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王子様は1人じゃないっ!  作者: 華咲果恋
本編1年生
18/123

初めての寄り道

「いいぞ。今日は何も予定がないしな。」


和真くんがそう言った事で景くんは寄り道する事に決めたらしい。


「千秋くんと真央くんはどうする?」


私がそう聞くと和真くんが


「千秋も真央先輩も一緒に行こうぜ。多人数の方が楽しいしな。」


と言った。


「ありがとう。楽しみにしてるよ。」


「俺も、楽しみだ。」


「あ、千秋。爽夜達にも声掛けてくれないか?」


「ああ、分かった。」


そしてサッカー部の人達が集まって来て和真くんと景くんは着替えてから練習を始めた。



そしていよいよ5時限目も終わり放課後だ。

今日は5時限だったので3時下校だ。

本堂さんには迎えの時間は1時間前に連絡する事になった。


私、レイラちゃん、ユーリちゃん、雅美ちゃんは駅前のショッピングモールに行くことにした。

和真くん達も同じショッピングモールに行くそうなので途中まで一緒に向かう事にした。

爽夜くん、透くん、凪くんも来ていた。


何と11人も揃ってしまった。

するとレイラちゃんが、


「こんなに多人数だと部団下校を思い出すね。」


と言い出した。


「ねえ、レイラちゃん。部団下校って何?」


と私が聞くと


「私はもう驚かないよ……えっと、部団下校っていうのは同じ方向の人が学年関係なく集まって一緒に帰る事だよ。」


と教えてくれた。


「皆で一緒に帰るって凄く楽しそうだね。そういえば皆自己紹介なしだったけど知り合いだったんだね。」


と私が言うと凪くんが


「僕たち皆同じ小学校出身なんだよ。姫野は小6の時に転校して来て雅美と仲良くなったからよく家にも遊びに来ていたんだ。」


と教えてくれた。


「そうなんだ。この学校は凪くん達と同じ小学校出身の人が多いの?」


「そうだね。結構居ると思うよ。」


「美乃梨達の前居た学校はどうだったんだ?」


と聞かれたので私は答えた。


「私と千秋くん、景くん、真央くんは全員別の学校出身だよ。」


私がそう言った瞬間千秋くん達は固まってしまった。私は言い終わってから気づいた。


「でも3人って幼馴染なんだよね?通っていた学校は別だったの?」


「そ、そうなんだ。ね、皆?」


私はごめん合わせて、と言う目線でウインクする。


「そうだ。父のパーティーなどで会っていた。」


「うん。後お茶会とかもね。」


「親同士の仲が良かったしね。」


「そうなんだ。いいな、幼馴染」


私たちの話を聞いてレイラちゃんが呟いた。

すると雅美ちゃんが


「何言ってるの!レイラは転校前の学校に幼馴染が居たのよね。しかも付き合ってるとか。」


と声を荒げて言った。私だけでなく他の皆も驚いていた。私は驚いて聞き返した。


「レイラちゃん、彼氏いるの!?」


「うん、そうだよ。実は私の転校前の学校アメリカなんだよね。だから遠距離なの。」


「アメリカ!?レイラちゃんアメリカの学校に居たんだ。」


「うん。私お母さんがアメリカの人だから。週に1度ビデオ通話するし年に3回くらいは会ってるけど。」


「そうなんだ。ちなみにお名前は?」


「ウィリアム・芽依人(めいと)・リーだよ。私はビリーか芽依って呼んでるけど、ビリーも日本とアメリカのハーフだよ。」


と説明してくれた。


「ごめんね、いっぱい質問しちゃって。今まで身近に彼氏がいる人って居なかったから……彼氏じゃなくて婚約者が居る人なら沢山居たんだけど。」


と私が言うと、レイラちゃんは


「みのりん達も居るの?婚約者。」


と聞いて来た。


「居る、のかな?」


と私が言うとレイラちゃんは


「なんで疑問系なの。」


と言って来た。


「九条達は?」


と聞かれた3人は


「俺は居る、って言っていいのか分からない。」


「僕も。なんて言ったら正解なんだろうね?」


「婚約者、では無いよね?」


と言った。レイラちゃんは納得したように


「成程、婚約者にはなっていないけど候補が居るって事か。」


と言った。どれだけ鋭いのだろう。


「まあ、婚約者候補は皆いるな。」


