やっぱ、みのりん家は凄いね。こんなに立派な別荘を持ってるなんてね。」


「お父様が旅行好きだから国内には5つあった気がする。海外には8つだったかな?」


「……うん。スケールが違うことは分かったよ。」


そういえば、と雅美ちゃんが話し始めた。


「みのりんの三つ子の弟くん達凄い可愛いね。」


「うん。自慢の弟達だよ。」



荷物を置き、部屋を後にする。

リビングに行くと皆揃っていた。

今日の予定は紅葉狩りだ。皆で紅葉の綺麗な所をお散歩する。

その前に弟達が挨拶をする。


「景さん達以外は初めまして。恋咲煌です。」

「恋咲稔です。よろしくお願いします。」

「恋咲架です。姉さんがお世話になってます。」


「僕達のことはややこしくなると思うので下の名前で呼んで下さい。」


煌達が挨拶を終えそれぞれ名前を言っていく。

そして私たちは小さめのバッグを持って紅葉狩りに行く。


紅葉スポットまでのんびりと歩いていく。

少し肌寒い風が頬を掠める。


「わあ!凄い綺麗。」


紅葉スポットに着いた。

皆それぞれ持ってきたカメラやスマートフォンで写真を撮っている。


「みのりん、この紅葉を背景に写真撮ろうよ!」


「いいよ。じゃあ撮って貰おうよ。煌、お願いできる?」


「はい、姉さん。行きますよ。3.2.1」


カシャッというシャッター音が聞こえて煌が


「いい感じに撮れました。」


と言って撮った写真を見せてくれた。


「上手く撮れてるわ。流石は煌ね。ねえ、今度は煌も一緒に写らない?」


と私が言うと煌は


「嬉しいです。姉さんと2人で写ってる写真はあまりないですから。」


と言った。すると雅美ちゃんが


「じゃあ次は私がカメラマンになるね。

行くよ。3、2、1」


カシャッ。


「もう1枚撮るね。」


カシャッ。


「おお、凄くいい感じだよ。煌くんも凄く自然な笑顔だったよ。」


「ありがとうございます。雅美さん。」


すると稔と架がやって来て


「「煌ばかりずるい。」」


と言ったのでそれぞれ1枚ずつ撮ることになった。

(可愛い弟達の頼みだから大歓迎だけれど。)

