第二話 出会い。
あれは自分がまだ若かったころ。
中学生の時の話になるんだなぁ。懐かしい。
なんて言っても自分まだ高校生なんだけど。
でも、懐かしい話になる。
今日から話していく、巫女めろと僕の、
ドラマなんかじゃない、リアルで、安っぽい恋のお話は。
僕の中では、本当に大切で、今でも好きな女の子巫女めろ。
ほんといけない。僕はほんと巫女めろの話になると涙腺緩くなっちゃって。
これだから嫌なんだよ、過去の恋について話すのは。
なんてね。でも、この話を聞いてもらうために、
ここに今僕は書いているんだから、
君が興味を失う前に話し始めなきゃね。
僕が巫女めろとあったのは5年前、中学生の時の話で、
自分がまだ、やんちゃで元気してた頃になるんだ。
まぁ、その頃の自分がどんなだったかはちょっとあとで
おいおい話すとして。
まぁ、自分がちょっといい家の家計にいたってことは説明しとかないと
困るんだからその辺は話とくね。
僕は江戸時代の旧家の末裔に当たるってことしか知らないんだけど
家になんか日本刀とかたくさんあるし、
家も言われるまで気が付かなかったんだけど
門から玄関までが人の家の数倍はあるんだ。
いわゆるお金持ちってやつになるんだと思う。
だから、僕の周りにはいっつも人がいて
すごく楽しかったんだけど。
これって金づるっていうの?
利用されてるんだよ?って教えられて
僕が友達と遊びに行ったときにお金出さなくなったら
みんなが話してくれなくなって。。
僕は孤独になったんだ。
そんなとき出会ったのが学校裏サイト。だった
そこには僕が今まで知らなかった世界があって
人の悪口ばかりが書いて有ったり、
よくわからないけど
危ないところだっていうのはわかったけど
そこでは僕ってことがわからないみたいで
いろんな人が絡んでくれて
僕と話してくれて。
すごく楽しかったんだ。
そしてそんなところで出会ったのが
巫女めろなんだ。
僕の思い人。
巫女めろはその学校裏サイトの中で
一人だけ固有の名前を使っていろんな人と会話していて。
僕みたいな学校ではだれとも話せない人間とも
たくさん話をしてくれたんだ。
僕はうれしくて巫女めろには何でも話したんだ。
学校ではだれも話してくれないことや。
お金目的だったのかもしれないことや
僕は、仲良くなりたくて仕方がないこととか
たくさん。
巫女めろさんと話すのが楽しくて仕方がなかった。
彼女は僕の話を真剣に聞いてくれたし。
僕も彼女の話を親身になって聞くよう心掛けた。
そしてある日の夜、僕は聞いたんだ。
ずっと疑問だったこと、学校でも、話したくって。
「君は誰なの?」
彼女からはすぐに返事があった
19382: 巫女めろ
言えるわけないじゃん。 馬鹿なんじゃないの?
ここで名前を明かしたら私だってあんたみたいにのけものにされる。
僕は、泣いた。結局はそうなんだって思うと、
悲しくないって思おうとしても、我慢できなくて
涙がぽろリぽろりと
流れてきて止まらなかったんだ。
そして、ようやく落ち着けたときに、僕は気が付いたんだ。
そこで文章が終わっていないことに。。。
長い空白の後の彼女の言葉を見て、
僕はまた、泣いたよ。
でもね、明日、下駄箱の中をよく調べてみて?
交換日記しましょ?そこで教えてあげるから。
ここから僕の初恋は始まった。
このことは僕以外誰も知らない。