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その3、狩りまくっている途中で女の子に出会う


無双からの思わぬ人助け? 定番ですね。



 とりあえず――



 最初に出てきた色黒のヤツを1号と呼ぶことにした。

 で、どれだけ出せるかやってみた結果だが、


「うわあ……」


 いくらでも出せるので、気づけば数十人のもっこりパンツ。目が痛い……。


「あー、いいですねー、このままモンスター討伐いっちゃいます?」


「うん……。そうだねー。じゃ、弱そうなヤツでも……」


「謙遜ですねえ」


 で、見ているうちに。


 出てくるゴブリンやらスライムっぽいブヨブヨやらを次々撃破。


 それはもうあっという間に。


 何かパンチやキックを繰り出すと、一瞬で吹っ飛んで片づけてしまう。

 まるで、スマホの放置ゲームみたいだった。


 私は護衛の何人かと一緒に見ているだけ。


「ちょ、ちょっと強めのやつにもいけそう?」


「ああー、いいですねー」

 

 てなことを言いながら、気づけば森林部に来ていた。


 と、その辺りには色の毒々しいスライムや、小型のグリフォンみたいなヤツも。

 中型犬くらいのサイズで、頭はニワトリみたい。


 そいつらを苦もなく片付けている時、だった。


「んん?」


 急に1号が動きを止めて耳を澄ましたみたい。


「どしたん?」


「いやあ。何か女の声が聞こえてきますねー。それから変な声も」


「え、そりゃあ……」


 こんなところでもっこりパンツの男と出会えば悲鳴をあげるだろ。


「脅えさせないように、ちょっと数減らして……問題ないかな」


「大丈夫ですよー。ハッキリ言うと、俺らは一騎当千ですから」


 1号は力こぶを作って、ニコリと笑う。


「んー、じゃあ……」


 逆召喚というか、召喚獣を送還することもできるようだ。

 たちまち、もっこりパンツは1号含めて数体に減る。


 しかし。


「おやあ、こっちに近づいてきますねえ?」


 すると、森の奥から誰かが走ってくるようだった。


「あ、集まって……!」


 わたしは咄嗟に指示を出し、もっこりパンツたちを周りに囲ませる。


 その後だった。


 森から、二人の女の子が顔をグシャグシャにして走り出てくる。

 見た感じ、冒険者っぽいけど……あんまりレベル高くなさそうな感じ?


「ひええ!?」


「なに、このモンスター!?」


 女の子たちは、もっこりパンツどもを見て絶句し、立ち止まる。


「ああー、モンスターじゃない。危害は加えません」


 わたしはひょこっと顔を出し、一応笑顔を作る。


「あ、そんな場合じゃない……!」


「に、逃げないと……!!」


「え?」


 女の子たちは後ろを振り返り、また走り出そうとして、こけた。

 どうやら、相当無理したみたいだ。足が震えている。


 てなことをしていると、森から不気味な影が数体走り出てきたのだった。






次回ヒロイン? が本格登場。

モンスターではないです。


気になられたら、ブクマして次回更新を!





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