そして折角なので皆で集合写真を撮ることにした。


本堂さんがお父様から預かった一眼レフで撮ってくれる。


「では皆様、準備はよろしいですか。3.2.1」


カシャッ。


集合写真を撮り終えて私たちは別荘に戻った。



私たちが人生ゲームをして遊んでいるとインターホンがなった。

千秋くんと真央くんが出迎えた。

そう、麗華さん、花央さん、千夏さんだった。


3人はリビングまで来て挨拶をする。

挨拶の順は当主からだ。


「ご無沙汰しております。神崎家当主、神崎麗華さん。」


「久しぶり、美乃梨ちゃん。私の認証式以来かな?」


「ええ。」


「では紹介するわね。こちらは、真央の姉よ。」


「初めまして。恋咲家跡取り、恋咲美乃梨さん。私は神崎花央と申します。以後お見知り置きを。」


「ええ。よろしくお願いします。」


麗華さんと花央さんとの挨拶を終えると千秋くんが紹介を始めた。


「美乃梨、こちらは俺の姉です。」


「初めまして。恋咲家跡取り、恋咲美乃梨さん。私は九条家跡取り、九条千夏と申します。これからお会いする事も多くなると思いますのでよろしくお願いしますね。」


「こちらこそ。よろしくお願いします。私は御三方に会えることを楽しみにしておりました。」


私たちの挨拶を見ていた雅美ちゃん達はポカンとしている。3人には雅美ちゃん達の事は事前に伝えておいてある。


私の挨拶に続き煌達も景くん、千秋くん、真央くんも初対面の相手には挨拶をする。


雅美ちゃん達も自己紹介をした。

お昼ご飯は皆でピザを焼いて食べる事になった。


食材はあらかじめ用意していたけど麗華さん達がお肉やキノコを持って来てくれていた。


皆それぞれ好きに具材を乗せていく。


「ちょっと、爽夜くん。チーズ乗せ過ぎて落ちちゃってるよ。」


「そう言う美乃梨だってトマト多すぎだろ。」


「それは仕方ないでしょう。トマトはピザには欠かせないし。」


「だからってトマト多すぎだ。」


そんなことを言い合ってる私たち以外にも個性的なピザが沢山出来た。

凪くんと雅美ちゃんはやっぱりトマトは一つも入っていない。

千秋くんはお肉が多めでパプリカが入っていた。

景くんと和真くんは一緒に作っている。

真央くんはサラミを入れている。

煌達も麗華さん達も楽しそうに作っている。


そうしてそれぞれ好きな物をトッピングし終わった人から庭に準備されているピザ釜に入れて焼いていく。

ピザ釜は管理人さんが準備して下さったそうだ。


1番初めに終わった爽夜くんは嬉々として庭に出た。

私も爽夜くんとほぼ同時に終わりピザを持って行き、焼いてもらう。


「ありがとう。聡くん。」


管理人である木野聡は私たち恋咲家の分家であり、昔から交流があった。いわゆる幼馴染だ。


「いえ、美乃梨様。お仕事ですので。」


「普段の口調でいいわよ。」


「分かったよ。美乃梨。」


「聡くん、こちらはクラスも部活も同じ松岡爽夜くんだよ。」


私が爽夜くんを紹介すると聡くんは驚いた顔で


「美乃梨に男友達ができたんだな……」


と言った。


「失礼ね。私だって男友達くらい前からいたよ。」


「じゃあ誰がいた?」


「えっと、それは……」


「ほら、居ないんだろ?」


私たちがそんなことを話していると爽夜くんがどのタイミングで入っていいかわからないとと言う顔でこっちを見ていたので私は軽く頷いた。


「初めまして。松岡爽夜です。美乃梨とは部活でもクラスでも仲良くさせていただいてます。」


「こちらこそ初めまして。木野聡です。美乃梨の幼馴染で兄のような存在だと思って下さい。」


と軽く自己紹介を終えると聡くんは爽夜くんの耳元で何かを囁いていた。


『爽夜くんは美乃梨のことが好きなのか?』


『いえ、嫌いではないですけど恋愛的に好きなわけではないです。』


『なんだ、そっか。』


『あ、でも美乃梨は転校初日にファンクラブができていたし、何回かファンに絡まれていたらしいです。』


『美乃梨の嫌がるようなことは無かったんだよな?』


『はい、多分。騒ぎ自体は大きかったですけど内容が美乃梨の彼氏の噂だったんで。』


『美乃梨、彼氏が出来たの!』


『いえ、噂であって本人は否定していました。』



さっきから2人でずっと話し込んでる。

こういう時シャルルみたいに読唇術があったらな〜!


「2人とも、コソコソ話しは終わり!何を話していたの?」


「美乃梨、付き合ってる人とか居ない?」


「え、居ないよ。なんでそんな話になってるの?」


「なんでもないよ。」


「聡くんこそ付き合ってる人とか居ないの?」


「僕は婚約者なら先月決まったよ。」


「えっ、そうなんだ……もし、その人と結婚しても勉強教えてくれたり、遊んでくれたりしてくれる?」


と私が聡くんに聞くと聡くんは私の頭に手を置いてポンポンと撫でる。


「そんな心配そうな顔をしなくて良いよ。僕の婚約者は美乃梨の知り合いだしね。じゃあ紹介するね。」


聡くんはリビングに入り「ちょっと来て〜」と誰かを呼んでくる。まさか今日来るメンバー!?