と千秋くんは絞り出すように言った。


「まあ、そうだね。」


「全員居るね。」


と真央くんと景くんが付け足した。

その様子を見ていた雅美ちゃんは


「まさか3人がみのりんの婚約者候補?」


「そんな訳ないよ」


と凪くんは言ったけれど、私は指摘されたことに驚き黙ってしまった。

その反応を見てユーリちゃんにもレイラちゃんにもバレてしまった。


「ああ、そうだ。俺たち3人は美乃梨の婚約者候補。だが親が勝手に決めたものだけどな。」


千秋くんは観念したように言った。


「どうして分かったの?」


私は雅美ちゃんに向かってそう聞いた。

すると雅美ちゃんはニコッと笑って


「女の勘?」


と言った。凪くんは雅美ちゃんの隣で「女の勘って怖いな〜」と言っている。




そして目的地であるショッピングモールに着いたのでお目当てのプリクラのあるゲームセンター?に行く。


「ねえ、ゲームセンターって何?」


と私が聞くと爽夜くんが


「ゲーセン知らねえの!?めちゃくちゃ楽しいから安心して姫野達に着いて行くといい。」


と言った。



ゲームセンターに着くと大きな台が沢山あって人が沢山いた。私、景くん、千秋くん、真央くんは全員初めてだった。


「凄い!四角い台が沢山あるね。」


と景くんが言うと和真くんはお腹を抱えて笑った。


「……ハハッ、クレーンゲームな。四角い台って、プ、ハハッ」


「そんなに笑わないでよ。僕初めて来たんだから。」


と景くんが言った。

私はレイラちゃん達とプリクラを撮りに行く。


「みのりん、これがプリ機だよ。」


「ぷりき?」


「プリクラを撮る機械だよ。」


「えっ!これが!?プリクラってカメラじゃないの!?これどこからどう見てもカメラに見えないんだけど……」


「この中にカメラがあるの。さあ、入って入って。」


中にはグリーンのカーテンとカメラの付いた機械があった。写真を撮る時機械が喋り出したので私はびっくりしたけど他の3人は平然としていた。


撮った写真は加工されているらしい。

落書き?とかデコ?とかは分からないので3人にお任せした。プリントされた写真を見て驚いた。


「何!これ!私宇宙人みたいになってる。」


と私が言うとレイラちゃんは


「やっぱりね。みのりんは元々顔が小さくて目が大きいから加工しちゃうとやばくなりそうだなって。」


と言った。ユーリちゃんは


「加工しなくてその可愛さだから仕方ないよね。」


と言った。雅美ちゃんは


「それは思い出って事でいいんじゃない?」


と言ってくれた。確かに「初!寄り道!」という文字が書いているので思い出に残ると思って大切にしようと思った。



外に出ると景くんと和真くんがクレーンゲーム?で遊んでいるのが見えた。


「どんなゲーム?」


と私が声を掛けると和真くんが答えてくれた。


「クレーンで中の景品を取るんだ。景が初挑戦してる。あ、もうちょい右。」


景くんが狙っているのは可愛い猫のマスコットだった。景くんは見事景品を撮った。しかも2つも。

水色と群青色だった。


「凄い!初めてなのに2つも取っちゃうなんて。」


「はい、これ美乃梨ちゃんにあげるよ。」


「えっ、悪いよ。景くんが取ったんだし。」


「僕2つも要らないから美乃梨ちゃんとお揃いって事で受け取って貰えるかな?」


「うん。ありがとう。スクールバッグに付けていい?」


「いいよ。美乃梨ちゃんにあげたんだから好きに使って。」


と言ってくれた。

そして少し奥の方に行くと千秋くんと透くんと凪くんがカーゲームで遊んでいた。


「おう、美乃梨。」


と透くんが声を掛けてくれた。


「透くん。ずっとこのゲームしてるの?」


「そうなんだよ。凪がこの手のゲーム凄く得意でさ、千秋が負け続けて勝つまでやるとか言って中々勝たないんだよ。」


「そうなんだ。」


「まあ、千秋くんは」

「千秋は」


「「負けず嫌いだから仕方ない」」


「よね?」

「だな」


その千秋くんにわざわざ勝負を持ちかける辺り凪くんも負けず嫌いなんだろうけど……


そういえばまだ爽夜くんと真央くんを見かけないな、と思い透くんと一緒に探す事にした。


