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その4、オークチャンプの襲来

『昭和元年、火星人大日本帝国を征服す』

https://ncode.syosetu.com/n9219gd/1/


サブでこちらもやっています。

なにとぞよろしく――





「ああ、まずい……! 来た!!」


「え、何が?」


「オークだよ、オークの群れだ! それに……」


「なんですと!?」


 焦る女の子たちの叫びに、私はハッとする。

 すでに、もっこりパンツたちは身構えていた。


 オーク……。


 ファンタジーじゃお馴染みのモンスターだ。


「そんなに強い相手なの?」


「いや、そうじゃなくって、オークチャンプがいるんだ!」


 と、女の子のポニーテールにしたほうが叫んだ。


 そして。


 奥から出てきたのは、不細工な腹を突き出した、豚みたいに不細工な怪人。


 大きさはそれほどでもないけど――

 軽武装をして、手に棍棒だの、石斧だのを持っている。


「まだ来ますねえ……」


 1号がつぶやくと、オークを群れをかき分けるように巨大な影がぬッと出てくる。


 でかい。


 2メートルは軽く超えているだろうか。

 腹が出ているのは同じだが、筋肉モリモリで腕が丸太みたい。

 顔も恐ろしく凶悪だった。夢に見そう……。


 こいつが、オークチャンプか。まさにチャンピオンだな……。


「んー。そうでもないかな?」


 1号は言いながら、チャンプに歩いていく。


 当然。


 オークたちはギャーギャー豚みたいな声をあげ、襲ってきた。


「ふ、ほ!」


 だが、1号はオークを右で左をいなし、一撃で沈めていく。

 中には、まるでカンフー映画みたいに吹っ飛んでいくヤツも。


「待って、チャンプは他のオークとは違うんだ! 油断するな!」


 ポニーテールが、あわてた声で叫ぶ。


「アドバイス、感謝ですねえ」


 1号は微笑み、それでもチャンプへと近づいていく。

 そして、チャンプは爆発音みたいな声を発し、棍棒を振るってきた。

 棍棒がうなり、横薙ぎに1号へ向かってくる。


「あぶな……!」


 私が悲鳴をあげそうになった後――

 1号は肘で難なく棍棒を受け止めていた。


「もっと、召喚獣を信頼してほしいです、ねえ!」


 1号は苦笑して、ジャブをチャンプの腹に叩きこんだ。


「ごは……!!」


 途端に、腹が大きくたわんで、チャンプはつんのめる。


「っしゃ!!」


 そこに、1号は身をひねってアッパーカット。

 すごい音がして、チャンプはどうっと倒れる。


 どうやら、死んだらしい……。


「ダメだね、基本がなってない」


 1号は首を振って、そんなことを言っている。


「す、すごい、どう見ても変態だけど……」


 女の子たちは1号を見つめながら、わたしと交互に見る。


 まあ、確かに変質者だわな、どう見ても……。








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