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まじかるココナッツ。  作者: いろいろ
1章
113/162

7幕:リンベル冒険団と飛び込みライブ4

 

 一部、二部と所定の時間を軽くオーバーしながらも軽快にショーが演じられた。


 一部は仲間たちとの出会いと魔物討伐、そして口寄獣との出会い。

 二部では、東国に暗躍しているアンデッドと大陸の闇組織との因縁。

 そして三部では東国のとある町を滅亡させようとしたアンデッド集団と黒幕との死闘を予定している。


 そのためその都度その場面ごとに最適な鍵盤の音色が小さな家から漏れ出し店内の臨場感を演出した。小さな家の中では小さな人形がピアノを忙しなく弾いており音を外界へと誘っている。その調べはまるで息をするかのように状況に応じて曲風を変えていた。


 先日プレゼントされた人形とはまた違う人形で、お兄ちゃんが前から使っている人形である。一方、新しい人形さんたちはココのマジックとココナちゃんのマジックを手伝う予定である。何と凄いことにお兄ちゃんの人形といい貰った人形といい、なんと最近の人形は動くのである。


 びっくりである。


 ココは不思議に思ったのだが、以前も人形が勝手に動いたりしていたしそういうものだと納得していた。ほんとは人形さんたちを調べたり、おママごとを一緒にやってみたかったり、冒険してみたりしたいと思ったけど、とにかくいっぱい我慢したのである。

 でもあとでこっそり両手でぎゅっと握りしめてみようと思うのだ。


 ダークシャドー物語の配役

 ・ダークシャドーココナ

 ・陰陽士ココア

 ・最初の口寄せ獣マロン、ヤキニク

 ・補助 人形さんたち

 ・付き添い侍 ブルーベル


 おもちゃ屋さんで買ったという動く人形たちもそれぞれが演出に一役買っているしマロンもヤキニクも何回かライブに出ているので動きがいい。

 本当の初めてはココアちゃんだけだけどココがいるから問題はないのだ。

 それに小さな人形たちもなぜか言うことが伝わるしお手伝いしてくれるのでココは安心していた。


 明日のシャドーごっこの時が楽しみだし、きっとクラムもびっくりである。


 一部では仲間たちの出会いと町で暴れまわる魔物たちとの死闘が演じられた。

 飛び交う魔術とキレのある剣技が冴え渡り店内は大興奮が湧き上がった。

 どうやら一発で店内の人たちを虜にしたようだ。


 ココも頑張ったので胸がばくばくと高鳴った。

 とにかくいつものように楽しかったのだ。


 えっへん。



 二部では王女役としてグミがゲスト出演している。

 ラズによるかなり無理矢理な紹介といきなりの出演への戸惑いは見られたものの卒なく演じられる出来る女のアドリブに店内は温かい声援に包まれた。

 ちなみにこの時、その護衛役としてクラムとストーロが大抜擢された。

 クラムはココナのことが好きになったというこの町のガキ大将でありストーロは冒険者ギルドの受付職員ラズの弟であり二人とも親友同士で大の仲良しであった。




 その二部終了後、ココアちゃんが「蒼葉お兄ちゃんにクラムがココナにプロポーズしたの。ココナの将来の婚約者候補よ」と教えたところ、、、真剣な表情でこう言われたという。


「お兄ちゃんはそんな話聞いていないから、、、でも一度、宿に連れてきなさい」と。


 この時の蒼葉お兄は今まで見たことがないほど真剣な顔だったとココは教えられた。

 今度二人で遊ぶ予定があることを伝え忘れたとココアちゃんに伝えたところ、、、絶対に黙ってなさいと口を酸っぱくされたのだった。


『ほうれんそう』はだいじなのに、、、むぅ、、、


 一方、囚われの人質として活躍したのは武器屋の大切な小さな女の子である。

 ココたち二人よりも幼そうな感じではあるが喜んで協力してくれたようだった。彼女を知る人たちだけでなく誰もがさらに柔らかく温かな顔をしていたらしい。


 どうやら彼女が放つとびきりの笑顔は見るもの全てに効果があるようで店内の人たちの目は一層変わることとなる。

 この時、強面の武器屋の親父が泣き喚こうとしたところを美人の奥さんに静かに介抱されていたらしいと誰かが口にしていたそうである。


 ちなみにココアちゃんが始めの内はあのあざとさは気にくわないわって呟いてたけど、終わった後でココアおねえちゃんかっこよかったぁって聞いてから態度が一変した。


 今日から私の舎弟に加えていいわ、だって、、、


 すでにパプリアとクラムがいるのにココアちゃんは欲張りである。


 そして二部の闇組織のボスはなんとギルド長だった。

 ラズが無理矢理ギルド長を敵役に仕立て上げたのであるが蒼葉以外は誰も知らない。


 全ての仕込みの結果がこの町一番の有名人だということもあり舞台は最高潮に達した。

 また彼の調子がいい性格が幸いにもいい方向に働き盛り上がること盛り上がること。

 三人による大殺陣の末、ギルド長は無情にも敗れ去った。


 この時、ココは思った。

 敵役のボスも悪くないということに。


 そして隣のココアちゃんは次は私がラスボスをやるわだって、、、


 でもそれは困るとココは正直に思った。

 ココアちゃんがラスボスになるのなら倒すのが絶対に大変だからだ。


 それから少し休憩の後、三部が始まった。


 今回のダークシャドー物語のエピソードのうちの最終話である。

 主な出演者の動きも慣れたもので危なげなく物語は加速していった。






 

恐れ入りますが、、、ココナとココアたちの活躍を楽しみにしている方、もし良ければブックマークや評価、twitter等でシェアしていただけると嬉しいです。




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