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その63、武器GETの後で再会する


サブ連載と共にどうぞよろしく!





「ほーん……」


「というても、龍によって骨の質は上下するがの、こいつは輝きと匂いからして上位の龍骨を使って鍛えられたものと見た」


「わかるかい、こいつは年経たグランド・ドラゴンの骨を使って鋳造されたものさ」


「ふーん!」


 わたしは、そのハンマーをつくづくと見つめる。


「……うん。わかった。ありがとうね」


 オッサンに礼を言うと、タベルナを引っ張ってギルドへ向かった。

 そこで確認した。


 何を?


 ギルド口座の預金額を。


(2300万ジュラか……)


 短い時間ながら、けっこう貯めたものだ……。


 贅沢しなかったとはいえ、武器・防具のメンテで使ったからな。

 それでも、召喚戦士のおかげで安くついてるが――


「よし」


 わたしは、2000万ジュラの金貨を丈夫な革袋につめ、武器屋に戻った。


「売ってください」


 金貨の革袋を見せて、わたしは頼んだ。


「な……」


 オッサンはしばし無言だったけど、


「わ、わかった。買ってくれ……」


 と、引きつった笑顔で言うのだった。

 そして、鉄塊はわたしのものとなったわけである。


「おお、良い感じだー」


 わたしは鉄塊と担いで、すごくウキウキした気分で店を出る。

 後ろで、オッサンと店員の声が聞こえるともなく聞こえた。


「親方、良かったんですか?」


「金はもらったし……。目が普通じゃなかった。逆らったらまずい……


 そんなボソボソ声が。


「わたし、そんなにやばい顔してたかな……?」


「まるきり、飢えた獣みたいな目つきじゃったぞ」


 隣のタベルナは引き気味にそんなこと言った。


 まあ、いいや。これで武器もできたし、マイア山にGOだ。


「おーい。ユウじゃないの?」


「む?」


 歩いているところへ、声が飛んできた。

 振り返れば、鎧姿の女剣士? が、こっちにやってくる。


 どっか見た顔……ああ。


「ドラコさんか」


「『さん』はいらないよ。なに、その荷物」


「新しい武器かな」


「ぶ、武器?」


 ドラコか何か棒でも飲みこんだみたいな顔。


「あー、龍骨鋼かあ。けど……。それ、使えるの?」


「重さがちょうどいいんだよねえ」


「いや、重さって……。そんなの持って……歩いてるか」


「うん」


「まあ、ユウならあり、なのかなあ?」


「あ、そうだ。ドラコ――今ヒマ? ヒマなら、一緒に付き合わない」


 わたしは、ドラコをクエストへと誘ったのだった。







応援待ってます!

どうかひとつよろしく!!



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