「紹介するね。僕の婚約者の花央だよ。」


「えっ!花央さんだったんですか!?」


「はい。私は先月聡さんと婚約致しました。」


「そうだったんですか。2人ともおめでとうございます。心からの祝福をお送り致します。」


「「ありがとうございます。」」


私は花央さんに


「聡くんは私からとっては兄のような存在なんです。その婚約者である花央さんも姉のように思います。なのでこれからも仲良くして頂けませんか?」


と言った。すると花央さんは笑顔で


「喜んで。(わたくし)も美乃梨さんと仲良くしたいと思っていました。麗華が美乃梨さんと話した事を自慢してくるので私も自慢仕返しますわ。」


と言ってくれた。

爽夜くんに向かっては


「爽夜くんよね?いつも真央がお世話になってるわ。あの子抜けてる所があるけど仲良くしてあげてね。」


と言った。

爽夜くんは元気の良い声ではい!と返事をした。


私たちのピザは少し前に焼けていて聡くんは丁度いいタイミングで出していてくれた。

今は千秋くんと凪くんのを焼いているらしい。


焼けたピザを8等分にピザカッターで切る。

皆で食べ合いっこだ。


「美乃梨のピザ、結構美味いな。」


「爽夜くんのもチーズ多すぎって思ってたけど凄く美味しいよ。」


「美乃梨も爽夜も両方ピザ作りの才能あるな。」


と千秋くんが真顔で言ったので皆、笑ってしまう。


「ありがとな、千秋。でも具材を乗せただけだ。」


と爽夜くんがお礼を言った。


「美乃梨、なんでトマトこんなに多いんだよ。僕美乃梨のピザ食べたかったのに。」


「じゃあ一口だけ食べてみてよ。生よりも甘くて柔らかくて美味しいよ?」


「分かった。……えっ!美味しい。これ、本当にトマト?」


驚きすぎてトマトかどうかを疑い出す凪くん。


「ちゃんとトマトだよ。雅美ちゃんにも食べさせてあげたいな。」


「じゃあ僕が半分雅美に分けるよ。」


と言い雅美ちゃんのいるリビングに行った。



皆それぞれピザを焼き終わり食べ合いっこも終わった頃にはもう2時だった。


夜はバーベキューをするのでそれまでは自由時間だ。

私は少し別荘の近くの湖の周りを散歩した後屋上に行った。



屋上にはハンモックが4つ並んでいてそこに寝ながら本を呼んでいる千秋くんとハンモックで寝ている凪くんが居た。


2人とも私が来たことには気づいていないみたいなので少し風に当たってからリビングに戻った。リビングでは雅美ちゃん、爽夜くん、麗華さん、聡くんも混ざってビデオゲームをしていた。


