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第1話 エピローグ

「どうも皆さんおはようございます。天童明です。今日はこれより大学のゼミ室に行ってきます!」

なぜ朝からこんなにテンションが高く話の冒頭からナレーション風かというと連日大学の研究で朝から晩まで拘束され、不眠不休の生活サイクルを送っていたからだったりする。正直、本人からしてみると朝からテンションを上げていかないとやっていけないという、半ばやけくそ状態である。そんなテンションも長続きはせず、何事もなかったようにいつも歩いている大学の通学路を通っている最中である。今は8月と夏の日差しが照り続く中これからの研究のことを考えながら大学に向かう途中でドンッ!という音と共に景色が逆転した。不眠不休でとうとう頭がおかしくなったのではないかと考えていると自分の周りが赤く染まっていき、体が冷たくなるのを感じながら、意識が暗闇に落ちていった・・・




「・・・キラ、アキラ、そろそろ起きないと学校に間に合わないわよ!」

目を覚ますと明らかに見たことがない天井がそこにはあった。部屋を見渡すとこれもまた見たことがない部屋であり、先ほどから自分に話しかけている女性が目の前に立っていた。



先ほどまで大学に向かっていたというのにどうして知らない部屋にいて、女性に起こされているのだろうと少し考え、1つの答えを導き出した。それは・・・



「これは夢である」っと。そうと分かれば最近の睡眠不足と合わせてこのタイミングで2度寝を楽しもうと考えた明はそのまま布団をかぶり、二度寝を始めた。しかし、そのような行動を目の前の女性が許さなかった。いきなり布団を剥がされた挙句、耳元で「いい加減にしなさい!」と大声で怒鳴られてしまったのである。この段階でアキラの意識は覚醒してしまったので仕方なく布団から出た。その様子を確認した女性は「朝ごはんができてるから、着替えて、顔を洗ったら食べに来なさい」といって部屋から出ていった。



この時には「リアルな夢だな~」と考えていた明であったが、女性が用意したのであろう服を見て固まった。服の大きさが子供サイズであったからだ。再度部屋を眺めてみると、扉の取っ手の位置やベッドの大きさなど普段明が使用している家具よりも小さかったりと違和感が生じ始めていた。部屋の片隅に鏡が置いてあったので自分の姿を確認したところ、体が小さくなっており(顔は童顔になっていた)、身長は130cm位で黒髪、黒目といった日本人らしい状態である。



夢であることを考えるとあまり不思議には思わなかった明だったが、洗面所で顔洗っている時に違和感を覚えた。それは水を冷たいと感じたことである。なぜなら夢であるなら冷たいなどの感覚は無いはずだと思ったからだ。試しに、夢かどうかを確認するための方法である頬を抓る行為を行ったところ普通に痛いことが分かった。この時には9割がた夢ではないのかな~と感じていた明が食事室に行ったときに、本日何度目かになる驚きがそこにはあった。



なんと先ほど自分を起こしに来た女性が手のひらで火の玉を出していたからだ。女性は明に気づくと椅子に座るように促し、テーブルに朝食を並べていった。朝食はパンに目玉焼き、サラダといった特に代わり映えのしないものが並んでいた。明が朝食を食べながら母親や、食事室においてある家具を見渡してコンセントなど、電気を使っているようには見えなかったのである。また、女性に至っては少しぶつぶつ呟いた後、「水球」と唱えたと思うと目の前に大きさとしては直径30cm程度水の球が出現した。明が驚きながら女性を見ていると、「早く食べなさい。学校に遅れるわよ。」と女性が呟いた後、水球を使って食器を洗いだした。



この光景を目の当たりにした明は内心で驚きつつどうなっているのか考えていると頭の中で文字やら映像が現れ、この世界では魔法が存在すること、目の前にいる人が母親のスイと名乗る人であること、家族は父、母、自分の3人であることなど、といった情報がもたらした。最初は驚いていた明であったが、情報の発信源は転生前のアキラであることを知り、どういった理由で転生が行われたのか分からないが、現状ではどうすることもできないと考えたため、朝食を食べながら自分が知らない記憶をあさりだした。



本来なら転生した事実を知ったときはショックを受けるだろうが、魔法という概念に興味が出ていたのと、現実世界では研究室と家の往復の生活だったため現実逃避という意味でもすんなり受け入れることができた。朝食を食べ終え「ご馳走様!」と母に伝え、学校に行く準備を行った後玄関で靴を履いていると母親から「行ってらっしゃい」という声を掛けられたので、「行ってきます」と笑顔でアキラは答えて家を出た。

今回が初投稿になります。今までアニメとかラノベとかが好きで読んでいて、一度書いてみたいな~という思いから投稿しました。あまり文章とか書かない人生を歩んできたので伝わりにくいところもあるかもしれませんが、よろしくお願いします。



本当は最初から主人公最強にしようかなっと思っていましたが、初めにチートキャラだと後々のストーリーで苦戦しそうだったので、最初は最弱主人公でいきたいと思います。

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