その9、お金の単位・姉妹冒険者との会合
お金の単位の話。
わかりやすくなってる……はず。
「あんたらごはんいるの?」
「マスターの魔力で補うので、特にいらんでござる。食べようと思えば楽しめます」
「ふーん」
そういうことらしかった。
わたしは、懐のお金を確かめながら、うなずいている。
ここで使われる通貨は、金貨、銀貨、銅貨。
お金の単位はジュラ――というらしい。
さっき、ウィンから少し聞いた感じを参考にすれば……。
1ジュラ=1円くらいの価値らしい。
基本は、10万ジュラ金貨。1万ジュラ銀貨。5千ジュラ銀貨。
それから、千ジュラ銅貨。500ジュラ銅貨。100ジュラ銅貨と続く。
主に使われるのは銀貨と銅貨中心のようだった。
「ま、座って待とうよ」
「御意」
わたしたちは、肉料理などを頼み、食べながら姉妹を待つ。
見ていると、忍者は覆面のまま器用に骨付き肉を食べるのだった。
ちょっと面白い。
「あ、いたいた」
しばらくすると、まずチェスタの声がして姿が見えた。
後ろからウィンが続くが、
「うわ……」
忍者を見て、微妙な表情になる。
まあ、そりゃそうなるか……。
店の中でも、ちょっと遠巻きにされていて、近寄る人間はいない。
忍者はムキムキのマッチョを惜しみなくさらすパンツ一丁だしな。
普通の人間なら、近づくのはちょっとごめんだろう。
「あのさ……。その人に服とか着せてくれない? せめて……」
「無理でござる」
ウィンの提案に、忍者はぶっきらぼうな態度で首を振った。
「なんで?」
「仕様でござる」
「……見苦しいんですけど」
「それはまた」
どうする、という風に忍者はわたしを見る。
「悪いけど、どっかに隠れるとか、できる?」
「簡単でござる。は!」
言うなり、忍者は天井へと高く舞い上がった。
そして。そのまま見えなくなってしまう。
気配さえ感じない。
「……まあ、これで何とか」
「いいけどね……」
ウィンはため息をついて、わたしの前に座る。
続いてチェスタが苦笑しながら続くのだった。
「お姉ちゃん、男嫌いだから」
「違う! 目の前で裸同然の人がいれば困るでしょ、普通」
「まあ、確かに」
もっともなことなので、わたしも曖昧に笑うしかない。
「……ゴホン。ともかく、今日は助けてくれてありがとう。礼を言います」
「いやあ、やったのは完全に召喚戦士だから」
「でも、あなたがマスターなんでしょ。同じことだよ」
と、ウィンは爽やかに笑うのだった。ちょっと王子様みたい。
ちょっと小休止シーン。
次回以降に期待してくださるかた、ブクマや評価ポイント、その他ご意見ご感想など是非にお願いいたします。