悪魔の甘言
迷宮攻略都市に作られた簡易の王宮内の謁見の間。
エゼルはサルガタナスに魔王の魂がどういう状態なのか問いただしていた。
「現在、魔王は宝玉の中で封印状態となっております。宝玉を何らかの方法で攻撃すれば封印は破れ、魔王が復活する事になります。復活した魔王を倒したとしても、魔王はまた魂の状態に戻り、世界を彷徨い、いずれは復活する事でしょう」
「勇者が魔王を倒してまだ三年しか経っていないぞ。これほど早く復活できるものなのか?」
「それは状況によります、今回は魔力が豊富な場所に根付いた為に復活が早まったのでしょう」
「ではこのまま永遠に封印するしかないと言う事か?」
「それも一つの方法ではありますが、封印とはいずれ弱まり破られるものです。」
「ふむ、確かにな。そんな物がいつまでもあっては争いの火種にもなりかねん。」
エゼルは「はぁ」と溜息をつきながらサルガタナスに質問した。
「何か良い案は無いか?」
「完全に消失させる事は出来ませんが、魔王の魂そのものにダメージを与える方法はございます」
「何?」
「魔王の魂と相反する属性の魂をぶつけて相殺する事で封印を破らずに魔王の魂にダメージを与える事が出来ると思われます。例えば、勇者や聖女等ですな」
「……ふむ」
「この場合ぶつけられた勇者や聖女側の魂は砕け散る事になるでしょうが、魔王の魂そのものにも大きなダメージを与えられるので、封印が破られるまでの猶予を長く伸ばす事が出来ますし、いざ復活した際にも大幅な弱体化が望めます」
「しかし、いざ魔王が復活した時に勇者が居ないのではどうやって魔王を倒すのだ? 魔王を倒すには神の加護が必要不可欠だ、いくら腕の立つ者を集めても神の加護無しでは戦えぬ、逆に神の加護さえあればどんな凡骨であろうと勇者だがな」
「倒す必要などあるのですか?」
「何?」
「コレを使えばよいではありませぬか」
サルガタナスが自分の首にはめられた隷属の首輪を示すとエゼルは身を乗り出した。
「可能なのか? 魔王を隷属させることが?」
「限界まで魔力を削り、魂を疲弊させた魔王で有れば十分に可能かと」
「魔王の隷属だと……」
「何を迷う事が有るのですか? 隷属の首輪自体フューレインが神の威光を示す為に作った物す。魔王を隷属さる事は本願なのでは?」
「しかし……ふむ…………」
迷うエゼル王に言葉をかけるサルガタナスの声は正に悪魔の甘言であった。
作者
「いよいよ第二章が始まりましたよ!」
メスガキ1
「地の文少なっ! 」
メスガキ2
「いつにも増してコレは酷い。三人称書くの苦手なのかい?」
作者
「何か、会話と会話の間に文を挟むの苦手なんですよね、何でだろう?」
メスガキ2
「他の作家さんの小説を読んで勉強すれば良いじゃないか」
作者
「いやー、僕他の作品読む時も気が付いたら会話の所だけ読んでるんですよね」
メスガキ1
「そんなんだからいつまでたってもクソザコ作者なんでしょうが!」
メスガキ2
「物書きとしてあるまじき行為だよそれは」
作者
「反省してまーす」
メスガキ1
「前回も思ったけどこの気持ちの悪いあとがきは何? 毎回付ける気なの?」
作者
「いやー、何か本編よりもサクサク書けちゃうんですよね」
メスガキ1
「こんな駄文書いてないで本編を書きなさいよ!」
メスガキ2
「予想外に沢山付いたブクマとPVにビビってる暇があったら早く書け。ボクが出て来る前にエタったら許さないぞ」
作者
「あ、メスガキ2さんは兎も角、メスガキ1さんはもうすぐ出番有りますよ!」
メスガキ1
「でかした!」
メスガキ2
「作者さん、そろそろ締めないとあとがきが本編より長くなってしまっているよ」
作者
「はわわわわわわ」




