その6、気づけば初心者脱出? そして嫌な再会
異世界でチートゲット?
かと思っていると日本での低かった立場がここでも影響?
「これが採集してきた素材ですねえ」
何とか受付を納得させた後、1号が保管していた素材を渡す。
かなりの量で、受付も驚いていた。
「アイテムボックスのスキル、ですか……。これはまた――って、オークチャンプの素材まであるじゃないですか!? どこまで行ってきたんですか!?」
「いやあ、ちょっと行った森のほうまで」
「森って……そんなところに行くモンスターじゃないですよ?」
受付は目を白黒させている。
「ちょっと、レベルを確認させていただきますね……。って、15!? もう初心者卒業するレベル超えてますよ……。あ、でも、オークチャンプを倒したなら当然か……」
どうやら、あれは相当にやばいモンスターだったみたいだ。
そんなのをあっさり倒せるんだから、この召喚戦士、チートじゃね。
今さらだけどさ。
「チャンプが出たってことは、近くでダンジョンが発生して、破壊されたのかもしれません。今後は注意報が出されますので、お気をつけて……」
「ダンジョン? 破壊?」
「ああ、それもご存じない?」
つまり。
この世界では時々あちこちにダンジョンなる地下迷宮が出現するらしい。
そこからモンスターが発生して、地上に出てくる。
ダンジョンは最深部にいるボスを倒すと崩壊するのだが。
その際に中にある宝箱やモンスターを放出するらしかった。
これによって、普段その地域にいないようなモンスターが発生する場合があると。
ついでに、ダンジョンにしか発生しないモンスターもいるらしい。
「なるほどねえ……」
私は、1号と共に街を歩きながら考え込む。
まるでゲームみたいだが、今歩いているこの世界は実物である。
深く考えるよりは、まずは衣食住を考えるほうが先だろうなあ。
ウィンとチェスタの姉妹は、
「武器を補充したいから、武器屋に――」
ということで別れた。
後で、『滝のぼり亭』なる店で落ち合う約束をしている。
私は一足先にそこへ向かう途中である。
と、すれ違う人に、ジロジロ見られた。
まあ、1号がいるんじゃしょうがないけど……。
それに一人だと不安だしなあ。
やれやれ、と思っていると、
「あれ、クソ川じゃね?」
なぬ……?
いきなり、横からむかつく呼び名を言われた。
振り向くと、同じクラスのギャル集団が、DQNと一緒に歩いている。
そういえば、こいつらも一緒に召喚されたんだよなあ……。
「なにあれ、横にいるの? 変態?」
「あいつ、『売り』でもやってんの? あの顔で?」
ゲラゲラ笑うギャルども。
よくあるオタクに優しいギャルなんて、所詮キモオタの妄想だってわかるんだね。
黙ってると、同じく笑ってるDQNが喰いかけの肉を投げてきやがった!?
だが、空中を飛んでくる肉が、途中で吹き飛ぶ。
「おめーら、良い度胸してんなー?」
冷たい声で言った1号が、私を守るように立ちはだかる。
1号はボキボキと指を鳴らしながら、DQNどもを睨んだ。
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