聡くんが私に向かって


「美乃梨も混ざらない?」


と言った。


「私ゲームあまりしたことないから分からない。」


と私が言うと聡くんは


「じゃあ僕と一緒にペアを組んでやろうよ。」


と言ってくれた。


「うん!ありがとう。聡くん。」


そこから1時間ほどゲームをした。そろそろゲームを終わろうということで私は雅美ちゃんと一緒に別の場所に向かった。


ボルダリングウォールのあるスポーツルームに向かった。スポーツルームには映像と混合してできるゴルフやサッカー。アーチェリー、ダーツ、ビリヤードなどがある。


煌と稔と架はボルダリングをしていた。

3人ともすごく難しいコースをしているので大丈夫かなと心配になりながら応援する。


私と雅美ちゃんはアーチェリーとゴルフをする。

先にゴルフの方を説明した。


「雅美ちゃん、これはゴルフのショットの体験ができるんだ。前にあるシートに向かってショットを打つと飛んだ距離が画面に出てくるよ。」


「そうなんだ。みのりん、お見本見せて。」


「うん。分かった。こうやって持って……」


私が説明しながら見本を見せると雅美ちゃんは


「みのりん、まさかゴルフも経験済み!?」


と言ってきた。


「ええ、まあ毎年夏休みの恒例行事として家族全員でするわね。」


「凄いね。」


雅美ちゃんの結果は残念だったみたいだけど切り替えて次はアーチェリーをすることにした。


「アーチェリーはした事あるよ。」


「そうなんだ。じゃあ煌達も呼んでスコア対決してみない?」


「いいね!」


私は煌達を呼びに行った。

3人とも一緒にしてくれるそうだ。

チームはくじ引きで決めた。私は架と同じチームで、雅美ちゃんと稔と煌は相手チームだ。


「じゃあ始めるね。合計点数の高いチームの勝ちだからね。」


私と架チームは1人不足しているのでちょうど通りかかった凪くんも誘った。


五分五分の良い勝負だったけど結果は私たちの勝ちだ。なんといっても努力家な架は嗜みを身につけた後も弓道場に向かわない日はないからだ。

私も煌も稔もたまには行くけど架ほど毎日行く事は無い。



景くんと和真くんと真央くんは3人で近くにある湖へサイクリング行ったそうだ。



花央さんに誘われたので私と雅美ちゃんは一緒にアフタヌーンティーをすることにした。使い魔達が準備をしてくれているテラスへと向かった。

テラスには誘って下さった花央さんに千夏さんと麗華さんもいた。

雅美ちゃんは初のアフタヌーンティーらしく少し緊張気味だ。


「お誘いいただきありがとうございます。お菓子も凄く美味しそうですね。」


「ありがとうございます。こちらのお菓子は私の行きつけのパティスリーからお取り寄せをしたの。」


「そうなのですか。わざわざありがとうございます。」


「ねえ、2人とも挨拶は程々にね。雅美さんが固まってしまっているわ。それより今日招待したのは2人の話を聞きたかったからよ。」


「話って何の事ですか?」


雅美ちゃんが尋ねると麗華さんはにっこり笑って


「恋バナ、よ?」


と言った。


「こ、恋バナなんて私、何もないですわよ。」


「じゃあ雅美さんはどう?」


「す、好きな人はいます。でも女子として見られてない気がするんです。」


「まあ、まあ、まあ〜!可愛いですね。雅美さん。」


「花央さん、少し落ち着いて下さい。」


と私が諌めると花央さんはごめんなさいね、と言ってお茶を飲んだ。

麗華さんのオススメの一口モンブランを頬張ると栗の香りが口いっぱいに広がった。


「……で、どうして女子として見られていないと思っているの?」


「私の好きな人は実は爽夜で、0歳の時からの幼馴染なんです。なので女子というより妹として見られている気がして……」


「えっ!爽夜くんの事好きだったの!?全然気付かなかったわ。」


「私は最初見た時に気付いたわ。」


と千夏さんは言った。

雅美ちゃんは少し恥ずかしそうに


「そんなに分かりやすかったですか?」


と言った。私は全然気付かなかったし分かりやすいことはないと思ったけど。


「ええ、一目で分かったわ。」


「千夏も麗華も何で分かったの?私は今雅美さんから聞くまで気付かなかったのに。」


「私もです。普通は気付きませんよね、花央さん?」


「ええ、そうよね。雅美さんが分かりやすいのではなく2人が分かりすぎなだけね。」


私たちが共感しあっていると麗華さんが


「2人とも、そんな鈍感な所で共感し合わない!」


と言った。


「雅美さんはいつから爽夜くんのことが好きなの?」


麗華さんは興味津々の目で雅美ちゃんを見つめる。


「実は私、昔男の子によくからかわれていたんです。理由は良く分からなかったんですけど。でもそれを爽夜はいつも守ってくれたんです。爽夜だけじゃなくて凪も守ってくれていたけど凪の場合は従兄弟なので好きになったりはしませんでしたけど更に仲良くなりました。その時は爽夜は優しいな、くらいにしか思っていませんでした。」


「それで?」


「その後小学校高学年くらいから爽夜は身長が伸びて女子に好かれ始めたんです。その時幼馴染でありよく一緒に居た私は嫉妬で軽い嫌がらせを受けていました。ある日、友達に嫌がらせの事を聞いた爽夜が家まで来て私に嫌がらせをしていた子達に"次、こいつに嫌がらせしたら許さないからな"って言ってくれたんです。それから爽夜のことが気になり始めて好きになったんです。」