しばらく歩き回っていると大学生くらいのお姉さん達に話しかけられていた。


「あの2人の知り合いかな?」


と私が透くんに言うと


「あれは多分逆ナンだと思うよ。」


「ぎゃくなん?」


「かっこいい人を見つけて遊びに誘う感じの事。

とにかくややこしくなる前に助けないとな。」


私たちはお姉さん達に声を掛ける事にした。


「あの、お姉さん何してるんですか?」


透くんに言われた通り出来るだけ首を傾げるように言った。お姉さん達は


「何この子、めちゃ可愛い!」

「モデルじゃない?一般人ではないでしょ、」


と言った。


「その2人[私の]なんですけど」


と透くんが事前に教えてくれた言葉を言うとお姉さん達は申し訳そうに


「ごめんね、フリーだと思ってたから。」

「こんな可愛い彼女いるなんて羨ましいな。お幸せにね。」


と言ってどこかへ行った。

私と透くんは固まってる2人の目の前で手を振った。


「2人ともどうしたの?急に固まって、」


と言うとやっと動き出した爽夜くんが


「なあ、美乃梨。さっきの私のって……」


「ああ、透くんにお姉さん達に離れてもらうにはそう言うといいよと言われたから。」


「なんだ、そう言う事か。ちなみに美乃梨的にはどういう意味で言ったんだ?」


「[私の]大切な友人って意味だけど、」


爽夜くんは少し溜息をついて


「美乃梨、それ他の奴に言う時は絶対私の、だけじゃ誤解されるからな。」


「え?うん、分かった。」


そうして次は併設されているボーリング場に向かった。

チーム分けはレイラちゃん、雅美ちゃん、真央くん、凪くんのチームレイラ。

私、爽夜くん、千秋くん、透くんのチーム4組ズ。

和真くん、ユーリちゃん、景くんのチーム和真に決まった。


ボーリングは人生で2回目だった。

去年煌達と来たことがある。


「3人とも初めてなんだね。私は2回目だよ!」


私がフフンと胸を張るとユーリちゃんは


「私は1ヶ月に3回くらいは来るよ。」


と言った。


それから皆でボールを選んだ。

私は9キロ、千秋くんと透くんは10キロ、爽夜くんは11キロだった。

チームレイラの1番手は真央くん。

チーム4組ズからは透くん。

チーム和真はユーリちゃんだった。


真央くんは思った通りストライクを決めた。

透くんはストライクには届かなかったがスペアを決めた。

ユーリちゃんは流石良く行っているだけあってかカーブさせたボールで見事ストライクを決めた。


続々とゲームは続きいよいよ最後の一球だ。

チームレイラは凪くんが、チーム2組ズは爽夜くんが、チーム和馬は景くんが投げる。


凪くんは惜しくも1度目9本だったがスペアをとった。

爽夜くんと景くんは見事なストライクだった。


結果は2点差でチーム和真の優勝だった。

レイラちゃんは知っていたような顔で


「流石はユリね。カーブかけまくってたし。」


と言った。


そして本堂さんの運転する車が着いたので私たちは帰ることにした。本堂さんはわざわざ皆に挨拶してくれた。


「私は恋咲家付きの運転手の本堂といいます。いつも美乃梨様がお世話になっております。これからも御学友として美乃梨様をよろしくお願いします。」


皆いきなりの挨拶に驚いてはいたけれど頷いて返してくれた。


車に乗り込むと皆窓に向かって手を振ってくれた。


「じゃあね。皆。部活はあるけどまた来週!」


私はそう言い千秋くん達の挨拶が終わるのを待って窓を閉めて貰った。


「3人とも、今日は楽しかったね。」


「うん、そうだね。こんな経験初めてだしね。」


「僕はクレーンゲームが気に入ったよ。」


「ボーリング、また行きたいな。」


すると本堂さんが


「初めの頃は皆様学校で上手くやれるのか不安していらっしゃいましたがどうやら上手くやれているようですね。」


と言った。私たちは揃って


「「「「はい!お陰様で。」」」」


と返事をした。

次は旅行編です!

数週間飛びますがシルバーウィークに皆で別荘に行きます。


〔順番を変えさせていただきます〕

部活の買い物編が抜けていたので間に入れさせて貰います。


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