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その5、冒険者姉妹・ウィンとチェスタ


早くもボッチから脱出!?

しかし、召喚戦士は引かれ気味。






「助けてくれてありがとう。私はウィン」


「チェスタだよ」


 わたしたちが助けたのは、どうやら姉妹だったらしい。

 そういえば顔も似ているか。


 姉のウィンはポニーテールで、キリッとした感じ。弓を持ってる。

 妹チェスタのほうは短い槍を持ってていて、セミロング。


 どっちも、汚れているけどけっこうな美少女だった。


「何でまたオークに追っかけられてたの?」


「オークだけなら私たちだけでも倒せたんだけど。チャンプが出てきて……」


 と、ウィンは悔しそうに話す。


 1号にあっさりやられていたが、実際はかなりの強さらしい。

 並の冒険者じゃ歯が立たず、しかもオークを強化する能力もあるとか。


「まあ、俺らの敵じゃなかったですねえ」


 1号たちはオークから素材を取りながら、ニコニコしている。


「あなた、色々すごい……? 召喚獣を使うみたいだけど……。もしかして、勇者候補?」


「はい?」


 チェスタに言われ、わたしは首をかしげる。


「ああ、異世界から召喚された戦士で、不思議なスキルを持ってることが多いの」


「ふーん。あ、そっか……」


 そういえば、最初の時にそんなことを言われた気もするが。

 気が動転してたから、忘れちゃってたかな。


「ともかく、いったん街に戻ったほうが良くない?」


 よく見ると姉妹は小さなケガもしているようなので、そう提案してみる。


「ああ、私も矢を使い切っちゃったし……。迂闊うかつだったなあ」


「私も……おなか、ペコペコ……」


 と、ウィンとチェスタは苦笑する。


「じゃあ、そういうことで。わたしも戻るから」


「了解ですねえ」


 1号たちに言って、もっこりパンツたちを周りに集める。


「……あの、何でこんなの使うわけ? 強いのはわかったけど……」


 ウィンはちょっと引きつった顔で聞いてくる。


「仕様です……」


「はい?」


「これしか呼び出せないんだな、これが……」


「そ、そうなんだ……」


 ウィンは若干同情するような目つきになった。


「俺たちはすげー当たりだと思いますけどねえ」


「それはそう思うけどね」


 少し不満そうな顔をする1号に、私は苦笑する。



 まあ、そういうことで。



 わたしたちは一緒に街へ戻った。


 街には入る前に、1号を除くもっこりパンツ……いや、いい加減この表現もな。

 ……召喚戦士たちを送還しておく。


 あんまり街中を集団で歩くべきじゃなかろうし。

 本来なら、1号だってまずいんだけどね。


 で。 


「な、なんですか、この人!?」


 街でも目立ったが、ギルドの建物に入るなり、受付嬢が悲鳴をあげた。


「わたしの召喚獣です。害は無いです」


 と、わたしはひたすらに謝るばかり……。



 とほほ……。







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