「まあ、嫌がらせをしていたのは一部の女子だけで友達は先生に言おうとしてくれましたが私が断ってたんですけどね。」


「かっこいいわね。爽夜くん。」


「ヒーローね。」


「本当に、爽夜くん少女漫画のヒーローみたい。」


「もしかして、美乃梨さんはそういうのに憧れがあるの?」


「は、はい。実は少女漫画みたいな恋に憧れていたんです。」


雅美ちゃんの恋バナが終わり私の恋バナに移った。

私はサンドウィッチを食べてお茶を飲んだ。


「少女漫画に憧れているなら千秋達はお邪魔ね。ごめんなさい。」


と千夏さんは申し訳なさそうに言った。


「千夏さんのせいじゃありませんよ。それに千秋くんとは同じクラスで凄く良くしてもらっていますし。」


「ねえ、美乃梨ちゃんは3人の中なら誰が良いの?」


麗華さんがニッコニコな笑顔で聞いてくる。


「誰が良いというか、3人共と仲良くさせて貰ってます。」


「うん、じゃあ美乃梨ちゃんのタイプは?」


「優しくてかっこいい人です。後さりげなく車道側を歩いてくれる人。それに落ち込んでいる時にさりげなく励ましてくれるような人がタイプです。」


「少女漫画のヒーローだね。でもあの3人の場合全員が当てはまるわよ?」


麗華さんはどういう事?と言う目で見てくる。


「実は初め会った時私もそう思いました。」


「そういえば美乃梨さん、皆でデートに行ったそうですね。真央から聴きました。どうでしたか?」


私はデートの事を思い出して黙り込んでしまった。


「あら、その反応は何かあったようですね。」


と千夏さんが言った。


「何があったの?詳しく!」


と雅美ちゃんも言ってくる。


「えっと、そのデートの時初めて手を繋いだり、いつもよりスキンシップが多かっただけだよ。」


「へえー、ふーん、へえー?」


雅美ちゃんが少しからかうような笑みを向けてくる。


「な、何、雅美ちゃん?」


「いや〜、他にも絶対あったでしょ?」


「私にも聞かせて下さいな。」


と千夏さんも乗ってくる。


「分かりました。あの日は前日にお父様に呼ばれて遊園地のチケットを頂いたので皆で出かけることにしました。初めは皆で一緒に回っていたんです。そして那央さんの出ていたショーを見に行きました。その後、真央くんがせっかくデートだから、と私と2人きりて回る事を提案しました。なので私は3人と順番に2人きりで回ってきました。」


ハイ、質問!、と雅美ちゃんが手を挙げた。


「那央さんって誰?」


「那央さんは真央くんのお兄さんで花央さんの弟、ですよね、花央さん?」


「はい。私の2つ下です。」


話を続けます、と言い私は続きを話した。


「初めは景くんと回りました。景くんと入ったミラーハウスは暗かったので景くんは危ないから、と手を繋いでくれたんです。が、デートだからとこ、恋人繋ぎという繋ぎ方だったんです。そして景くんの顔が赤いことに気がついて指摘すると私が、か、可愛すぎるからと言ってきたんです。でも私からすると景くんの方が数百倍もかっこいいと思ったんですけどね。」


すると麗華さんが


「景くんやるね〜!」


と言った。雅美ちゃんは


「みのりん、確かに有栖川くんはかっこいいけどね、みのりんは自分が可愛い事を自覚しなさすぎだよ。」


と言った。私は少し首を傾げながらそうかしら?と言い話を続けることにした。


「次は千秋くんとスワンボートに乗ったんです。その、スワンボートに乗ったことが無く私が体勢を崩してしまった時、千秋くんが助けてくれたんですけど、何故かその後千秋くんの腕に力が入って、だ、抱きしめられた、ような気がしたんです。まあ、すぐにいつもの千秋くんに戻ったので私の勘違いかもしれないですけれど。」


すると千夏さんが


「まあ、千秋がそんな事を?」


と少し驚いたようなからかうような顔で聞いてきた。

花央さんは


「それは凄い展開ですね。」


と言った。


休憩として一度お茶を入れ替えてスコーンに好きなジャムを塗って食べた。


そしてまた続きを話した。


「3回目は真央くんとミステリーハウスというものを回りました。真央くんは手を繋ごうって言ってくれたんですけど余りにも暗すぎたので断って真央くんの袖を掴んでいました。でも景くんの事を話題に出していたら突然真央くんが今はデート中だから他の男子の話題はダメだって言って景くんと同じように恋人繋ぎをしてきたんです。」


そして話終わると


「真央は独占欲が強いものね。きっと美乃梨さんの事をす、」

「ストップよ花央。それは真央本人に言わせないと。」

「確かにそうね。」


と花央さんと麗華さんが言い合った。


「どうしたのですか?」


私が聞くと2人は


「雅美さんと美乃梨ちゃんの恋バナが聞けて凄く楽しかったわ。」


「2人の恋バナまた、聞かせて下さいな。」


と言った。

千夏さんは今日はありがとうございました。と言い私たちは先にリビングへ戻らせて貰った。


「みのりんは恋バナもレベル高いね。」


「恋バナってレベルがあるんだ。……それよりも雅美ちゃんが爽夜くんを好きだったことの方が驚いた。」


「凪は気づいてると思うよ。」


「そ、そうなんだ。2人でもするの、恋バナ?」


「たまには、ね。みのりんはモテモテだよね。」


「急にどうしたの!?」


雅美ちゃんは何でもないよ、と言いリビングに向かった。リビングには麗華さん達以外は全員揃っていた。

サイクリングをしていた景くん達はシャワーを浴びた後だったようで少し髪の毛が湿っている。


もう5時なのでバーベキューの準備を始める。

火起こしは慣れているらしい爽夜くんと凪くん、聡くんにお任せして私たちは食材を切って串に刺して下準備をする。


「何これ!丸ごとじゃんか、誰?」


雅美ちゃんが声を上げた。


「あー、それ俺だ。ガッツリだろ?」


「和真くん。お肉は一口サイズに切ってから刺さないと食べづらいよ?」


「そうか?ガッツリの方が美味いぞ。」


「和真くんが良いなら良いけど。」


「坂下くん、せめて玉ねぎは切ってね。」


雅美ちゃんが私は丸ごとのは食べないからね、と言いながら言った。


「ん?ああ、分かった。それより鳳、呼び捨てでいいぞ。」


「分かった。」


すると横から景くんがきて


「うわ!和真の肉大き過ぎない!?」


と言った。私と雅美ちゃんと和真くんは顔を合わせて笑ってしまった。


「ふっ、ははっ、さ、さすが景。」


和真くんは笑いながら説明する。


「さっき同じ流れになってたんだよ。」


「そうなんだ。だとしてもそんなに笑わないでよ。」


すると話を聞いていた真央くんがやって来て


「和真って実はつぼ浅いよね。」


と言った。


「そうなんだ。確かに良く笑ってるイメージがあるかも。」


「確かに」


と雅美ちゃんも言った。


「そういえば3人とも、サイクリングはどうだった?やっぱり紅葉に囲まれながら湖の周りを回るなんて楽しそうだよね。」


私はサイクリングの事を聞くと3人はそれぞれ感想を教えてくれた。


「凄え楽しかった。風も気持ちよかったぜ。」


「うん。和真の言う通りだよ。紅葉も凄く綺麗だったよ。」


「本当に幻想的だったよ。明日、美乃梨も一緒に行ってみない?」


3人の反応を見るだけで楽しんできたのは凄く分かったので私も行ってみたいと思った。


「私も行ってみたい!けれどいいの?」


「俺は全然いいぞ。」


「僕も。美乃梨ちゃんにも見て欲しいと思ったんだよね。」


「じゃあ全員予定のない明日の朝がいいかな?」


「ああ。早めがいいよな。」


「じゃあ6時に駐輪場前だよ。美乃梨、動きやすい服装で来てね。」


「うん。分かった。」


ひと通り準備が終わると火起こしは完了したみたいなので網の上に並べていく。

焼きそばは千秋くんが作ってくれるらしい。




皆で焼いた串のお肉や野菜も千秋くんが焼いてくれた焼きそばも凄く美味しかったし、花央さんの用意してくれたスモアも凄く美味しかった。


お風呂は男女別の大浴場がありそれぞれ小さめだが露天風呂もある。私と雅美ちゃんは露天風呂に入った。

秋の満天の星空が凄く綺麗だった。


「レイラ達も来れたら良かったのにね。」


「そうだね。また、冬休みに誘ってみるね。」


「はあー、露天風呂まであるなんて最高だね。」


お風呂を上がり私、景くん、真央くんは明日の朝が早いのでもう寝ることにした。

和真くんはもう部屋で寝ているそうだ。


「お休みなさい。皆さん。」


私は皆に挨拶をしてから部屋に戻った。

どうでしたか!?

雅美ちゃんの好きな子が爽夜くんです。

この旅行中に少しは進展すると良いですね!

皆さんは初恋のヒーローorヒロインはいますか?

是非コメントで教えてくれると幸いです。

〔裏話〕

美乃梨ちゃん、今は聡くん呼びですが昔は

「聡兄様」とか「聡お兄様」でした。

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